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サイトポリシー公開日:2026.10.01
イベントでの決済端末レンタル。アルファノートに聞く「当日ちゃんと売れる」ための準備

イベントやマルシェで、「数日だけキャッシュレス決済を使いたい」とき、決済端末を購入するのではなく、必要な期間だけレンタルする方法があります。
とはいえ、初めて利用するとなれば、「1日だけでも借りられる?」「イベント当日までに間に合う?」「屋外でもちゃんと決済できる?」など、気になることも多いもの。
そこで今回は、イベント向けに決済端末のレンタルを行うアルファノート株式会社に、実際によくある相談や、申し込みから当日までに準備しておきたいことを聞きました。
「キャッシュレスで払いたいと言われたとき、断りたくない」

――短期レンタルとなれば、御社としても端末の発送や返却などのコストがかかると思いますし、レンタル料は発生しますよね。
どのくらいになるのでしょうか?

レンタル料は利用する台数や日数、利用したい決済ブランドなどによって異なります。
利用予定のイベントについて、まずはお問い合わせいただければと思います。
――そうすると、出店者さんとしてはせっかく費用をかけてレンタルする以上、皆さん当日はかなりキャッシュレス決済を利用されるものなんでしょうか?

いや、実はそうとも限らないんです。
特に個人の小規模な出店者さんだと、キャッシュレスの利用額自体はそれほど多くなくても、端末を用意されるケースがあります。
――そうなんですか?!

はい。
実際、それほど利用額が多くなくても、イベントのたびに毎回レンタルされていた方がいました。
その方が言っていたのが、
「キャッシュレスで払いたいと言われたとき、断りたくない」
「これは必要経費だから」
ということだったんですね。
――出店料プラスアルファというか、「お客様を断らないための安心料」みたいな感覚だったのかもしれませんね。
イベントならなおさら、その日しか会えないお客様っていうことも多いでしょうし…。

ああー、そういう考え方はあったのかなと思います。
イベントで決済端末を借りる前に知っておきたいこと

一番多い相談は「短期間だけ借りられる?」「間に合う?」
――小規模なマルシェ出店者と、大規模な物販イベントでは、相談内容もかなり違いますか?

ご相談内容は規模に関わらずみなさん、意外と似通ってますね。
ニーズ自体はかなりシンプルで、「短期間だけ貸し出してもらえるのか」「イベントの日までに間に合うのか」この2つが大きいです。
なおレンタル期間については、当社では最短1日から対応しています。
――なるほど、1日からという短期間の利用も可能なんですね。
またやっぱり、納期はかなり重要なんですね。

そうなんですよね。
お問い合わせ自体、イベントの日程が近くなってから来ることも結構あります。
「この日までに使えるようになりますか?」「PayPayも間に合いますか?」といった相談は多いです。
PayPayも使いたいなら、できれば1カ月半~2カ月前に相談

――実際のところ、利用開始までの審査期間は、決済ブランドによって違うんですよね。

はい、ブランドごとに審査がありますので、期間に違いが出てきます。
クレジットカードに比べて、PayPayなどQRコード決済は審査に時間がかかることがあります。
――では例えば「当日はカードだけでなくPayPayも使いたい」という場合、どれくらい前から準備しておくのが理想ですか?

かなり余裕を持って考えるなら、1カ月半から2カ月くらい前にご相談いただけると理想ですね。
決済ブランドによっては早ければ1~2週間程度で進むこともありますが、審査は決済ブランド側の状況にも左右されます。
何があるか分からないという意味でも、早いに越したことはありません。
――実際、「もう少し早く相談してくれていたら、希望するブランドをもっと揃えられたのに」というケースもあります?

やっぱりあります。
ただ、急ぎで対応できるのは、うちの強みの一つでもあります。
例えばイベント直前で、希望するQRコード決済の審査が間に合わない場合でも、比較的早く準備できるVisa・Mastercardから先に使える状態にするなど、できる範囲で対応することもあります。
――いわば「最後の砦」とか「駆け込み寺」みたいな。

そうですね。
もちろん、導入される方のことを考えれば早く相談いただくのが一番です。
そのほうが、多くの決済ブランドを用意できますから。
ただ、直前だからといって最初から諦めず、まず相談してもらえればと思います。
一度審査を進めておけば、今回間に合わなかったブランドも、次回のイベントでは使える状態にしておく、といった進め方もできます。
――なるほど、次回のイベント。
例えば、毎年同じイベントに出店する方が、そのたびに利用されるような場合ですよね。

はい、特に大きな不便がなければ、次回も同じところを使う方は多いと思います。
2回目になると利用者側も勝手が分かっていますし、当社としてもスムーズに端末を納品できますから。
一度使っている分、次回のハードルは下がりますね。
マルシェではQR決済の需要も。必要な決済手段はイベント次第
――実際のところイベントでは、どの決済方法がよく使われるのでしょうか?

