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決済サービス
著者:田野正樹

公開日:2026.07.07

更新日:2026.07.18

飲食店のAirペイ導入事例「できることなら、やりたくないですね」夫婦オーナーに率直な話を聞いた

お店を営む方は、どんな経緯でキャッシュレス決済を導入し、日々どのように使い、何を感じながら営業しているのでしょうか。

今回は、地方で夫婦経営の飲食店を営むお二人に、Airペイを利用してのお話を伺いました。

できることなら、やりたくないですね(笑)

といった率直なコメントなど、リアルな現場をお届けします。

今回お話を聞いたお二人

地方で夫婦経営の飲食店を営むオーナー夫妻。
2020年に開業し、現在は店内飲食・テイクアウト営業を行う。
日々の営業では、お二人とも接客や会計に立っている。

オープン当初は他社サービス。Airペイは「これにしよっか」で導入

Airペイ公式サイトトップ
Airペイ公式サイト

ーー2020年のオープン当初から、キャッシュレス入れられてたんでしたっけ。

マスター

そうです。

ただ、はじめはAirペイではない、他社のを入れたんですよ。

レジと、キャッシュレスがセットになってるやつ。

奥さん

でも楽天ペイとかそういうの(QR決済)は、含まれてなかったんですよね。

で、PayPayがその時、手数料が無料だったんですよ。

ーーああ、PayPayが普及させるために、すごい力を入れていた頃ですよね。

奥さん

なので、別でPayPayを入れ始めて。

ーー現金だけ、っていう選択肢ももちろんあったとは思うんですけど、キャッシュレスは自然に「まあ、入れるもんだな」といったようなお考えだったんですか?

奥さん

まあ確かに、キャッシュレスを入れたのはCM(の印象)が…強いですよね。

オダギリジョーのCM、Airペイの。
「じゃいいですう~」っていうの。

あとは、やっぱり周りがクレジット使ってるのが多かったですし。

マスター

そうですねー、あとは立地が観光地エリアなんで。

キャッシュレスのお客様は多いかな、というのが。

奥さん

私たちはそのころは、(自身の買い物のときは)現金しか使ってなかったですよね。

クレジットもそんなに使ってなく、まあ今は、クレジット払いが多いですけど。

当時は、現金しか信用できないみたいな感じでしたよね。

奥さん

仕入れとかも全部、ほぼ現金で。

(金額の)大きいものとか、ネットで注文する商品なんかは、もちろんクレジットですけど。

それ以外は大体、その頃は現金でしたね。

ーー最初に他社さんのレジとキャッシュレスを使われてて、あとでAirペイに乗り換えたという形だったんですね。
乗り換えるっていうのも手間はかかると思うんですけど、どんないきさつだったんでしょうか?

奥さん

(他社サービスは)使いづらいとかではなく、営業上の事情があって、「もう全部切り替えよう」ということになりました。

ーーなるほど。
じゃあそしたら、AirペイはCMもやってるし、みたいな。

奥さん

あとは、タブレットも無料(当時)ですし(*)。

いろいろ、無料だったので、「これにしよっか」っていう。

*Airペイの利用には、iPad(もしくはiPhone)と、カードリーダーが必要です。

ご夫婦が申し込まれたときには、iPadの無料貸与キャンペーンが実施されていました。

現在はカードリーダーのみ、無料で提供されています。

Airペイ公式サイトで確認する

ーーじゃあ、いろいろ比較したり、調べることまではなく。

奥さん

そうですね(笑)

ーーそれで、Airペイはネットで申し込むんですよね。

奥さん

そうだったですね、確か。

マスター

(小声で)覚えてない(笑)

(一同笑)

奥さん

で、審査がありますよね。

それで、クレジット(ブランド)とかの中でも、こう…。

ーーそう、JCBが遅いとか、あるんですよね。

奥さん

それぞれの、審査を通って。

それはちょっと、(現在なにが使えるのかの管理が)面倒でしたけどね(*)。

*参考)Airペイはブランドごとに審査が行われます

Airペイでは、クレジットカードやQR決済など、ブランドごとに順次審査が行われます。

筆者が以前に申し込んだ際は、以下のスケジュールで審査が完了しました。
(あくまで一例としてご覧ください。)

