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WordPress
著者:田野正樹

公開日:2026.06.25

更新日:2026.06.30

「AIでWordPressサイトを作ったけど、保守ができない」サイト引越し屋さんに聞いた実態

WordPress保守サービスを提供している「サイト引越し屋さん」のもとに、最近ではAIを活用して制作されたWordPressサイトに関する相談が増えているそうです。

安く・早く作れたものの、その後の更新や運用で困っている」とのこと。

AIによってサイト制作のハードルが下がる一方で、実際の現場では何が起きているのか。
「AI時代のWordPress制作と保守性」について、詳しくお話を伺いました。

今回お話を伺った方

株式会社DPパートナーズ
代表取締役 彦坂康太郎氏

2017年、サーバー移転代行サービス「サイト引越し屋さん」をリリース。
2022年には日本で最も利用されているサーバー移転代行サービスとして公表され、累計対応案件数は3,500件を突破(2026年5月末時点)。

制作会社から相談が来ているという実態

ーーAIを活用して制作されたWordPressサイトの相談ということで、制作を依頼したクライアントからの「うまく編集できない」といった内容かと想像しております。
実際はいかがでしょうか。

彦坂さん

それが現状は、意外にも制作会社さんからのご相談のほうが多い状況なんです。

ーーそうなんですか?!

彦坂さん

具体的にお話ししますね。

まず前提として、しっかりサイトを設計・構築できる制作会社さんであれば、AIを使う使わないに関わらず、問題なく自社で運用できると思います。

ただ、「WordPressが触れる」「簡単なテーマ構築ならできる」というレベルの会社さんがAIを活用して制作した場合、自分たちで管理できない仕様のWordPressサイトが出来上がってしまうことがあります。

弊社に届くのは、そういったご相談が多い状況ですね。

ーーなるほど。
ご相談される制作会社さんには、規模や体制などの傾向はありますか?

彦坂さん

規模でいうと、ひとり社長から社員数名程度の小規模な会社さんが多いと感じています。

あとは、設立から1~数年くらいの比較的新しい会社さんで、そういったご相談が増えている傾向があります。

ーーどういった制作の仕方になっているのでしょうね。

彦坂さん

あくまで想像の範囲にはなりますが、AIを活用することで、これまでよりも工数を減らして制作できるようになっているとは思うんですね。

そのぶん、制作費も安く提供できる。

ただ、その中で本来であれば行うべき、細かなチェックや検証まで省かれてしまっているケースもあるのかなと。

結果として、作業効率は上がったけれど品質が担保されず、”安かろう悪かろう”の状態になってしまっている、というのが率直な印象です。

もちろん特定の会社さんを指しているわけではなくて、あくまで最近ご相談いただく中でそうした傾向が見られる、という話にはなります。

相談が来るタイミングは?

ーー制作会社さんからご相談が入るのは、サイトの公開時点ですか?
それとも、エンドクライアントから新たな要望が出たタイミングで問題が発覚するのでしょうか。

彦坂さん

それで言うと、後者の場合が多いですね。

格安で「この金額でホームページ作れますよ」と制作して、ひとまず公開する。

名刺代わりのサイトとして、「はい、これで完成です」という形で、以後の保守に関しては、きちんと話すことないまま納品されるんですね。

その時点では、特に更新や機能追加までは想定されていないことも多くて。

ただ、その後やっぱりお客様としては、「ここを変更したい」「ブログ機能を追加したい」といった要望が出てくるわけですね。

その相談が来たときに、制作会社さん側で改めてサイトの中身を確認すると、
「…ちょっとこれ、どうしよう」
となってしまう
ことがあるんです(苦笑)。

彦坂さん

そこで、「こういうのに対応してくれそうな会社に相談してみよう」となり、弊社へご連絡いただく流れですね。

弊社では、他社制作のWordPressサイトや、保守性に課題のあるサイト、古いWordPress・テーマを利用しているサイトなども含めてご相談をお受けしていますので、「ちょっと助けてもらえませんか」とご連絡いただくケースが多い状況です。

サイト引越し屋さんの保守サービスについて確認する(公式サイト)

