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詳しく見る公開日:2023.05.15
更新日:2024.06.11
【Squareのオンラインショップ】事例やプラン、他社比較を解説
無料で作れるネットショップを探しているんだけど、Squareのオンラインショップってどうなんだろう?
BASEがやっぱり有名だけど、何が違うのかな?
こちらの疑問にお答えします。
Web制作の人が解説します
こんにちは。
Web制作事務所Houn代表、田野正樹と申します。
仕事がらオンラインショップも作成する筆者が、Squareのオンラインショップ「Squareオンラインビジネス」の機能性や事例、競合する他社サービスとの違いなどを解説します。
ぜひ最後まで確認してみてください。
Squareオンラインビジネスとは?まずは概要について
Squareオンラインビジネスは、決済サービスのSquareが2021年にスタートさせたオンラインショップ作成ツールです。
Square自体はアメリカ発、2013年から日本で事業を開始して三井住友カードと業務提携しており、安心して使えます。
専門知識は不要、ショップデザインもプロのデザイナーが作成したテンプレートから選んで、写真や文字を挿入。初心者でも簡単に作成が可能です。
ショップ事例
下記リンクは、Squareオンラインビジネスで作成された実際のオンラインショップさまです。
飲食
さんぱち食堂さま
フレンチレストラン。
メニュー紹介やアクセス情報など、お店のホームページも兼ねています。
オンラインショップでは食器や冷凍食品に加え、オードブル(店頭受取)を販売。
シオカラマニアさま
パウチ入りの塩辛を販売。
召し上がりかたのハウツーや、お客様から寄せられたアレンジレシピも掲載されています。
小売
Maker’s Baseさま
お客様のペットの写真を使った、オーダーメイドのアパレル用品を販売。
オンラインショップ上で決済を済ませたあと、メールのやり取りで制作を進めます。
suzusan Online Storeさま
アパレルショップが運営するオンラインショップ。
製品冊子のダウンロード(PDF)ページも用意されています。
実店舗の決済でもSquareを利用しており、在庫や売上を一元管理されているそうです。
Square公式サイトから各ショップオーナーさまのインタビュー、「なぜSquareを選んだか?」についてもご覧いただけますので、参考にしてみてください。
無料プランを中心に解説します
Squareオンラインビジネスには、月額無料のフリープランに加えて
- プラス:月額3,375円
- プレミアム:月額9180円
という有料プランも存在、もちろん有料プランのほうが多機能です(プラン比較はこのあと詳しく解説)
しかし当記事では、おもに無料プランにフォーカスを当てて解説をします。
理由は無料プランでも基本的な機能は備わっていること、また有料プランであれば正直Shopifyなど他社サービスに優位性があると感じているためです。
月額無料のサービスといえばBASEとSTORESが競合になりますが、どう違うか?という他社比較も交えて解説します。
結論。こんな人におすすめ
最初に結論として、Squareオンラインビジネスは以下の場合におすすめです。
- 品数は少なく、小規模なショップにする
- とにかく低コストで始めたい
- 困ったときは電話でサポートに相談したい
リスクを最小限に抑えて、まずはオンラインショップを始めてみたい、という小規模のショップオーナーさん向けです。
続いて、Squareオンラインビジネスの弱み / 強みを解説します。
Squareオンラインビジネスの弱み
「えー!これができないのは困るよ」と利用開始後に後悔しないよう、Squareオンラインビジネスのデメリット、弱い部分を先に確認しておきましょう。
弱み1. 決済手段はクレジットカード払いのみ
お客様が商品を購入する際の決済手段はクレジットカードのみです。
他社の多くでは利用可能なコンビニ払いや銀行振込、キャリア決済などが、Squareオンラインビジネスでは使えません。
■決済手段の各社比較Square | BASE | STORES |
---|---|---|
クレジットカード | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Amazon Pay・PayPal | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Paydy後払い・PayPal・楽天ペイ |
参考情報:ネットで買い物の75%がカードで支払い利用
2021年に総務省が実施した調査によると、ネットで買い物をする際の決済手段はクレジットカードが75%だそうです。
令和3年通信利用動向調査報告書(世帯編)
「カード払いだけ」が大きな機会損失につながることは無さそうですが、多様な決済手段を設けたい場合は他社サービスを選ぶ必要があります。
主要カードブランドに対応
なお「どのブランドのクレジットカードに対応しているか?」については、上図のとおり国内主要6ブランドすべて対応しています。
弱み2. データ容量が少ない
Squareオンラインビジネスの無料プランでは、ネットショップのデータ容量が500MBまでと、多くありません。
■データ容量の各社比較Square | BASE | STORES |
---|---|---|
500MBまで | 無制限 | 無制限 |
対して他社は無料プランでも容量無制限なので、Squareの弱みと言えます。
500MBって実際どれくらい?目安は15〜20商品
とはいえ実際、500MBという容量がどれくらいなのか?目安を見てみましょう。
ネットショップに商品画像は不可欠ですが、データ容量を消費するのは主に画像です。
仮にスマホで撮影した画像を掲載する場合、スマホ画像は約2.5〜2.7MBになります。
ひとつの商品に対して画像を5枚掲載、ほか商品以外のイメージ画像を入れたりすると、約15〜20点ほどの商品を登録できる計算でしょうか。
あまり規模の大きなネットショップには向いていません。
Squareオンラインビジネスの強み
続いてはSquareオンラインビジネス利用の強みを見ていきましょう。
強み1. 手数料が最安かつ入金サイクルが最速
