公開日:2023.05.09
更新日:2023.09.16
【実例】SquareでのPayPay導入(有効化)方法や手数料

Squareを検討してるけど、カードだけじゃなくてPayPayも使えるんだね!
PayPayっていったら、QRコードが書いてある卓上スタンドとか、バーコード読む機械が必要ってこと?

Squareはクレジットカード決済ですでに使っているけど、PayPayも追加したい。
管理画面のどこから設定するの?すぐに使えるようになるのかな?
こんな疑問にお答えします。
実際に利用している事業主が解説します
こんにちは。
Web制作事務所Houn、田野正樹と申します。

リラクゼーションサロンを経営する妻がSquareを導入したのですが(参考記事)、クレジットカード決済に加えてPayPayを利用可能にしました。
申請の流れや実際に使っている様子、手数料などを分かりやすく解説します。
大まかな利用開始までの流れ
SquareでPayPayを利用可能にするためには、まず最初にSquareアカウントを作成します。
クレジットカード決済の審査がVISA・Mastercard・AMEXについては1〜2営業日(早ければ当日)、JCB・Diners Club・Discoverの審査が3〜5日ほどで完了します。
PayPayはSquareアカウント作成後にクレジットカードとは別途で申請。
PayPayの審査があり15〜30日ほどで完了と、少し時間がかかります。
PayPay申請の手順などについてはこのあと詳しく解説しますが、大まかな流れとしては以上です。
決済のやりかた。卓上スタンドやバーコードスキャナは不要
SquareでPayPay決済する方法について、通常のPayPay決済とどう違うかを解説します。
通常の PayPay決済


通常のPayPay決済は、卓上スタンドのQRコードをスマホで読んでもらったり、お客様のスマホに表示されたバーコードをスキャンする方法ですね。
Squareでの PayPay決済

SquareでのPayPay決済は違います。
もともとSquareは、Squareアプリをインストールしたスマホorタブレットで操作して決済しますが、 PayPay払いを選択するとアプリ画面上にQRコードが表示されます。
こちらをお客様のスマホで読み取ってもらう方法になりますので、卓上スタンドやバーコードスキャナを用意する必要がありません。
SquareでPayPayを使うデメリット・メリット

続いてデメリット・メリットについて確認しましょう。
SquareでのPayPay利用は、直接PayPayを申し込んだ場合と比べて利用条件に違いがあります。
デメリットは決済手数料が割高
SquareでPayPayを導入するデメリットは、決済手数料が割高になる点です。
Squareを通さずにPayPayと直接契約する場合の手数料は
- 1.60%‥PayPayマイストアプラン(月額¥1,980)
- 1.98%‥無料プラン
のいずれかになります。
これに対して、SquareからPayPayを契約した場合は3.25%。
10,000円を決済した場合の手数料が、Squareのほうが127円高くなる計算です(PayPay無料プランと比較)。
手数料率を重視するなら、Squareを通さずにPayPay公式サイトから直接申し込んだほうが良いです。
メリットは入金サイクルと管理の簡略化
では逆に、SquareでPayPayを導入するメリットは何か?
入金サイクルの早さと管理業務が簡略化できるという2点です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1.Squareは入金サイクルが早い
Squareの強みは入金サイクル、売上が銀行口座に振り込まれるまでの頻度です。
Squareでは週1回、さらにみずほ銀行・三井住友銀行であれば翌営業日という早さ。
対してPayPay直接契約の場合は月に1回、早期振込サービス(申請の翌日入金)もありますが手数料が発生します。
PayPay早期振込サービス手数料:
- 都度振込利用料が0.38%
- 振込手数料が200円(PayPay銀行の場合は20円)
週1回と月1回、これはSquareの大きなメリットではないでしょうか。
【振込手数料について】
振込手数料が有料なのはPayPay早期振込のみです。
Square・PayPayの通常サイクル振込、ともに無料です。
メリット2.管理を統一することで業務を簡略化できる
PayPay直接契約の場合は、SquareとPayPayを独立したサービスとして管理するため、管理負担がそのぶん増えることになります。
対して、Square上でPayPayを利用すれば”Square決済手段のひとつ”として統一管理ができますので、業務がラクになります。
デメリット、メリットは以上になります。
SquareでPayPayを有効化(申し込み)する手順
それでは続いて、実際にSquareでPayPayを有効化(申し込み)する手順を見ていきましょう。
以下のSquare管理画面「店舗情報」ページを開いてログインします。
「PayPay(実店舗決済)」という項目があるので「有効化する」ボタンをクリック。

なお、スマホで開いた場合は左下図のような画面でPayPayの項目が見当たりませんが、横にスクロールすることで出てきます。


開いた画面にて利用規約・プライバシーポリシーを確認、同意の上で「有効化する」をクリック。

店舗情報を提出(外観写真など)
すると「この店舗でPayPayを有効化するには、さらに情報が必要です」という画面に切り替わります。

基本的には、必須項目は店舗の外観写真のみになり、あとは任意です。
※Squareアカウントに登録している事業所の内容によって、項目の内容が違う場合があります。
例えば鍼灸院・診療所・整骨院の場合は
- 施術所開設届出済証明書
- 施術所開設届
- 施術所開設届受理書
の提出が必要になります。
なお、ここで必要な外観写真とは、
- 店名が書いてある看板
- 店舗入り口
が写っている写真です(路面店の場合)

詳しくは、以下の公式ページをご参照ください。
PayPay審査用店舗外観画像
申し込み完了・審査〜有効化
完了するとSquare管理画面「店舗情報」ページ上のPayPayの項目が「保留中」となり、申し込み完了メールが届きます。


15〜30日ほどで審査結果がメールで届くとのことでしたが、筆者は14日後と早かったです。


PayPayで実際に決済する流れ
それでは、Squareアプリから実際にPayPayでの決済をしてみましょう。
審査通過後に、Squareアプリから支払い方法画面まで進むと「PayPay」の選択肢が追加されています。

タップするとQRコードが表示されますので、お客様のスマートフォンからPayPayアプリでスキャンしてもらいます。

するとお客様のスマートフォンに決済内容が表示されますので、確認のうえタップしてもらいます。

「ペイペイ♪」とお馴染みの音が鳴って、決済完了です。

決済完了時にSquareアプリ側はレシート発行画面に切り替わりますので、お客様が希望される場合は発行も可能です。

まとめ
以上が、SquareでPayPayを有効化する流れや条件、また実際の決済の様子です。
まとめとしては
- 申請から15~30日で審査と、時間がかかる
- 決済は、Squareアプリの画面に表示されるQRコードを読み取ってもらう
- デメリットは手数料が割高。
メリットは入金が早い、管理を一元化できる
ぜひ、参考にしてみてください。