SNSでは「完成品」しか見えない

ーーサイト引越し屋さんでは、こういったご相談からのご依頼も、すでに何件もお受けしているのでしょうか。

彦坂さん

そうですね、今では毎月ご相談いただくような状況です。

こうしたご相談が増え始めたのは、2026年に入ってからになります。

昨年までは、ここまでではありませんでした。

やはりAIの進化がかなり早いですし、「AIを使ってサイト制作できます」といった発信も、今年に入って急激に増えているように感じています。

ーー私自身の肌感としても、今年に入ってから「AIでこんなサイトが作れました」といった投稿を、SNSなどで目にする機会が増えたように感じます。

彦坂さん

そうですよね。

これはSNSに限らず、講座なども含めてなんですけれども、インターネット上で目にする事例って、基本的には”完成した後のもの”なんですよね。

でも、そこに至るまでにどれだけ設計に時間をかけたのか、どんな試行錯誤をしたのかは、なかなか見えづらい。

制作過程は発信者にとってはノウハウでもありますし、わざわざ出すこともないですから。

彦坂さん

すると「本当に簡単に、質の良いものが作れてしまう」と受け取られてしまっている部分もあるのかな、と思っています。

ただやっぱり、良いものを作るためには設計や注意点を押さえたうえで、それを踏まえてAIに指示を出す必要があります。

ご相談いただくサイトを見ていると、その部分が抜け落ちてしまっているのかな、と感じることがあります。

運用や保守が考慮されていない状態

ーー実際にサイトの中身を確認すると、どのような状態になっていることが多いのでしょうか。

彦坂さん

ひとことで言い表すと、「ページ単位では完成しているけれど、サイト全体として設計されていない」という状態なんですね。

お知らせを投稿しても、一覧に反映されない

彦坂さん

すごくわかりやすい例で言うと、トップページに「お知らせ一覧」があって、最新のお知らせが3記事ほどリンク付きで並んでいる構成って、よくあると思うんです。

本来であれば、WordPress管理画面からお知らせを投稿すると、自動的にお知らせ一覧にも反映されるように作りますよね。

ところが、ご相談いただいたサイトの中には、お知らせ一覧が投稿データと連携しておらず、タイトルや抜粋文がそのままHTMLで直書きされているものがありました。

ーーつまり、お知らせを追加しても反映されない、と。

彦坂さん

そうなんです。実装時に登録した3件は表示されるんですけれど、新しく投稿しても反映されない。

それって、CMSになってないですよね…」という状態ですね(苦笑)。

共通パーツを20ページ分、ひとつずつ書き換え

彦坂さん

ほかにも、固定ページの作り方に驚いてしまうことがあります。

例えば、本来であれば共通テンプレートを作って流用するようなページであっても、20ページあれば20ページ分、それぞれ別のPHPファイルとして作られているような状態です。

例えば、全ページ共通のCTAを追加したいとなった場合、本来なら1か所の作業で済むところが、20ページすべて行う必要が出てくるんですね。

その場合、サイトを一から作り直すのも現実的ではないので、ショートコードなどを駆使して調整しながら、「なるべく今後は運用しやすい形」に整えていくことになります。

「CMSと呼んでいいのかな…(苦笑)」

彦坂さん

こうしたサイトを見ていると、やはり「設計がされていない」状態で作られているなと感じます。

するとAIとしては「とりあえずこのページが、言われた通りのデザインで出来上がっていればいい」となり、ページ単位では完成しているけれど、サイト全体として設計されていない、という印象をすごく受けるんですね。

他のページとの関係性だったり、サイト全体のディレクトリ構造だったり、あとからどう運用していくかの考慮がされていない。

ーープロジェクト全体というより、ページ単位でブツ切りに作られているような印象なんでしょうか。

彦坂さん

おっしゃる通りですね。

制作工程そのものを見ているわけではないので推測にはなりますが、固定ページを1ページずつAIで生成して、そのまま1ページずつテーマファイルとして実装しているように見受けられます。

管理画面で編集する箇所もありますし、一部はWordPressらしく作られてはいるものの、「これ、本当にCMSと呼んでいいのかな…」と思ってしまうこともありますね(苦笑)。

CSSやコードの設計も保守しづらい

彦坂さん

細かいところで言うと、CSSのクラス設計も気になります。

本来であれば、ページ同士で干渉しないよう命名規則を決めたり、カテゴリーごとに設計すると思うんですが、1ページずつ独立して実装されているので、クラス名が重複している可能性もあります。

