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新人の仕事とは『ベテランの振りをすること』

      2015/11/17

 

「白鳥は、たとえ水面下では必死に脚をバタつかせていても
優雅に泳いでいるように見せている」

白鳥

みたいな格言があったと思うんですけど、
いわゆる“新人”が仕事の現場、お客様と接するときに最も気をつけるべきなのはこれでしょう。

お客様に新人だと悟らせないこと。

それがパーフェクトに振舞えれば万々歳だし、
おぼつかなさが滲み出てしまっても(実際出てしまうでしょう。ぼくもそうだったし)、
毅然としていようと努力するか。
おどおどした態度をそのまま出してしまうかで
お客様の印象は月とスッポンほどに違います。

“ハッタリかませ”っていうことなんですけど、
これは自分をよく見せよう。という虚栄心とかじゃなくて
お客様のために。

お客様に安心してサービスを受けていただくために。です。

 

ところが

実際に多いのは、以下に挙げるようなショボい対応。
2つ、ぼくの体験談です。

 

その① 居酒屋にて

友人と二人で居酒屋に行って、テーブルを担当してくれた若い男の店員さんが
いかにも慣れてないようでした。

オーダー取り違えとか、料理の出し方が雑で盛り付けが崩れるとかそういうの。
まあ、しょうがないな。と思って友人と目配せして苦笑してたんですが。

ただぼくとしては今回、
頼みごとを引き受けてくれた友人へのちょっとしたお礼の食事で誘ったので
これじゃあ ちょっと今回はやだな‥と思って、

ビール1杯だけで他の店に移ることにしたんです。

30分もいないで帰るわけですから、お店側としても察してくれます。

会計の際に
責任者っぽい人が出てきてくれたんですけど、こう言ってきた。

 

「すみませんでした。まだ新人なものでして」

 

“まだ新人なものでして”

 

店側がそれを言うんじゃねえよ。

これ意訳すると、
「だから仕方ないでしょ?大目に見てくださいね」っていうことでしょ?

お前がそういう甘えたこと言わなければ大目に見てたよ。

2度と行かねえ。

 

その② 講習会にて

とある民間のスクールが一般向けに行った、
1日講習会でした。

13時〜17時で◯◯円とか、そういうやつ。

そのスクールの会議室みたいな部屋に長テーブルが並んで受講者が10名くらい。

時間になると講師のかたが出てきて目の前に登壇します。

そしたらその講師が
挨拶、自己紹介に次いでこう言ってきた。

 

「講習を担当するのが初めてなので、いささか緊張しています」

 

“初めてなので緊張しています”

 

そんな情報いらねえよ。

これは意訳すると
「だからこれからの講義がつたなくても、それは仕方ないことだからね?」でしょう?

聴く気失せたわ。

 

「お客のためにハッタリかませ」

自分の身を守る言い訳垂れてないで、
お客様に安心してサービスを受けて貰えるようにしようよ。っていうのが言いたいのです。

なんでそれが大切なのか?

ぼくの仕事だと分かりやすいんですが

名刺

整体・足裏マッサージきらく

 

あなたがこういうマッサージ屋とか行ったときに

担当者が名札に若葉マークなんか付けてて、
「わたし現場出て、お客様が初めてなんです!」なんて言って
いかにも不安そうな態度で、
身体に触れてくる手も恐る恐る泳ぎながら。

その間あなたはうつ伏せに寝てますから、視界も遮られてる。

 

怖くてしょうがないじゃないですか。

仮に施術自体はきちんとできていて、帰りには身体が楽になっていたとしても
満足した。行って良かったと思えますでしょうか。

決して「キャリアを偽れ」とか嘘をつけ。っていうんじゃなくて、
「お客のために、サービスとしてハッタリかましとけ」っていうことです。

おしまい!!

 

あ、でも
書いていて思い出したんですけど、
とある旅館では“わけありプラン”と称した
担当の仲居さんが新人で、そのぶん価格が安い宿泊プランがあって
とても好評である。っていう話を何かで見ました。

あ、それはそれで良いかも‥。

「がんばって!」なんて、見守りたくなる気がします。

結局は、現金なだけなんでしょうか(笑)

 

 - 商い日記