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決済サービス
著者:田野正樹

公開日:2026.05.29

更新日:2026.06.13

美容室のAirペイ導入事例「最初は入れるつもり、まったくなかった」それでも6年以上使い続ける理由

キャッシュレス決済の導入支援をしていて感じるのは、みなさんが知りたいのは手数料などの条件だけではなくて、実際にお店をやっている人が、どうやって導入して、どう使って、どう感じているのか。

そんな「現場の空気」だと感じるようになりました。

そこで今回、筆者が仕事でお付き合いのある、Airペイの利用者さんにお話を伺いました。

「入れるつもりなかった」など、ざっくばらんにお話しいただいた内容を、ほぼノーカットでお届けします。

今回お話を聞いた人

加藤さん(仮名)

地方で美容室を営む女性オーナー。
現在は一人で営業しており、ご自身でもカードを普段からよく使う。

最初は、入れるつもりまったくなかった

Airペイ公式サイトトップ
Airペイ公式サイト
田野(筆者)

今さらの質問になって恐縮なんですが、サロンは何年のオープンになりますか?

加藤さん(美容室オーナー)

2016年ですね。

田野

今年で10年目!
おめでとうございます。

加藤さん

ありがとうございます!
そうなんです。

で、(キャッシュレスを)入れたのが2019年ですね。

たぶんその頃からですよね、キャッシレスがどうのこうのって。

田野

その頃でしたっけね。普及したというか。
(ちょうどこの頃、PayPayの大型キャンペーンなどもあり、小規模店舗へのキャッシュレス導入が広がり始めた時期でした)

加藤さん

一番最初はでも、(入れたのは)PayPayだけです。
PayPayから始まって、メルペイ、d払い。

で、Airペイを始めてから使っているのが、まあクレジットカードですよね。

でもやっぱり、便利です。
そっちの(カードも使えた)ほうが便利です。
美容室はやっぱり金額が高いので、みなさんそこはクレジットで払いますね。

やっぱりポイントがお客様のほうに、けっこう多く付くというか。
通常やっぱり、1万円超えると多く付くので。

田野

Airペイを選ばれたのは、ご知人のご紹介だったんでしたっけ?

加藤さん

そうですそうです。
営業の方が、私の同級生のお友達で、「お店を紹介してほしい」ってことで。

同級生から「(営業が)行くかも知れないけどいい?話聞いてもらっていい?」って言われて。

で、最初は入れるつもり、まっったくなかったんですよ。

なんかタブレット?iPadがなかったので「iPadがないからできないです」っていう(*)。
買うのもけっこう高いから、っていう話で。

*補足)Airペイの利用に必要な機器

Airペイの利用には、
  • 専用のカードリーダー(無料貸与)
  • iPadもしくはiPhone

が必要になります。

公式サイトで確認

加藤さん

で結局、話が一度無くなったんだけど、また電話が来て「iPad無料で手に入ります!」っていうことで(笑)

「今だったら、(Airペイを)入れてもらったら付いてきます」
っていうことだったので。

加藤さん

一時期ありましたよね、なんかね。
確かあった気がするんですよね。タブレットが(*)。

でもタブレットも、最新の機種とかではなかったんです。
でも全然それは、本当に(構わない)。

*過去には、iPad無料キャンペーンなどが行われていた時期もありました。

田野

まあ最悪、スマホでもできますからね。
iPhoneで。

あ、加藤さんはiPhoneでしたっけ?

加藤さん

あ、(iPhoneとAndroid)両方持ってます。

iPhone、(Airペイアプリを)入れれば大丈夫なんですよね、ログインすれば。

田野

そうですそうです。

iPhoneにAirペイのアプリ入れれば、そのまま使えますから。

レジもプリンタも、今あるものを使ってる

(写真はイメージです)
田野

PayPayから最初始められて、営業の方からAirペイの案内があって。

じゃあー、全部(のキャッシュレス決済手段)入れとくか」みたいな。

加藤さん

そうそう。
「全部やってくれるんだったら、入れていいです」っていう。

田野

最初の登録とかは難しかったですか?

加藤さん

営業の方が、すべてやってくれました(笑)。

じゃなかったら私、入れないです(笑)。

全部やってもらえるんですか?って話で、やってもらえるってことだったので。

加藤さん

自分でやるってなったら、もしかして大変なのかなって思ったりはしますけど。

ちょっとその辺は、もうずいぶん前のことなので忘れちゃってるし(笑)。

多分、こう対面で、なんか言われたんだとは思うんですけれども。

あとはね、うちの住所とかは入れないといけないので、それで、これですっていうふうに渡して、全部入力してもらって。
私より全然早いので、きっと(笑)。

※Airペイの申し込みはWebで完結し、とくに難しい手続きはありません
公式サイトで手順を確認する

田野

あとは、レジはもともとあって。

レシートプリンタなんかもお持ちだったんですよね。

加藤さん

そうです。そうそう。
もう普通についてたので、もうそこまではいらないと。

あ、でも、(Airペイ対応のプリンタは)買わないといけないってことだったので、それはやめたのかな。

田野

あ、Airペイと連携できるやつ?