そうなると、既存のCSSに手を加えるのは難しいですね。

新しいクラス名を追加して上書きしながら対応するしかなくて、それ自体が保守性を悪くする要因になってしまいます。

CSS程度であればまだ影響は限定的かもしれませんが、JavaScriptやPHPまで絡んでくると、余計なコードが増え、読み込み速度やSEOにも影響する可能性があります。

SEOの考慮が不十分な点も

ーーHTMLマークアップの面ではいかがでしょうか。

彦坂さん

SEOを考慮した設計や指示出しが十分でない、と感じることがあります。

例えば、構造化データが入っていない、alt属性が設定されていない。

もっと極端な例だと、見出しタグの代わりにdivタグが使われていたり、H1タグがなかったり、H2を飛ばしてH3が使われていたり。

もちろん、それらがどれほど現在のSEOに影響するのか、正直分からない部分もあります。

以前ほど見出しタグの重要性が高くない可能性もありますし、検索エンジン側がある程度補完して理解している部分もあると思います。

彦坂さん

ただそれでも、ちゃんとしているに越したことはない、とは考えています。

「見た目がそれっぽくできている」だけではなく、運用や保守、さらにはSEOまで含めて考えられているか。

それが、長く使われるWordPressサイトにおいては重要なんだと思います。

見た目は普通だからこそ厄介

ーー実際、そうしたサイトというのは、見た目にも問題があるものなのでしょうか。
レイアウトの崩れや、ブラウザごとの不具合なども多いですか?

彦坂さん

見た目に関しては、ある程度問題ないレベルにはなっていると思います。

もちろん、コピーライティングとしてUSPがしっかり打ち出されているか、コンバージョンを意識した構成になっているかというと、「ん?」と思うことはあります。

ただ、格安ホームページとして見たときに、「デザインとして破綻している」という印象はないですね。

ーー「効果の出るサイトになっているか」は別として、少なくとも一般の方が見て、違和感を覚えるような状態ではないのですね。

彦坂さん

そうですね。

レスポンシブ対応もされていますし、デバイスごとの表示崩れも特に見受けられません。

良くも悪くも、「見た目は一般的なホームページ」という感じですね。

ーーだからこそ、あとから運用しようとして、初めて問題が見えてくるのでしょうか。

彦坂さん

そうなんです。

見た目だけを見ると普通に完成しているので、「ちゃんと作られている」と捉えられてしまう。

でも実際には、CMSとして機能していなかったり、保守しづらい構造になっていたりすることがある。

そこが、この問題の厄介なところだと思います。

エンドクライアントは、AI制作と認識していないことが多い

ーー制作会社ではなく、エンドクライアントから直接ご相談を受けることもありますか?

彦坂さん

はい、あります。

ただその場合、お客様自身は、AIで作られたサイトだと認識していないことが多いです。

基本的に、お客様がコードを見ることはありませんからね。

ですので、更新や変更がうまくできないといったご相談をいただいて、中身を確認した結果、先ほどお話ししたような特徴から推察してわかる、といった状況です。

彦坂さん

お客様に「どういった会社さんの、どういうサービスに依頼されましたか?」とお尋ねすると、「格安で、1〜2週間くらいで作ってもらったんですよ」とおっしゃることが多いんですね。

そこでお客様には「おそらく裏側ではAIを活用して制作されているような構造に見受けられます」と率直にお伝えしてから、詳しいご相談に入っていきます。

AIに指示した人の、実力通りのサイトが出来上がる

ーーAI以前から「しっかり作られたとは言い難い」と感じるサイトのご相談も、なかにはあったと思います。
それらと比較して、AIならではのサイトの難、特徴はありますか?

