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詳しく見る公開日:2025.11.11
学園祭でキャッシュレス導入を成功させるには?アルファノートさまインタビュー

今年の学園祭、うちもキャッシュレス導入したほうがいいかな?
端末レンタルってできるの?Wi-Fiなくても大丈夫?
年々ニーズが高まる、学園祭でのキャッシュレス決済導入。
現金管理の手間とリスクを減らせるだけでなく、学生にとっては「売る側」としてキャッシュレスに触れる貴重な機会にもなっています。
今回は、学園祭でのキャッシュレス導入を数多く手がける、アルファノート株式会社の早坂さまにお話を伺いました。


取材・文:田野正樹(Web制作事務所Houn代表)
事業者DXの一環として、中小企業のキャッシュレス導入支援を行なっています。
設立20年超、4万件以上の導入実績。キャッシュレスを通じて社会を支える企業

──アルファノートさまがどんな会社なのか、会社紹介をお願いします!

弊社は2004年に設立しまして、21年目になる会社です(2025年時点)。
もともとはクレジットカード決済を中心に、加盟店契約の代行や決済端末の提供などを通じて、店舗でのキャッシュレス導入を支援してきました。
この10数年でキャッシュレスの需要は急速に拡大し、国の後押しもあって導入数は現在4万件を超えています。
取扱高も右肩上がりで伸びており、今後も「キャッシュレスを通じて社会の発展に貢献する」というビジョンのもと、柔軟なサービス提供を続けていきたいと考えています。
──なるほど。
QR決済や交通系電子マネーが普及する前、キャッシュレスの草創期から取り組まれてきたんですね。頼もしいです。

ありがとうございます。
導入をご検討いただくお客さまに、安心してお任せいただけるよう、日々改善を重ねています。
学園祭でのキャッシュレス導入が広がる背景と、選ばれる理由
──学園祭での導入実績を豊富にお持ちということで、そのあたり詳しくお聞かせください。
実際にご相談されるのは、学生さんでしょうか。それとも教職員の方が多いですか?

ケースによってさまざまですが、意外と学生さんが中心になって動かれるケースが多いです。
もちろん教員の方が担当されることもありますが、学生さんから直接ご相談いただくこともあります。
──どんなニーズで導入を検討される方が多いんでしょう?

具体的なニーズというよりは、ここ数年、学園祭にキャッシュレスを取り入れるのが流行というか、スタンダードになってきている印象です。
「周りの学校で導入しているから」といった声が多いですね。
普及のきっかけとしてはまず、某QRコード決済サービスが、学園祭向けの導入支援を始めたことが大きかったと思います。
この取り組みを通じて「学園祭でもキャッシュレスができる」という認知が一気に広がったんですね。

ただ、そのQR決済はあくまで1ブランドでしたので、クレジットカードや交通系電子マネーも使いたいというニーズが自然と生まれました。
そこで、複数ブランドを一括で扱える弊社のような「決済代行会社*」にお声がけいただくケースが増えてきたという流れです。
*決済代行会社とは?

複数の決済手段(クレジットカード・電子マネー・QRコードなど)をまとめて導入・管理できるようにする会社のこと。
各ブランドごとに個別契約を結ぶ必要がなく、申請や審査、入金管理などを一本化できるのが特徴です。
上図の通り、アルファノートさまは多様な決済手段に対応しています。
──最初の流れを受けて、利便性を重視するフェーズに入ってきたということですね。

そうですね。
弊社でレンタル提供している決済端末は店舗でよく見かけるタイプなので、使う側にもイメージしやすいですし、実際に操作してみることでキャッシュレスを学ぶ、研修的な要素もあると思います。
そういった点でも、学園祭の導入先としてお選びいただくケースが増えてきました。
これ1台で完結!決済端末「アルファポータブル」

──キャッシュレス決済では、クレジットカードなどの読み取りに使う”決済端末”が必要になりますよね。どんな機械なのでしょう?