加藤さん

そうそうそう。そうです、そうです。

やっぱりレシートは出さないのは、なんかちょっとね。

レシートを出さないところもいっぱいあるみたいなんですけど、変なふうに思われても嫌だなと思って、一応お渡しするようにしてます。

「いらないです」っていう方もいるので、その時は渡さないんですけど。

レシート自体は普通に出てくるので、渡さなくていいだけの話なので。

※加藤さんの場合、以前から使っていたレジとレシートプリンタをそのまま利用しています。

Airペイ対応プリンタを使えば、決済内容と連動したレシート印刷も可能ですが、必須ではありません。

今回のように、既存のレジ機器を活用しながらAirペイを導入している店舗もあります。

Airレジって、大きいお店が入れるものだと思ってました

Airレジ公式サイト
田野

会計時は、金額手打ちじゃなくて、Airレジ(Airペイと連動するレジアプリ)ですか?

加藤さん

それは、うーんとね。

Airレジにはしてなくて、タブレットで(会計金額を)入力して。

田野

「何千円」って。

加藤さん

そうですね、そうですね。

なんか、これ(使っているレジ機器)だとクレジットっていう項目もなくて。
安いレジなので。

だから、本当に金額がわかるだけのレジになってるので。

だからそれ(設定)を変えて、このマークがクレジット扱い、自分だけがわかるような感じにはなっちゃうんですけど。
クレジットと現金が分かるようにするだけで。

だから、Airレジを入れてるのは相当大きいところ?

わかんない、うちは入れてないので。

田野

どうでしょう。割と(Airレジの)メニューの登録とかは簡単ではあるので。

そこまで難しくはないと思いますよ。

加藤さん

現金(会計)もできるってことなんですか?

田野

できます。

で、何が売れてー、とかちゃんとデータ取れるので。

便利っちゃ便利ですね。

参考)Airレジの操作画面イメージ

Airレジでは、メニューを登録してメニュー単位の会計や、売り上げ分析などが無料で使えます。

※クリックで画像を拡大できます

(Airレジ公式サイトより)

加藤さん

ちゃんとやれば、賢く使えるんでしょうけど、そこまで使えないので。

私は何もやってませんけども。

Airレジを入れるってなると、無料じゃないんですよね?

田野

あ、(Airレジは)無料で使えます。

加藤さん

あ、そうなんですか?

今ってそうなんですか?

田野

いま、Airペイっていうアプリが入ってると思うんですけど、もう一個Airレジっていうアプリを入れて。

メニュー登録して、会計の時にメニューを選ぶんですよ。

加藤さん

じゃあレジは、タブレットで、ってことなんですかじゃあ。

田野

そうですそうです。

タブレット(iPhoneも可)で使える、レジのアプリですね。

加藤さん

うーーーん。

で、この人は現金、とかっていう感じで、そういうふうに、できるっていうことなんですか。

田野

そうです。

なので全部の、クレジットだけじゃなくて現金の売り上げも含めて、Airレジの中で、「今月これがいくら売れた」みたいなのが管理できる感じですね。

田野

まあ、(金額)手打ちのひと手間くらいで、そんなに不便を感じてなければ今のままでも、いいのかもですね。

今のレジでもこのメニューが出てて、って分析はされてるんですか?

加藤さん

あー!そうです!

ただ結局パソコンで、まあExcelとかなのかな。

(レジからCSVデータを)ダウンロードして入力して、って感じで。

今月パーマが何人くらいとか、っていうのが、まあ2回に分けて出さなくちゃいけないっていうところがちょっと面倒くさいかな、っていうのはありますけど。

でも、まあそのくらいの手間ならっていうか。
今は一人なので。

これが人数いてとかだったらもしかしてちょっと、色々分析とかっていうのも変わってくるのかも知れないけど。

今はね。現状一人なので、そんなに不便さは感じてないですけど。

でもAirレジ入れると、今の話を聞くと、とても便利だろうなとは思います。

田野

経理処理は税理士さんにお願いしてるんですか?

