記事内に広告を含む場合があります
詳しく見る公開日:2024.09.14
更新日:2024.09.26
stera pack(ステラパック)導入事例!手数料や審査の流れも解説
キャッシュレス決済サービス「stera pack(ステラパック)」を申し込み、自身の事業で使ってみました。
3大メガバンク三井住友銀行が提供母体の、安心して使えるサービスです。
サイゼリヤ全900店舗でも導入と、大手企業も採用していますが、もちろん小規模企業・個人事業主でも使えます。
参照元:「サイゼリヤ全店でキャッシュレス決済がご利用可能になりました。-三井住友カードのオールインワン決済端末「stera terminal」を導入」
stera packの特徴、ここが良い!
30種以上の、豊富な決済手段
stera packは、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済合わせて30種以上の決済ブランドに対応。
他社決済サービスでは取り扱いの少ないnanacoやWAONも、stera packなら対応しています。
アジア向けQR決済のAlipay+(アリペイプラス)や、中国大手ブランドの銀聯(ユニオンペイ)など、インバウンド対応もバッチリです。
なお決済手数料はVisa・Mastercardが2.70%、ほかが一律3.24%で、このあと詳しく解説します。
決済端末が高性能、かつ操作はカンタンで無料
stera packの決済に使うのは、「stera terminal ステラターミナル」という据え置きタイプの端末です。
お店・お客さま双方にとって使いやすい2画面の高性能端末。また、操作もタッチ式でごく簡単。金額を打ったらお客様にカードなどを読み込んでもらうだけです。
Androidが搭載されているので、筆者の感想としては「スマホを普段使っている人なら、研修不要で操作できるな」と感じました。
「カードをどうぞ」など音声で案内してくれるので店員による案内が不要。お客さまとの会話を途切れさせず、オペレーションがスムーズです。
また、レシートプリンタが内蔵されているのが嬉しいですね。
(レシートプリンタは、買うと2〜4万円はします)
このstera terminalが、無料で提供されます。
記事後半で、stera terminalで決済している様子を紹介しています。ぜひご覧ください。
stera pack導入の必要環境は?
まず、stera packの導入に必要な環境について解説します。
「そもそもウチのお店だと、導入が難しいな!」とならないか、はじめにチェックしておきましょう。
電源がある会計カウンター
決済端末stera terminalは、バッテリーではなくコンセントに挿して使います。また、サイズもそれなりに大きい据え置きタイプの機器。
電源がある会計カウンターが必要で、移動販売などには向いていません。
インターネット環境(有線LANが推奨)
stera packは、stera terminalをインターネットに接続することで利用できます。
また、Wi-Fiではなく有線LANが推奨されています。
端末(stera terminal)をご利用時の通信環境は、有線LAN接続を推奨しております。
stera pack「ネットワーク環境チェックシート及び注意事項」
Wi-Fi環境でも設定いただけますが、周囲の状況によって接続が不安定になり使用できない可能性がございます。
セキュリティ制御も対応して下さい。
※電源アダプタ、LANケーブルともに付属品として、stera terminal本体と同梱されて届きます。
かかる費用は3つだけ
stera packの利用にかかる費用は、下記の3つです。
振込手数料 | 220円 三井住友銀行は無料 |
決済手数料 | Visa・Mastercardが2.70% ほかブランドは3.24% |
固定費 (サービス利用料。端末1台あたり) | 税込3,300円 / 月 |
なお決済手数料と固定費については、このあと詳しく解説します。
初期費用はゼロ
初期費用はかかりません。
登録料はなく、決済端末stera terminalも無料で提供されます。
違約金は、”実質”無料
違約金は、契約から38ヶ月を過ぎての解約なら無料です。
