公開日:2023.05.15
更新日:2023.05.23
個人が無料でネットショップ開業するならSquareがオススメ(他社・プラン比較あり)

「無料で開設できるネットショップサービス」をお探しのあなたへ。
コストにこだわるのであれば初期費や月額固定費ゼロはもちろん、決済時の手数料や振込手数料も安いほうが良いはずです。
であれば、Squareオンラインビジネスがオススメ。
無料ネットショップでメジャーなのはBASE
とSTORES
ですが、こちらは月額無料で利用できるぶん、決済手数料や振込手数料など”商品が売れたときに発生するコスト”が多めです(具体的な比較は後述します)
Squareオンラインビジネスは、月額無料はもちろん決済手数料も最安、さらに売上金の振込手数料も無料。
国内で利用できる主なネットショップサービスのうち、最も低コストで開業・運営が可能です。
Squareオンラインビジネスとは

Squareオンラインビジネスは、キャッシュレス決済機能を提供するSquareという会社が2020年にスタートさせた、ネットショップ構築サービスになります。
初期費用・月額固定費無料に加えて、発生するコストが決済手数料3.6%のみ。ほかに発生する費用は一切ありません。
なお上位の月額有料プランもあるのですが、この記事では無料プランにフォーカスを当てて解説します。
Squareはどんな会社か
Squareはアメリカ発のモバイル決済サービスで、Twitter創業者のジャック・ドーシーが創業。2013年に日本に上陸しました。もちろん、決済操作や公式サポートなどすべて完全日本語対応しています。
三井住友カードと業務提携しており、安心して利用できます。
Squareオンラインビジネスの3つのデメリット
Squareオンラインビジネスのデメリット・弱みも当然存在します。
以下の3点になると思いますので、あらかじめご認識ください。
- お客様が商品購入するときの決済手段はクレジットカード払いのみ
- アクセス解析機能が使えない
- データ容量が少ない
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1.決済手段はクレジットカード払いのみ

他社の多くでは利用可能なコンビニ払いや銀行振込、キャリア決済などが、Squareオンラインビジネスでは使えません。
なお2021年に総務省が実施した調査によると、ネットで買い物をする際の決済手段はクレジットカードが75%だそうです。
クレジットカードさえ使えるなら大きな機会損失はないと思いますが、多くの決済手段を導入したいと考えるかたには他社サービスが良いと言えます。
2.アクセス解析機能が使えない

Squareオンラインビジネスで、ネットショップにどれだけのアクセスがあったか?どこのページがよく見られれているか?などのデータを取得できるのは有料プランからになります。
具体的には、Squareオンラインビジネス自体に備わっているアクセス解析機能と、Googleアナリティクスと呼ばれるGoogleが提供する定番アクセス解析ツールを導入するのに有料プランが必要になります。
(Googleアナリティクス自体は無料で使えます)
3.データ容量が少ない
Squareオンラインビジネスの無料プランでは、ネットショップのデータ容量が500MBまでと、多くありません。
では、この500MBという容量がどれくらいの目安かを見てみましょう。
ネットショップに商品画像は不可欠ですが、データ容量を消費するのは主に画像です。
仮にスマホで撮影した画像を掲載する場合、スマホ画像は約2.5〜2.7MBになります。
ひとつの商品に対して画像を5枚掲載、ほか商品以外のイメージ画像を入れたりすると、約15〜20点ほどの商品を登録できる計算でしょうか。
あまり規模の大きなネットショップには向いていません。
※画像データ量の削減は可能
とは言っても、じつは画像をパソコンやスマホに綺麗に表示させるには、すごい高画質の画像は必要ありません。
例えばこの画像、きちんと綺麗に表示されていますね。

ただこちら、データ容量はわずか61KB(1MBは1000KB)なんですね。
もともとは1.5MBあったのですが、約25分の1まで下げたものです。


画像のサイズを小さくしたり、データ圧縮をおこなうことでこれだけデータ容量が削減できます。
画像のサイズを小さくするのは、パソコンに標準で備わっている機能で簡単にできます。2000ピクセルほどあれば充分です。
またデータ圧縮とは、画質を落とさず余計な容量を削減することで、TinyPNGというサイトで一瞬でできます。
無料で会員登録も不要。画像のドラッグだけで容量を削減したのち、ワンクリックでダウンロードするだけです。