彦坂さん

やはり、先ほどお話ししたような、

  • ページ単位で完結している
  • サイト全体の構造やディレクトリが考慮されていない
  • SEOまで含めた設計になっていない

といった点が特徴的です。

彦坂さん

ただですね、
この辺りの問題って、AIそのものというより、結局は使う側の使い方に左右されるんだと思っています。

おそらく、もともとサイト設計や仕様、SEOを考慮して制作していた方が、同じ思想や工程のままAIを使って効率化しているのであれば、データ連携やSEOも含めて考えられたサイトを作っているはずなんです。

ーー最後は、使い手の問題なんですね。

彦坂さん

そうですね。

ご相談を受けてお話を伺っていると、制作されたご本人が「どういう構造になっているのか」「何が問題なのか」を正確に理解できていない印象を受けることがあります。

そもそも、正しく作れるだけの知識や経験がない状態でAIに指示を出しているので、問題が起きても自分で解決できない。

ある意味、AIに指示した人の、実力通りのサイトが出来上がると感じています。

ーーざっくり一言でまとめると、ディレクション能力、ということでしょうか。

彦坂さん

おっしゃる通りですね。

一言で言ってしまえば、ディレクション能力だと思います。

さらに言うなら、まずはご自身の中でノウハウが確立されているか?が前提です。

制作工程のイロハが知識経験としてあった上で、ディレクション能力が問われるのだと考えています。

彦坂さん

AIが魔法のツールのように、素人が指示を出せば何でも解決してくれるものでは、今のところ全然ないですね。

やっぱり、プロがプロなりの指示をすると、それなりのものが返ってくる、そんなツールかなと思います。

「AIで作られたサイトだから」と断ることはない

サイト引越し屋さん公式サイトより

ーーこれまで、AIを活用して制作されたWordPressサイトのご相談の中で、「これはさすがに対応が難しい」とお断りしたことはありますか?

彦坂さん

今のところ、AIで作られたサイトだからという理由でお断りしたケースはありません。

技術的に「これは対応できない」というものは、正直そこまでないですね。

むしろ、前回のインタビューでお話ししたような「10年前のテーマで提供元のアップデートも止まっていて、最新のWordPressやPHPでは動かない」といったサイト(*)のほうが、難易度が高いことがあります。

彦坂さん

ただ、AI関連のご相談は今年から急増していますので、これが5年後、10年後になったとき、ページごとに仕様がバラバラなテーマのまま運用していくと「改修するより作り直したほうが早い」という状況になる可能性はあると思っています。

現時点では対応できていますが、将来的には大きな技術的負債になるかもしれません。

*「古いWordPressの保守」については、以下の記事で詳しく解説しています。

必要に応じて、改修を行ってから保守に入る

ーー実際に保守をお引き受けする場合は、最初に構造を整えてから運用に入るような流れなのでしょうか。

彦坂さん

そうですね。

例えば、お知らせをテンプレート関数で取得するように組み直したり、共通化されていない部分を整理したりと、必要に応じてテーマの改修を行います。

弊社では「クライアントさんは相棒」という考え方でやっているので、単に言われたことだけを対応するというより、
何が問題なのか?
どうすれば解決できるのか?
を一緒に考えながら進めていく方針です。

彦坂さん

特にAIで制作されたサイトの場合、お客様自身も何が問題なのか分からないことが多いですし、制作された側も「デザインとしては実装したけれど、それ以上は難しい」という状況になっていることがあります。

だからこそ、まずはこちらで状況を確認し、「こういう形で解決できますよ」とご提案しながら、保守や改修に入らせていただいています。

ーーそういったテーマの改修も、保守業務の範囲で対応いただけるのでしょうか。

彦坂さん

テンプレート関数への組み直しや共通化といったテーマ改修は、通常の保守業務(*)の範囲を超えてしまうため、別途お見積りとさせていただいております。

ただ、お客様からすると「それって最初にやっておくべきことじゃなかったの?」と感じられる部分もあると思いますし、その対応に追加費用が発生してしまうのは残念なところですね。

通常のWordPress保守と比較すると、AIで短期間に制作されたサイトのほうが、保守外の作業が発生する可能性は高い傾向にあります。

*参考)

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  • ライトプラン:
    基本対応のみ…月額5,500円
  • スタンダードプラン:
    +月次メンテナンス…月額11,000円
  • プレミアムプラン:
    +月次メンテナンス・既存ページの修正…月額16,500円