イベントの種類によってかなり違います。
例えば、個人の方が多く集まるマルシェのようなイベントでは、QRコード決済の需要は比較的高いですね。
特にPayPayを希望される方は多いです。
取引高で見ると、クレジットカード決済が多くなるイベントもあります。
単価が高いイベントでは、カードの比率が高くなりやすいですね。
逆にお客様の回転が早かったり、比較的低単価だったりすると、QRコード決済が多い傾向があります。
――「とりあえず全部使えるようにすればいい」というより、何を売るイベントなのかによって考える必要もありそうですね。

そうですね。
その方がイベント当日に何を使いたいのかは、こちらでもヒアリングします。
1台だけでなく、数十台必要なイベントにも対応
――レンタルできる端末の台数はどうでしょう。
小規模なら1台で済みますが、規模が大きくなると複数台必要になりますよね。

はい、複数台の相談は結構あります。
弊社の場合は端末を自社で在庫として持っているので、そこは強みの一つですね。
過去には70台、80台規模で貸し出したイベントもあります。
もちろん、毎月その規模の案件があるわけではありませんが、必要なタイミングに数十台単位で用意できる体制は持っています。
短期レンタルは、端末を送って、返却してもらって、また次の案件へ回す必要があります。
その運用まで含めて考えると、すべての決済会社が積極的にやっているわけではないと思います。
申し込みから返却までの流れ

――実際の申し込みについても教えてください。
イベントの場合は、どんな情報が必要になるのでしょうか?

まず、イベント自体の情報を確認します。
イベントの特設ページなどがあれば分かりやすいですね。
- 何を販売するのか
- 商品の価格
- メニューや料金表
- 必要に応じて商品写真
などを確認します。
ECサイトなどで商品を販売している場合は、その商品情報を確認することもあります。
――イベント終了後、端末の返却は面倒ではないですか?

端末の返却自体は簡単で、端末と一緒に返送用の袋や伝票を入れています。
イベントが終わったら、端末を届いた箱に戻して、返送用の袋へ入れて発送してもらうだけです。
――申し込み後は、担当者と「この決済ブランドは使えるようになりました」といったやり取りをして、端末が届いて、イベントで使って、返却する。
そして、売り上げが振り込まれる。
大まかには、そんな流れですね。

そうですね。
シンプルに考えていただいて大丈夫です。
当日、現場で困らないためのポイントは?

まず重要なのは、通信環境
――イベント当日、現場の環境についても教えてください。
まずは、通信環境って重要ですよね。

はい、キャッシュレス決済は基本的にインターネット環境が必要です。
店舗でしたらWi-Fiが使えたりもしますが、イベントでは難しいケースも多いと思います。
近年でよく見かける、スマホやタブレットとリーダー端末を接続するタイプであれば、スマホのモバイル通信を使うことになりますよね。
一方で、最近はSIMが入っていて、端末1台で通信から決済まで完結するタイプも増えています。
当社で取り扱っているのも、この1台完結タイプです。
――例えば商業施設でイベントをやっていて、会場にフリーWi-Fiがある場合、それを決済に使うのはどうでしょう。
セキュリティ面から推奨されない?

そうですね、フリーWi-Fiは推奨していません。
ただ理由として大きいのはセキュリティよりも、通信の安定性なんですね。
決済システム自体はもちろん、セキュリティを考えて作られています。
それより現場では、通信が弱くて決済が進まないことの方が困ります。
――決済画面がずっと固まってしまったら、大変ですもんね。

おっしゃる通りです。
イベント会場では、安定した通信環境を確保しておくことが重要です。
イベントだからこそ、レシートプリンタ一体型の端末が活きる

――アルファノートの端末はレシートプリンターが内蔵されていますが、イベントでもレシートの需要はありますか?

レシートの需要はありますね。
イベントの場合、しっかりしたレジ自体を用意していないケースもありますから。
その場合でも、キャッシュレス決済をしたお客様には、利用明細を渡せます。
レシートは、あって困るものではないですからね。
――現金なら、いくら払っていくらお釣りを受け取ったかが目の前で分かりますけど、キャッシュレスだと紙の控えがあるだけでも安心感はあるでしょうね。
特に、屋外の簡易的なブースだとなおさら。

そういう需要はあると思います。
現金用の小さな金庫やケースの横に決済端末を置いて、運営している光景はよく見かけますね。
イベント当日はバタバタする。だから「すぐ聞ける」ことも大切

――アルファノートでは、24時間 / 365日対応の問い合わせ窓口があるのが特徴的ですよね。
実際イベント当日に、利用者から問い合わせが来ることもありますか?