Squareオンラインビジネス最大の魅力は、圧倒的な手数料の安さと、早い入金サイクルです。
■手数料・入金サイクルの各社比較Square | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円に加え サービス手数料3% | 5% |
振込手数料 | なし | 250円 + 2万円未満の場合は事務手数500円 | 275円 + 1万円未満の場合は事務手数料275円 |
入金サイクル | 週1回 水曜締めの同週金曜入金 | 振込申請後10営業日以内 | 月1回 月末締め翌月末入金 |
表のとおり、まずBASEとSTORESは月額無料なぶん、決済時や売上の振込時にお金がかかる印象です。
対してSquareは、無料プランでも3.6%の決済手数料のみで、ほかはすべて無料。
さらに入金も金額に関わらず週に1回、勝手に振り込んでくれます。
強み2. 土日もつながる電話サポート窓口
ショップの設定や運営時に困ったとき、緊急である場合に備えて電話サポートがあると安心ですよね。
Squareには、オンラインショップ専門のオペレーターが対応してくれる電話サポート窓口が用意されています。
時間は10時~18時で、フリーダイヤルで土日祝日も受け付け。
筆者も何度かお世話になりましたが、とても丁寧に対応くださいました。
対してBASEは平日のメール窓口のみ、STORESには電話窓口がありますが平日のみで通話料有料なので、サポート面ではSquareが手厚い印象です。
■電話サポート窓口の各社比較:
Square | BASE | STORES |
---|---|---|
10:00〜18:00 通話料無料 土日祝営業 (年末年始休み) | なし | 10:00〜18:00 通話料有料 平日のみ |
※なお、メール問い合わせは3社とももちろん可能です。
他社比較まとめ
以上の他社比較を一覧にまとめてみました。
Square | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
データ容量 | 〜500MB | 無制限 | 無制限 |
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円に加え サービス手数料3% | 5% |
決済方法 | クレジットカード | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Amazon Pay・PayPal | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Paydy後払い・PayPal・楽天ペイ |
振込手数料 | なし | 250円 + 2万円未満の場合は事務手数500円 | 275円 + 1万円未満の場合は事務手数料275円 |
入金サイクル | 週1回 水曜締めの同週金曜入金 | 振込申請後10営業日以内 | 月1回 月末締め翌月末入金 |
電話サポート | 10:00〜18:00 通話料無料 土日祝営業 (年末年始休み) | なし | 10:00〜18:00 通話料有料 平日のみ |
Squareオンラインビジネスのプラン比較
続いて、Squareオンラインビジネスのプランを比較してみましょう。
Squareオンラインビジネスには「プラス」「プレミアム」と呼ばれる有料の上位プランが用意されています。
当然、有料プランのほうが出来ること、機能が充実していきますので、それぞれどう違うのか?
公式サイトのプラン表から、一部を抜粋しました。
無料 ¥0 | プラス ¥3,375/月 | プレミアム ¥9,180/月 | |
---|---|---|---|
帯域幅と容量 | 〜500MB | 無制限 | 無制限 |
決済手数料 | 3.6% | 3.6% | 3.3% |
フッター広告削除 | – | ○ | ○ |
独自ドメイン | – | ○ | ○ |
それぞれの項目について、詳しく解説します。
帯域幅と容量
無料プランでは、データ容量に500MBの制限があります。
容量を無制限に使うには、有料プランに切り替える必要があります。
決済手数料
決済手数料が最上位のプレミアムプランの場合、0.3%安くなります。
なおプラスプランとプレミアムプランの違いは、決済手数料だけと考えて問題ありません。
フッター広告削除
基本はページの最下部に「Powered by Square(Squareのシステムを使用しています)」といった文言とロゴが入ります。こちらを削除できるのは有料プランからです。
ブランディングの観点でこだわりたい要望がなければ、削除の必要はありません。
ちなみにBASEとSTORESも基本はロゴが入り、非表示にしたい場合は有料になります。
独自ドメイン
Squareでオンラインショップを作ると、初期設定ではURLは以下になります。
https:// 自分の好きな文字(大抵はショップの名前).square.site
末尾にsquareの文字が入るんですね。
対して、東京ディズニーリゾートのサイトならtokyodisneyresort.jp、日経新聞ならnikkei.com、当サイトで言えばtanomasaki.comといった”完全オリジナル”のアドレス、これを独自ドメインと呼びます。
独自ドメインをショップに適用するには有料プランが必要、また独自ドメインの取得自体に年間3000円ほどの費用がかかります。
以上、すべてのプラン比較を確認にあたっては、以下のSquare公式サイトから料金プランの項をご覧ください。
Squareオンラインビジネス公式サイト
無料のSquareアカウント作成で利用できます
Squareオンラインビジネスを利用するには、Squareのアカウントを作成します。
アカウント作成はオンラインで完結し無料。
お手元に用意が必要な情報は
- 口座番号‥売り上げの入金用
- 免許証などの身分証‥スマホで撮ってアップロード
の2つです。
審査がありますが最短当日で完了し、販売が可能になります。
まとめ
Squareオンラインビジネスは、小規模のショップオーナーさま向けです。
コストは決済手数料の3.6%のみということは、商品が売れない限りお金はかかりません。
実際に触ってみて、あなたのビジネスにマッチするか気軽に試してみていただくのが良いですね。