加藤さん

全部自分でやってますね。
弥生を使ってるので。

もらった(Airペイから振り込まれた)金額、全部通帳の方に入ってくるので。
全部、手数料がどうのっていうのも。

Airペイにログインすると管理画面っていうのが、そこからね。
全部、数字が出てきてるので。

それを書いて入力するだけなので、めんどくさくはないですね、全然ね。

Airレジ公式サイトで詳細を確認する

美容室は、やっぱりクレジットカードが多い

田野

だいたい客単価、1万円は超えますか?

加藤さん

超えないですね。

オープンした当初は、まあまあそれなりに高いというか。
(同じ地域の)平均よりちょい上くらいだったんですけど、今けっこう近隣より下になってますね。

相場は結構、ホットペッパーとか見ると。
あれも手数料あるので、上げてるとは思うんですよ。

だから逆に、「うちそんなに高くない方なんだ」って思い始めて。
でもね、徐々に考えていこうかなとは思ってますけど。

加藤さん

でも金額が高いお客様こそ、キャッシュレスを使います、っていうかクレジットを使います。

楽天ペイは若干いますかね、月に2~3人。
もうちょっとか、3〜4人くらいか。
auペイは本当に、何ヶ月に1人くらいの感じですね。

ほぼクレジットカードなので。

(帳簿を見ながら)売り上げも1月が半分くらい、2月が44%。
3月は…、やっぱ単価が高いと、カード使う人がいますね、54%ってなってるので。

加藤さん

でも、Airペイ両方あるんですよね、QR。
楽天とか色々あるんですよね。

あれ以外にもまだあるんですけど、どんどんどんどん、こう、あるので(把握しきれないといったニュアンスで苦笑)。

出されるのは大体決まってるので。
カードと、QRですかね。

そこくらいですね。Suicaとかもそんなに出されないので。

対応する決済ブランドを確認する(公式サイト)

田野

まあSuicaに関しては、(この地域は)車社会ですしね。

加藤さん

そう!(笑)
基本クレジットカードが、主ですねー。

一人分持っていかれたら、その一人もう1回やればいい

田野

いろんなかたのお話お聞きしてると、「できるものなら現金だけに戻りたい」っていう美容室さんもいらっしゃるんですよ。

加藤さん

(意外そうに)えーー!?そうなんですか?

手数料でですか?

田野

そう、決済手数料ですね。

何件でかはわかんないけど、「お客さん一人分は持っていかれるので、やめました」っていう美容師さんも、いらっしゃるんですね。

加藤さん

あ、でも、QRはやめてるところ多いですよね。
なるほどなるほど。

でも一人分は持っていかれます、確実に。
一人分…以上でしょうね…(笑)

でも一人分持っていかれたら、その一人もう1回やれば私はいいと思ってるので。

まあ現金で払ってくれれば、もちろんいいんですけど。

そうですね。
まあまあな金額は、いきますかね、うん。

田野

まあでもね。
客単価アップでしたり、けっこう恩恵も感じられてるってことですもんね。

加藤さん

(力強く)感じますね!

田野

(キャッシュレス導入の)負担とかデメリットとかあるとしたら、決済手数料になるわけですかね。

加藤さん

そうですね。
でも手数料よりもやっぱり、メニューに1個か2個、ちょっとプラスするだけで、その分は元が取れちゃうので。

結局支払いがそれ(キャッシュレス)でできるっていうふうになると、うん、そんなにお客さんも気にしてないというかね。

田野

なるほど。

やっぱり一般的にもメリットとして言われるのが、客単価アップに繋がる…

加藤さん

(食い気味に)ありますね!

それはあります。
以前よりは、ありますね。

田野

そこを差し引くと、全然いいかなっていう。

加藤さん

そうですね。そうそうそう。

単価、そうですね。カットのお客様は現金。まああとは現金っていう人もいるので、どうだろうな。

(少し間をおいて)その月によって違いますけど、多い時は半分くらいですね。
半分くらいが、キャッシュレス。

で、少なくとも4割はキャッシュレスですね。

加藤さん

だから(釣り銭用の)現金、いろいろ小銭を用意しなくて済むっていうのは、すごくいいですね。

面倒臭くないです。なんか。

ATMに走ってもらう必要がなくなった

加藤さん

基本的にはほんと、やっぱりね(来店後に)メニュー変更して、金額が2万とかいっちゃう時には。

現金持ち合わせがないっていうと、それ(キャッシュレス)でできるので。

あとはなんか、お財布にお金入れてきてると思ったら、入れてきてなかったとか。

前だと、向かいにね、(デパート)さんがあるので。
あと(スーパー)があって。

そうなると、わざわざお金をね、おろしてきてもらう感じだったのが、それがなくなったので。

その場でお会計できるので。

田野

ごめんなさい、ちょっと(お金おろしに)行ってきます!」みたいなのがね。

加藤さん

そう、でも、常連のお客様はいいんです。

新規のお客様ってなると、何か物を置いていってもらったりとかっていう、そこが、やっぱり言いにくいじゃないですか。

他のお店でもやっぱりちょっと、それでやられたりしてるところがあるみたいで。

だから、基本カード1枚は持ってるかたが多いので、どれでも。

田野

そうですよね、何かしら。

加藤さん

何かしら(カード)は持ってる方が多いので、結構それで対応できちゃうんですよね。

だからこう、「取りに戻ります」みたいなことは少なくなりましたね。

田野

お客様も助かりますもんね。

加藤さん

そうです。そうそうそう!