Airペイの審査スケジュール事例

ーーあ、でも、審査は一発OKでしたか?
お店の状況によっては、追加書類を求めれらたりもあるので。

奥さん

へー、そういうのはなかったと思います。

その、何個も何個も(決済手段ごとに管理を)やんなきゃいけないっていうのが、面倒だなと思っただけで。

ーーそうですね。段階を踏んで使えるようになるんですよね。
1ヶ月くらいでしたっけ、全部使えるようになるまで。

奥さん

そうー、でしたね。

たぶん。

ーーで、機械(Airペイの決済端末)が届いて。
初期設定とかはご自身でやられたんですか。

奥さん

そうですね、あんまり記憶にないですけど(笑)。

(設定は)そこまで難しかった記憶はない…ですね。

Airレジはどう使っている?

Airレジ公式サイト

(奥さんが一旦席を外す)

ーーあとは、Airレジっていうのがありますよね。

マスター

ああ~…。

一緒じゃないんでしたっけ?
AirレジとAirペイって違うんでしたっけ。

ーーそうですね。機能としていちおう分かれてて。
Airペイはキャッシュレス決済するためのアプリ、
Airレジは商品を登録して、簡単にお会計できる(POSレジ)アプリですね。
実際、マスターお会計対応されてますから、Airレジお使いになってると思います。

マスター

…。(把握していないといった様子で笑)

まあ、その辺はあちら(奥様)が全部担当なので(笑)。

ーー(笑)はい。

参考)Airレジの操作画面イメージ

(奥さんが戻る)

奥さん

えーと、なんですか?

ーー今ちょうど話してたのが、Airレジっていうのがありますよね、っていう。
Airペイとは機能が分かれてて、アプリを2つ入れるんですよね。

奥さん

はい、Airレジのアプリと、Airペイのアプリと。

ーーお店によっては、Airレジは使わないで、Airペイだけ。
キャッシュレスでお会計って時に、金額を手打ちしてやるところもあるんですけど。

奥さん

(そんなお店もあるんだ?といった様子で)へえ〜。

うちは普通に、Airレジにメニューを登録して使ってますね。

ーーAirレジは特に、操作は難しいことはないですか。

奥さん

そうですね。

基本的には別に…ね。

マスターも大丈夫ですよね?

マスター

はい(笑)。

奥さん

ただあの、クレジット会計するっていうのを押すと、Airペイの繋がりが遅いんですよ。

ーーAirレジの会計手段でキャッシュレスを選ぶとAirペイに切り替わりますが、そのときですね。

奥さん

ずっと、ぐるぐるやってて。

お客様に「もう少々お待ちくだださい!すいません」って言ってる感じなので、それがすっごい、ちょっと、嫌、ですね…(苦笑)。

お待たせしてるんで。

※本記事では、実際の利用者の率直な感想をそのまま掲載しています。

動作速度は、通信環境や端末の状態などによって異なる場合があります。

ーー売り上げ分析機能なんかはお使いですか?
どのメニューがよく出てて、とか。

奥さん

ああ~、そこまでは使ってはいないです。

でもたまにGWだったりとか、去年はなにがどのくらい出たかな?とかっていうのは、見て発注に役立てたりはしてますが。

あと、(物販で)売れたぶんだけの支払いをするっていう。

ーーなるほど、委託販売の商品ですね。

奥さん

はい、そのときは「何月何日から何月何日まで、なにが何個売れたか?」っていうのは見たりします。

それ以外は、使えばたぶん便利なんだろうと思うんですけど、やってないですね。

マスター

売り上げはまた別で管理してるから。

奥さん

(Airレジの)前のレジの時から、売り上げは別にExcelで管理してたんで。

そっちの方が慣れてるし、わかりやすいので。

ーーそれでも全然、Airレジを活用されてるほうだと思います。

奥さん

あーでも、簡単な販売だけなら、さっき言ってた(Airレジ使わず、Airペイに金額を手入力する)方法でいいんだと思いますね。

でも飲食店だとやっぱり、お客さんが会計に来てから打つのだと、けっこう時間がかかっちゃうんで。

なので、オーダー入ってちょっと時間が空いてる時に「この席は何人で、何と何と何がオーダー」みたいな、はじめから打っておいて。

お会計来たらパッと「○○円です」って出せるようになるので。

参考)席や担当者ごとに管理できる「リソース設定」が可能

ーーそうかそうか。
「ここのテーブルで何のオーダーが入ったか」を、あらかじめ打ち込めるんですよね。

奥さん

そうです。

(実際の画面を見せてくれながら)これがテーブル番号で、ここのお客さんが3名みたいな。

ーーテーブル名なんかも設定できるんですか?