はい。弊社で提供しているのは、「アルファポータブル」と呼ばれる決済端末になります。

1台で決済からレシート(インボイス番号入り領収書)の発行まで完結できるオールインワンタイプです。
他の機器を接続する必要がないため、レジ周りの限られたスペースでもすっきり設置できます。

また、端末単体で通信が完結している点も特長です。
他機器との通信連携を気にする必要がない分、決済からレシートをお渡しするまでの流れが非常にスムーズになります。
──なるほど。ブース運営のような限られた環境でも使いやすそうですね。

おっしゃる通りです。
来場者の多い学園祭では、決済の工程が多いと、どうしてもお客様を待たせがちになります。
その点、当端末であればスピーディーに決済を完了できるので、学生さんたちの負担軽減にもつながっていると感じます。
こちらのアルファポータブルを、レンタルにて提供しています。
必要台数をレンタル対応。学園祭キャッシュレス導入の流れ
──学園祭だと、おのずとスポット利用になりますから、決済端末をレンタルできるのはありがたいですよね。

そうですね。実際、学園祭で導入される場合は、ほとんどがレンタルです。
──どのくらいの台数までご対応可能でしょうか?

極端な話をすれば何台でも可能です。
学園祭ですと、30~40台ほどのご利用が多い印象ですね。
それ以外のイベントでは、100台規模のレンタル案件も対応しています。
必要な台数をご相談いただければ、その分をしっかりご用意いたします。
──申し込みから実際に利用できるまでは、どのくらいの期間を見ておくと安心ですか?

まず学園祭の場合は、Suicaをはじめとした交通系電子マネーを必須で使いたいというご希望が多いです。
多くの学生さんにとって、通学など日常的に使う、もっとも身近な決済手段ですからね。
その場合は加盟店審査なども含めて、おおむね1か月程度を目安にしていただければと思います。
──なるほど。審査を含めて1か月ほど、という理解ですね。

はい、おっしゃる通りです。
台数が多い場合には端末の初期設定や出荷準備が増えるため、社内の状況によっては少しお時間をいただくケースもありますが、基本的には柔軟に対応できる体制を整えています。
大きな遅延が発生するようなことは、これまでほとんどありません。
Wi-Fiは不要!現場で使いやすい端末とサポート体制
──キャッシュレス決済って、基本的にインターネット環境が必要ですよね。
会場にWi-Fiがない場合はどうすればいいでしょうか?

ご安心ください。
おっしゃる通り学園祭のような催事利用では、屋外などWi-Fiのない環境で使われるケースも多いです。
そのためアルファポータブルには、SIMカードが内蔵されています。
4G回線がつながる場所であれば、ネット環境を別途ご用意いただく必要はありません。
──それは助かりますね!スマホがつながる環境でさえあれば問題ない、と考えてよさそうですね。

はい、基本的にはその通りです。
特別な通信設定なども不要で、電源を入れればすぐにお使いいただけます。
端末の操作はスマホ感覚で簡単!

──端末の操作についても伺いたいのですが、研修などを受けなくてもすぐ使えるようなイメージでしょうか?

はい。感覚的にはスマートフォンに近い操作性です。
タッチパネル式になっているので、普段スマホを使い慣れている学生さんであれば、直感的に操作できると思います。
実際、操作に関するお問い合わせはほとんどありません。
──万一トラブルが起きたときのサポート体制はいかがでしょう?
当日でも連絡すれば対応してもらえるのでしょうか。

はい、ご安心ください。
弊社では24時間365日対応のサポート窓口を設けています。
学園祭は土日や祝日に開催されることが多いですが、そうした日程でもすぐにご連絡いただける体制を整えています。
トラブルが発生しても、現場ですぐに解決できるようサポートしています。
学生個人でも契約できる?導入前のよくある質問
──これまで学園祭で導入を検討された学校さんから、よく寄せられる質問やお悩みはありますか?

そうですね。いちばん多いのは、「学生個人でも契約できますか?」というご質問です。
学校としての契約が難しい場合などに、学生さんご本人が申し込みを希望されるケースがあるんですね。
──なるほど。学園祭だと、実行委員の学生さん主導で動くことも多いですもんね。

はい。その場合はブランドや決済手段によって審査の条件が異なりますが、ケースに応じて柔軟に対応できるようにしています。
「まずはご相談ください」という形で個別にご案内することが多いです。
──決済ブランドごとに審査があるから、どうしてもケースバイケースになりますよね。

そうですね。
そのほかには「納期はどのくらいですか?」という基本的なご質問もよくいただきます。
特に交通系電子マネーをご利用の場合は、先ほどお話ししたように1か月ほど見ていただければ安心です。
公立高校から有名大学まで。学園祭キャッシュレスが生む”学びと効率化”

──これまで、どんな学校さんやイベントで利用されたか、具体的な事例を教えてください。

明治大学さまや駒場学園高等学校さま、千葉県立千葉高校さまなど、多くの学園祭でご利用いただいた実績があります。
特に千葉県立千葉高校さまは、弊社の公式サイトでも導入事例としてご紹介しています。
千葉県民にとっては非常に有名で、伝統ある進学校なのですが、こちらでは10台以上の端末を導入いただきました。
──公立高校でも本格的に導入されているんですね!
これまで導入された学校さんから、印象に残っているフィードバックはありますか?