やっぱり(現金の手持ちが)ないっていうことで、几帳面な方は何かしら置いていって、取りに行ったりってことはしてたんですけど。

でもね、それがなくなって。

カード支払い大丈夫ですよって声かけると、「そっか、その手があったか!」って(笑)。

払ってもらえるので。

田野

最初は現金だけで営業されてて、キャッシュレスを入れられたのも、やっぱりそういうことがあったりとか?

加藤さん

うん。
あと、自分でカード使うからですね!たぶん。

自分がカードを使う人なので、たぶんね。カードのポイントもそれなりに貯まるし、若干ね。

こっちは手数料とかもありますけど、そこは頑張ればいいかっていうところに(笑)。

サポートは、しっかりしてると思います!

加藤さん

なんかお金入ってくるのも、一番最初だけですね、ちょっと「あれ?」ってなったの。
入れたての頃って、まだそんなにお客様がクレジットカード使わなくて。

たぶん一人か二人だったんですかね。
そうすると、入金が入ってこなくて。
あ、でもそれは違うやつの時だったかな(*)?

*Airペイは、売上金額に関わらず自動で入金されます

加藤さん

で、問い合わせしました(笑)。

「なんで入金されないんですか?」って電話したら、いろいろ優しく教えてくれて。
ちゃんと読めばわかることだったんですけど(笑)。

その時、「私、騙されたんかな?」って思ったんですけど、ちゃんと次の月からは入金されて。

それからは問題ないですね。

田野

リクルートがやっているから、サポートはしっかりしてるんですかね。

加藤さん

(サポートは)しっかりしてると思いますやっぱり!
しっかりしてますね。

田野

で、入金は月に3回なんですよね。
(一部メガバンクを入金先に指定で月6回)

(公式サイトで確認する)

加藤さん

そうです。月3回ですね。
3回はちょうどいいくらいですね、うん。

あ、でも確か、AirペイのQRが遅かったと思いますね。
そっちは1ヶ月に1回。

田野

あ、実はなんかそこが、去年の末くらいから、月3回に統一されたんですよ。

(詳細:Airペイ公式ヘルプページ

加藤さん

あーー、そうなんですね!

「ここだったらカード使える」っていう70代のお客様もいる

田野

もうほんとにキャッシュレスは、若いお客様、ご年配のお客様関わらずです?

加藤さん

(しみじみと)関わらずですねー、うん。

もちろん現金派っていう方もいらっしゃいますけど。

ただ年配、70過ぎのかたでも、「なんか使ってみようと思って」って。
「他では使えないけど、ここだったら教えてもらいながらできる」っていうことで。

田野

ああー、気心知れてるから。
素敵ですね。

加藤さん

そうそう、だから、ここでしか(キャッシュレス)使わないっていう人もいますし。

で、慣れてきたらやっぱり他でも使うけどって。
「でも、やった方がポイント貯まりますよ」って私は言っちゃうので。

大したポイントじゃないけどね。やっぱり積もり積もれば。
けっこう、いい金額にはなっていくので。

田野

そうですよね。

加藤さんご自身も、普段カード使われてるっていうのが大きいかも知れないですね。

加藤さん

もちろんね、手数料のことを考えるとっていうことは、多々ありますけど。

(トータルで考えると)いいです、でもすごく。

私は、私はね。

取材後記

お話を伺って感じたのは、加藤さんが終始「ちょうどいい距離感」で利用しているということでした。

機能をフル活用しているわけではない。
Excelに入力して、弥生で経理をして、自分にとって必要十分な範囲で使っている。

それでも、
「客単価が明確にアップした」
「ATMに走ってもらわなくて済むようになった」
と、十分過ぎるほどメリットは感じられていました。

また個人的に一番印象に残ったのは、70代のお客さまの話です。

「他では使えないけど、ここだったら教えてもらいながらできる」と、馴染みのお店が、お客様にとっての“キャッシュレスデビューの場所”になっている。

便利さや手数料だけでは測れない、地域のお店ならではの役割について考えさせられる時間でもありました。

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