奥さん

そうですね、卓番は自分で入れるようになってます。

「テーブル1・2・3」「テラス」とかって、自分で名前を入れて、わかるようにしておけるので。

手数料、入金サイクルなど、使っていて実際どう?

ーー実際ふだんの営業で、キャッシュレス使われるお客様は多いですか?

奥さん

半々くらい…ですね。

現金もけっこう多いですね。

ーーランチ、ディナー問わず、半分現金、半分キャッシュレスみたいな。

奥さん

そうですね。その日によってもちろん違いますが。

全員クレジットだったりPayPay、っていう日もありますし。

ーーキャッシュレスの比率の中だと、カードが多い、PayPayが多いとか、その辺の傾向とかってありますか?

奥さん

カードのほうがどちらかというと多いですかね。

交通系(Suicaなど)は滅多にいないです。

ーーこのへんのお店さんだと、皆さん交通系ICは使われないっておっしゃいますね。
私もふだん、Suica持ってないですから。
(車移動が基本の地域)

奥さん

私も持ってないです。

そっか、そういうことか。

ーー月3回の入金っていう条件はどうでしょう。
もっと早いといいなあとかは、思ったりしますか?

マスター

本来(タイムラグが)なければ、即だったら一番ありがいですけど、3回だったらまあ。

以前PayPayを(直接契約で)使ってたときは、入金が月1回だったんで。

しかも末締めで月初払いで、GWでめちゃくちゃ仕入れが多いときとかは、それで入金も遅い(大型連休で後倒しになる)となると、けっこう大変なんですよね。

ーー最初からクレジット入れられてるから、あんまり実感とかは、起きづらいかと思うんですけど。
よく言われるのが、お客様が支払いやすいから客単価が上がるとは、やっぱりよく聞くんですよ。

奥さん

あー…(どうだろう?といった様子)。

マスター

夜は単価高いから、夜はクレジットのお客さんが多いかも知れないですね。

飲み放題とかで10人分まとめてとか。

ーー決済手数料のほうは、いかがですか。結構負担に感じるとかは。

奥さん

んー、負担は負担ですよね笑

現金の方が助かります。

あれ?しかも、クレジット会社によって手数料違いますよね?

ーーAirペイに関しては一律ですね。
クレジットカードが2.48%(中小事業者の場合)、ほかQR決済とかが3.24%です。

奥さん

以前にバイトしてたところはAirペイとかじゃなくて、昔のクレジットだったんですけど。

MasterCardは手数料高いんだよな〜ってオーナーが話してて。

じゃあ会社(カードブランド)ごとに違うのかなと思ったんですけど。

マスター

(手数料に関しては)何もしてないのにね、ただただ、お客さんは得するかも知れないけど、こっちはね。

マイナスしかないから。

できることなら、やりたくないですね(苦笑)。

Airペイ公式サイトで手数料を確認する

取材後記

今回、印象に残ったのは、マスターが「AirレジとAirペイって違うんでしたっけ?」と笑っていた場面でした。

細かな仕組みまでは把握していなくとも、普通にお客様の会計を難なくこなしています。

自動車の細かい仕組みを知らなくても運転できるのと同じで、広く普及する道具というのは、そういうものなのかも知れません。

また、こちらもマスターの言葉ですが、
できることなら、やりたくないですね(苦笑)

加盟店の本音として、とても率直な言葉だと思います。

それでも、キャッシュレス決済をオープン以来、やめていません。

キャッシュレスは「便利だから導入するもの」という段階を過ぎ、今ではお店にとって当たり前の選択肢になっている

そんな空気を、ご夫婦との何気ない会話から感じた取材でした。

Airペイ公式サイト

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