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制作会社の“裏方”として入ることも

ーー制作会社さんからご相談いただいた際は、どのような流れになるのでしょうか。

彦坂さん

まずは制作会社さんとお話しして、どういう経緯で制作されたのか、どこに困っているのかを伺います。

そのうえでWordPressの中身を確認し、必要な対応をご提案します。

制作会社さんが引き続き窓口となり、弊社が裏方として技術支援を行う場合もありますし、「保守は引き継いでほしい」とバトンタッチされることもあります。

割合としては半々くらいかと思います。

彦坂さん

制作だけでなく広告や販促なども含めて長くお付き合いしているお客様の場合は、制作会社さんが窓口を継続されることが多いですね。

一方で、「格安ホームページ制作を新規事業としてリリースしてみたものの、想定以上に運用負荷が高かった」という会社さんでは、保守ごと引き継ぐケースもあります。

どちらの場合でも、お客様にとって無理のない形でサイト運用を続けられるよう、一緒に解決策を考えていくことを大切にしています。

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WordPressで重要なのは「サイト全体の設計」

ーー静的サイトやLPと比較した場合、WordPressをAIで制作する際に、特に注意すべきことがあれば教えてください。

彦坂さん

一貫してお伝えしてきたことにはなるんですが、WordPressの場合はサイト全体の構造や導線を考えることが重要だと思っています。

例えば、トップページはどんな役割なのか。
カテゴリ一覧は何のためにあるのか。

最終的に、ユーザーにどんな行動を取ってほしいのか。
お問い合わせなのか、LINE登録なのか、SNSフォローなのか。

そういった、サイト全体としての設計、ストーリーです。

彦坂さん

ページ単体で見栄えが良ければいいというものではなく、それぞれのページがどう連携し、最終的にどこへ導くのかまで考える必要があるんですね。

そして、それを実現できるのがWordPressの強みでもあります。

だからこそ、WordPressを使うのであれば、サイト全体の設計まで含めて考えて制作することが大切だと思います。

ーー今回お話を伺っていて感じたのは、結局はディレクターとしての力量が問われるということなのかなと。
繰り返しですが(笑)。

彦坂さん

本当にそうですね(笑)。

AIは鏡だと思います。

使う人が持っている知識や経験、設計力が、そのままアウトプットに反映される。

だからこそ、AIを使うこと自体よりも、「何を作るべきか」「どのように指示を出すか」が重要なんだと思います。

「何が問題なのか分からない」段階でも相談してほしい

ーー最後に、この記事を読んでいる制作会社さんや事業者さんへ、メッセージをお願いします。

彦坂さん

弊社では「クライアントさんは相棒」という考え方でサービスを提供しています。

今回お話ししたようなケースでは、お客様自身も何が問題なのか分かっていないことがありますし、制作会社さん側でも「どこまで対応すべきか判断がつかない」という状況が少なくありません。

ですので、
「なんとなく更新しづらい」
「保守を続けていて不安がある」
「今の作りで問題ないのか分からない」

そういった段階でも大丈夫です。

彦坂さん

事業者さんでも、制作会社さんでも、まずはセカンドオピニオンのような形でお気軽にご相談いただければと思います。

実際にサイトの中身を確認させていただければ、現状の課題や改善方法についてお伝えできますし、その内容を参考に、現在の体制のまま運用を続けるという選択肢もあると思います。

もちろん、必要であれば弊社としての解決策をご提案することも可能です。

また、サイトの管理画面などセンシティブな情報を共有いただく際には、NDA(秘密保持契約)の締結にも対応しております。

まずは現状を把握するところから、お気軽にご相談いただければと思います。

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取材後記

正直に言うと、今回お話を聞いて最初に思ったのは、「結局は使い手かい!!」でした(笑)。

AIで作られたWordPressサイトならではの、まったく新しい問題があるのかと想像していたのですが、詳しく聞いてみると「使う人の知識や経験、ディレクション能力がそのまま反映される」というシンプルな答えだったからです。

ただ、だからこそ今回の話は深刻で、興味深いものでした。

これまでは、そもそも十分な専門知識がなければWordPressサイトを作ること自体が難しかったはずです。
ところが今は、AIの力によって、ある程度それっぽいものをアウトプットできてしまう。

その結果、「公開時点では問題なく見えるけれど、あとから更新や運用で困るサイト」が増えている状況を知りました。

作ることのハードルが下がった一方で、人間側の判断や経験の価値は、むしろ以前より重要になっているのかも知れません。

取材中に出てきた「AIは鏡」という彦坂さんの言葉が、とても印象に残っています。

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