たくさんあります!
まず喜ばれるのは、小銭の用意が不要になったことですね。
また、現金の扱いが減ることで盗難リスクが軽減され、安心して運営できたという声も多いです。
さらに大きいのが、締め作業の負担がほとんどなくなった点。
売上データがすべて端末内に記録されるため、集計や精算にかかる時間を大幅に短縮できます。

そして何より印象的だったのは、学生さん自身がそのデータを見て分析したり、数字をもとに考察するようになったというフィードバックです。
「教育の一環としても良い経験になった」というお声を多くいただいています。
──なかなかそういう経験って、学生時代にはできないですもんね。

本当にそうなんです。
アルバイトでレジに立つことはあっても、“売る側の責任”を持つ経験はほとんどないですよね。
学園祭では、自分たちで商品を決めて、値段を設定して、実際に販売して。
その結果を数字として見るという一連の流れを体験できます。
これは、キャッシュレスを通じて得られる“リアルな学び”だと思います。
申し込みはオンラインで完結。学園祭に合わせた柔軟な導入体制

──実際に申し込む際の流れを教えてください!

まずは、弊社の担当営業までご相談いただくところからスタートします。
そのうえで、必要事項を入力できるWebフォームをご案内しています。
学校法人さまか、個人契約かによって入力項目が少し異なりますが、どちらもオンラインで完結します。
──オンラインでできるのは便利ですね。

あわせて、いくつかの必要書類をご用意いただきます。
学校法人さまであれば登記簿謄本、個人の方であれば身分証の写しが必要です。
また、販売予定のメニューを簡単にまとめたメニュー表もご提出いただきます。
これは審査時に内容を確認するためのものですね。
──ちなみに、販売できない“NG商材”はありますか?

基本的には、クレジットカード会社が定めている取り扱いルールに沿う形になります。
ただ、学園祭で販売されるような商品であれば、特に該当するケースはほとんどありません。
飲食や物販など一般的な模擬店の範囲であれば、まず問題なくご利用いただけます。
学園祭でのキャッシュレス体験が、“社会を学ぶ第一歩”に
──最後に、これから学園祭でキャッシュレス導入を検討されている方々へ、メッセージをお願いします!

キャッシュレス決済は、ここ数年で一気に普及が進みました。
国としてもキャッシュレス比率をさらに高めていこうという動きがあり、今後も社会全体で当たり前の存在になっていくと思います。
ただ、社会に出てから急に使い始めようとしても、最初はどうしても慎重になってしまうものです。
中には、親御さんの世代でキャッシュレスに対して、まだ少しネガティブな印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

だからこそ、学生のうちにキャッシュレスに触れる機会を持つことは大きな意味があります。
支払い手段という、たったひとつの行動かもしれませんが、それが“お金との関わり方”や“社会の仕組みの理解”を変えていくきっかけになると思います。
ぜひ学園祭という身近な場で、キャッシュレスを体験してみてほしいですね。
私たちも、導入しやすい環境づくりと現場サポートを通して、安心してキャッシュレスを活用できるよう、全力でサポートいたします。
──本当にそうですよね。国としても推進中とはいえ、まだ道半ば。
これから社会に出ていく学生の皆さんが、学園祭を通じて一歩先の社会体験ができる。
そんな取り組みになりそうです。

ありがとうございます。まさにその通りです。
学園祭という場が、楽しさだけでなく“学びの場”にもなっていく。
そんなサイクルを、私たちもこれからも支えていきたいと思っています。
取材後記
今回のインタビューを通じて感じたのは、学園祭にキャッシュレスを導入することは、単なる利便性向上にとどまらないということでした。
安全面・実務面でのメリットはもちろん、学生が「売る側」としてデータを扱い、リアルな経済の流れを体験できる。その教育的価値は想像以上に大きいものです。
また、アルファノートさまが提供する決済端末はレンタル対応・SIM内蔵・24時間サポート体制と、初めての導入でも安心して利用できる環境が整っています。
学校・実行委員のみなさんは、まずはお気軽に問い合わせてみるのはいかがでしょうか。