当日のお問い合わせは、やはりあります。
例えば端末の充電ですね。
弊社から同梱している充電器を使ってくださいと案内しているのですが、当日はどうしてもバタバタします。
別の充電器を挿していて、「うまく充電できないんですけど」と問い合わせが来ることもあります。
あとは、レシート用紙の向きを逆に入れてしまって、「レシートが出ない」とか。
――確かに、初めて触る人なら普通にありそうです。

それから、決済エラーです。
端末ではなくカード側の問題で、お客様自身からカード会社へ問い合わせてもらう必要がある場合もあります。
でも初めて使う方だと、何が原因なのか分からないですよね。
――問い合わせ内容から、イベント当日のバタバタ感が伝わってきますね(笑)。
普段なら「あ、充電器が違った」「用紙が逆だった」で済むことでも、慣れない環境だと焦るでしょうし。
そういうときにすぐ聞ける窓口があるのは、心強いかもしれません。
満充電でも、絶対に1日持つとは限らない
――端末は、イベント開始前に満充電にしておけば1日使えますか?

充電の持ちは正直、使い方によります。
ずっと電源を入れていて、決済件数も多い場合は消費が大きくなります。
屋外だと気温などの影響もありますので、1日持ちますというお約束は難しいです。
なのでお客様には「会場で充電できる環境を用意しておいてください」と案内はしています。
――電源があるなら、つないだまま使うくらいでもいい?

そうですね。
常時つないでおくか、少なくとも使っていないタイミングに充電できる環境は用意しておいた方がいいです。
利用頻度がそれほど高くなければ1日持つケースもありますが、「満充電だから絶対大丈夫」とは考えない方がいいと思います。
「端末のスペックは、今は各社そんなに変わらない」

――実際にイベントで利用した加盟店からは、どんなところを評価されることが多いですか?

評価いただくのは、サポート体制かなと思います。
先ほどもお話ししたことですが、イベント当日って、どうしてもバタバタするんですよ。
店舗なら普段から使っているスタッフが操作しますが、イベントだと、その日に派遣されたアルバイトの方が初めて端末を触るケースもありますし。
当然、オペレーションがうまくいかないこともあります。

そういうとき、
「何かあったらどこへ連絡すればいいのか」
「すぐに聞けるのか」
という窓口があることは、安心感につながると考えています。
正直、決済端末の機能って、今はそこまで大きく変わらないじゃないですか。
使える決済ブランドも、昔ほど大きな差はありません。
だから最終的には、「実際にイベント当日、スムーズに使えたかどうか」
そこにお客様は大きな印象を持つんじゃないかと思っています。
――これは、今回のお話を象徴している気がします。
スペック表でどっちが上かというより、「その日ちゃんとお客様に売れたか」なんですね。

そうですね。
「1日だけだから難しい」「間に合わない」と思わず、まず相談してほしい

――これからイベントで初めてキャッシュレス決済を使おうと思っている方へ、伝えておきたいことはありますか?

短期利用そのものができることを、まだ知らない方は結構いると思います。
「1日しか使わないから貸してもらえない」「端末を買わないとキャッシュレスは使えない」と思っている方もいます。
でも、弊社では1日からでも貸し出していますし、イベントの日が近い場合でも、まずは相談してもらえればできるだけ対応します。
端末自体も、初めてキャッシュレスを使う方が、極端に難しく感じるようなものではありません。
「イベントでキャッシュレスを使ってみたいけど、そんなに頻繁に使わないし…」
という方でも、短期レンタルという方法があることを知ってもらえればと思います。
取材後記

今回の取材で印象的だったのは、「正直、決済端末の機能って、今はそこまで大きく変わらない」という、早坂さんの言葉でした。
キャッシュレス決済というと、決済手数料や入金サイクル、対応ブランド、端末スペックなどが比較されがちです。
ただ、現在は各社のサービスも充実し、そうした条件だけでは正直、違いが見えにくくなっています。
それよりイベント時の決済で重要なのは、「その日、ちゃんとお客様に売れるか?」という点かもしれません。
通信が安定していること。必要な台数が揃うこと。レシートをその場で渡せること。困ったときに問い合わせ先があること。
イベントでは、その日初めて会って、その日限りになるお客様が多いものです。
だからこそ、スペック表だけではない「当日ちゃんと使えて、ちゃんと売れる」ための部分まで含めて選ぶのが一番実践的なのではないか、と感じた取材でした。