期間に満たない37ヶ月以内の解約についても、stera terminalを解約後45日以内に正常な状態で返却すれば無料になります。
解約イコール端末も不要、返却するのが普通ですから”違約金は実質かからない”と考えて問題ないでしょう。
なお37ヶ月以内の解約で、端末を返却しない場合の違約金は以下の通りです。
利用期間 | 違約金(税込) |
---|---|
申込月から13ヶ月目以内 | 88,000円 |
14ヶ月目〜25ヶ月目以内 | 66,000円 |
26ヶ月目〜37ヶ月目以内 | 44,000円 |
決済手数料について【高シェアブランドの料率が安い!】
stera packの決済手数料は、Visa・Mastercardが2.70%。ほかカードブランドや電子マネー、QRコード決済は一律3.24%です。
Visa・Mastercardでブランドシェアの7割を占めます(*)ので、嬉しいポイントですね。
*Visaが50.8%・Mastercardが17.8%。出典:イプソス株式会社「2020年キャッシュレス大規模調査」
これは、業界最安水準です。
固定費が発生(13ヶ月間無料のお試しプランあり)
「サービス利用料」という名目の月額固定費は税込3,300円(端末1台あたり)発生しますが、13ヶ月目までは固定費無料のお試しプランも選択可。
※14か月目以降、お試しプランはスタンダードプランへ切替となります。
ただ、お試しプランではVisa・Mastercardの決済手数料が本来の2.70%から3.24%へと上がります。
お試しプランに関する注意事項
- お試しプランのお申し込みは1回限りとなります。なお、加盟店さまの店舗及び端末追加は適用対象外となります。
- お試しプランは、ご利用開始月を含む13か月間に限り、利用可能なご契約となります。14か月目以降は、自動的にスタンダードプランのご契約に変更となりますので、ご了承ください。
- stera pack の契約期間は3年間です。途中解約をご希望の場合、解約お申し出から45日以内にstera terminal を正常な状態でご返却いただく必要がございます。ご返却いただけない場合は、所定の違約金が発生いたしますのでご注意ください。
入金サイクルは最大で月6回
売り上げの入金サイクルは最大月6回、3パターンから選べます。
- 月2回締め、15日後払い
1〜15日分の売上を月末入金、16〜末日分の売上を翌月15日に入金します
(入金日が銀行休業日にあたる場合、月末:前営業日、それ以外:翌営業日の入金となります) - 月2回締め、2営業日後払い
1〜15日分の売上を15日からみて2営業日後、16〜末日分の売上を末日からみて2営業日後に入金します - 月6回締め、2営業日後払い
1〜5日・6〜10日・11〜15日・16〜20日・21〜25日・26〜末日の売上を、各締め日の2営業日後に入金します
※上記2・3は、業種によって非対象です。気になるかたは問い合わせてみるのが確実です。
【お問合せ先】
1回の入金で振込手数料が220円かかりますから、考慮しつつ選択が良いでしょう。
(三井住友銀行は無料)
なお入金サイクルは申し込み時に選択しますが、あとから変更も可能です。
申し込みから審査、端末が届くまで
それでは、stera packの申し込みにあたって必要なものや手順、審査の流れについて、筆者の実例を交えて解説します。
申し込みに必要なもの
- 【法人】法人番号
法人番号公表サイトにて確認できます
【個人事業主】運転免許証など本人確認書類
ほか健康保険証・運転経歴証明書・在留カード・特別永住者証明書も可
書類の写真をアップロードして提出します - 金融機関の口座情報
売上の入金用 - ホームページのURL、もしくは店舗の外観・内観画像
- クレジットカード
(Visa・Mastercard・JCB・AMEX・Diners)
月額税込3,300円のサービス利用料支払い用。
※お試しプランの場合も、申し込み時点でカード情報の登録が必要です。
加えて以下の業種では、営業許可証などを提出します。
業種 | 提出書類 |
---|---|
処方箋・ドラッグストア | 薬局開設許可証または店舗販売業許可証 |
メガネ・コンタクトレンズ・補聴器 | 高度管理医療機器等販売業・貸与業許可証 |