商品登録の際にこういった”ひと手間”を加えてあげれば、膨大な点数を販売しない限りはさほど気にせず運用できると思います。
個人で開業される初心者のかたにオススメ

以上のことからSquareオンラインビジネスは主に、まずは手軽に小規模に、個人でネットショップを開設してみたい初心者のかた向けと言えると思います。
操作は専門知識不要で簡単なのと、土日も営業の公式電話サポートがあるので、初心者のかたでも安心して利用ができます。
続いて、
- 他社との比較(BASE・STORES)
- Squareオンラインビジネスのプラン比較
を、より詳しく解説します。
他社との比較(BASE・STORES)
まず他社比較については下表の通りです。
なお3社とも月額有料プランが存在しますが、無料プランでの比較表となります。
Square | BASE | STORES | |
---|---|---|---|
データ容量 | 〜500MB | 無制限 | 無制限 |
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円に加え サービス手数料3% | 5% |
決済方法 | クレジットカード | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Amazon Pay・PayPal | クレジットカード・キャリア決済・銀行振込・コンビニ後払い・Paydy後払い・PayPal・楽天ペイ |
振込手数料 | なし | 250円 + 2万円未満の場合は事務手数500円 | 275円 + 1万円未満の場合は事務手数料275円 |
入金サイクル | 週1回 水曜締めの同週金曜入金 | 振込申請後10営業日以内 | 月1回 月末締め翌月末入金 |
アクセス解析(Googleアナリティクス)導入 | なし | あり | あり |
Squareの弱み
Squareが弱いのは前述の通り、導入できる決済方法の少なさとアクセス解析が導入できない点、またデータ容量の制限です。
データ容量については、前述のとおり画像のデータ削減でかなり余裕は作れますが、やっぱり気を遣う必要はありますね。
Squareの強み
強みは圧倒的な低コスト、また入金サイクルの早さです。
決済手数料は最安。また売上の入金も金額に関わらず振込手数料無料で、毎週自動でしてくれます。

なお更に、三井住友銀行またはみずほ銀行であれば翌営業日に入金。
BASE、STORESとも無料で始められるサービスとしてメジャーですが、それは月額固定費だけの話で、実際販売を始めるとちょこちょこお金がかかります。
ネットショップのデザインについて
ネットショップのデザインは3社とも、基本的にあらかじめ用意されたテンプレートから選んで、写真の挿入や色変更などのカスタマイズをして作っていきます。
3社とも素敵な無料テンプレートが豊富に用意されているので、どこを選んでも良い感じに作れます。また操作も簡単です。
Squareオンラインビジネスのプラン比較
続いて、Squareオンラインビジネスにおいての各プランを比較してみましょう。
Squareオンラインビジネスには「プラス」「プレミアム」と呼ばれる有料の上位プランが用意されています。
当然、有料プランのほうが出来ること、機能が充実していきますので、それぞれどう違うのか?
公式サイトのプラン表から、一部を抜粋しました。
無料 ¥0 | プラス ¥3,375/月 | プレミアム ¥9,180/月 | |
---|---|---|---|
帯域幅と容量 | 〜500MB | 無制限 | 無制限 |
決済手数料 | 3.6% | 3.6% | 3.3% |
フッター広告削除 | – | ○ | ○ |
独自ドメイン | – | ○ | ○ |
帯域幅と容量
前述したSquare無料プランのデメリットの点です。
データ容量を無制限に使うには、有料プランに切り替える必要があります。
決済手数料
プレミアムプランだと0.3%安くなります。
なお、プラスプランとプレミアムプランの違いは、この決済手数料だけと考えて問題ありません。
フッター広告削除

基本はページの最下部に「Powered by Square(Squareのシステムを使用しています)」といった文言とロゴが入ります。こちらを削除できるのは有料プランからです。
ブランディングの観点でこだわりたい要望がなければ、削除の必要はありません。
ちなみにBASEとSTORESも基本はロゴが入り、非表示にしたい場合は有料になります。
独自ドメイン
基本は、オンラインショップのURLは以下になります。
https:// 好きな文字(大抵はショップの名前).square.site
末尾にsquareの文字が入るんですね。これを◯◯.comや◯◯.jpなどといった、完全オリジナルのアドレス(これを独自ドメインと呼びます)にしたい場合は有料プランが必要です。
特にこだわらなければ、独自ドメインでなくとも全く問題ありません。
すべてのプラン比較を確認にあたっては、以下のSquare公式サイトから料金プランの項をご覧ください。
Squareオンラインビジネス公式サイト
まとめ
いかがだったでしょうか。
無料ネットショップサービスもそれぞれ一長一短ありますが、Squareは
- コストが最安
- 入金サイクルが最速
という点で、個人が小規模でネットショップを開業するのに1番優しいサービスです。
結局のところ商品が売れるまではコストゼロで始められるので、まずはアカウント作成のうえ操作してみて、あなたに合うか試してみるのが良いでしょう。
ぜひ、以下の公式ページから確認してみてください。