化粧品・メイク用品 | 化粧品製造販売業許可証 |
リサイクルショップ/買取専門店/古本屋/ 中古CD・DVD・レコード販売/骨董・古美術品 | 古物商許可証 |
ホテル・旅館・ペンション | 旅館業の営業許可(書名は様々です) |
旅行代理店 | 旅行業法に基づく登録証または旅行業者代理業登録票 |
施術所(鍼灸/接骨/整骨院/治療院) | 施術所の開設届 |
動物病院 | 診療施設の開設に関する届け出 |
幼稚園 | 学校設置認可 |
保育園 | 保育所設置認可または認可外保育施設設置届 |
学童保育所 | 放課後児童健全育成事業開始届 |
申し込みはネットで、10分足らずで完了
申し込みはすべてネットで完結。事業所や代表者の情報を入力して、10分かかりません。
↓申し込み画面の一部(クリックで拡大できます)審査・端末が届くまでの期間(筆者の場合は36日間)
筆者の場合、申し込み日から審査が完了し、端末が届いて利用開始できるまでの日数は36日間でした。
ただ、公式サイトには、- 審査に約2週間〜2ヶ月
- 端末の発送まで約1.5ヶ月
ほどかかると記載があります。
筆者の36日間は、ひとつの事例としてご参考ください。
なお審査は決済ブランドごとにおこなわれ、それぞれ完了しだいメール通知が届きます。
決済端末「stera terminal(ステラターミナル) 」について
決済端末「stera terminal(ステラターミナル) 」について、本体を含めて何が届くのか?実物写真で解説します。
- stera terminal本体
- 電源コード(ACアダプタとコードで計約4メートル)
- スタイラスペン(いわゆるタッチペン)
- 説明書やPOP
- LANケーブル(5メートル)
- レシートロール紙5巻
以上が届きます。
stera terminal本体の仕様
stera terminalの仕様、どんな機器なのか?写真で詳しく見てみましょう。
stera terminalの寸法は、- 幅:108mm
- 奥行き:266mm
- 高さ:100mm
また重量は約1kgほどあります。
iPhoneと並べてみたサイズ感です。
底面に、電源とLANケーブルの挿入口があります。
ケーブルは、店舗側ディスプレイに伸びる形です。
初期設定もカンタン
初期設定もカンタンで、すぐに完了しました。
stera terminalの電源を入れたら、一緒に届く用紙に記載された番号を入力するだけです。契約者(あなた)に割り当てられた番号を、stera terminalに紐付けるわけですね。
stera packで決済している様子
stera packで実際に決済している様子を、画像でご紹介します。
stera terminalの電源を入れたときの、いわばホーム画面です。アイコンが並んでいるうちの「決済」をタップします。
- 決済方法(カード・電子マネー・QRコード)を選択
- 金額を入力
(クレジットカード決済のみ、支払い回数が選択できます)
お客さまのカード読み取り待機画面に切り替わります。
このときお客さま側の画面では、表示とともに「カードをどうぞ」と音声で案内してくれます。
タッチもしくは挿し込みでカードを読み取ってもらえれば決済完了です!
レシートは店舗側画面の下部から発行されます。オートカッター付プリンターなので、商品の袋詰めなど他の作業をしている間に自動で出てきます。
以上、画面も大きいので見やすく、シンプルで直感的。初めてのスタッフさんでも研修なしで簡単に操作できます。
(さらにはテスト決済ができる「トレーニングモード」も用意されているので安心です)
レシートロールの発注もstera terminalから(無料!)
なお、追加レシートロールの発注も、stera terminalから簡単におこなえます。
追加発注に費用がかからないのが嬉しいですね。
まとめ
以上が実際にstera packを導入した、筆者による解説でした。
もちろん、実際に試してみて分かる点もありますが、- 初期費用が無料
- 13ヶ月間という、長い期間の月額無料お試しプランあり
- 違約金が無料(*)
*stera terminalを正常な状態で返却が必要です
と、いわばノーリスクで導入できるのは魅力的です。
ぜひ参考に、試してみてください。