公開日:2023.04.19
更新日:2023.05.25
【実例】自宅個人サロンにクレジットカード決済Squareを導入。おすすめです(他社比較あり)

こんにちは。ホームページ制作事務所Houn 田野正樹と申します。
このたび妻が個人リラクゼーションサロンを開業しまして「クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済は絶対必要だろう」ということで各社さま検討した結果、Square(スクエア)という決済サービスを導入しました。
コスト面や審査、使用したうえでの感想や他社比較などをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
エステやネイル、ヘアサロン、整体院などのオーナーさまにとって参考になると思います。
なお筆者も自身の事業で2年以上Squareを愛用中です。
筆者の場合は店舗利用ではなくメールで決済リンクを送るオンライン決済や、自動で毎月支払いを受け取るサブスク決済という用途ですが、とても気に入っています。
(ほか無料ネットショップ構築などいろんな用途に使えます)
個人サロンのカード導入はモバイル決済がおすすめ
Squareはスマホorタブレットとカードリーダーだけで完結する、モバイル決済と呼ばれるツールであり、個人サロンにおすすめです。
と言うのも、個人サロンの会計シーンで多いのは、以下のようなスタイルではないでしょうか。

施術後、お茶を召し上がっていただきながらアフターカウンセリング。最後にキャッシュトレーと伝票をお持ちして「本日はありがとうございました。お会計はこちらです」と。
レジカウンターではなく、お客様はソファに座ったままお会計も多いと思います。
であれば、持ち運びが簡単な小型機器での決済がやはりスマートですね。

Squareはどんな会社か
Squareはアメリカ発のモバイル決済サービスで、Twitter創業者のジャック・ドーシーが創業。2013年に日本に上陸しました。もちろん、決済操作や公式サポートなどすべて完全日本語対応しています。
三井住友カードと業務提携しており、安心して使えるサービスです。
導入・利用のコスト面について。どこでいくらお金がかかるか
Squareを導入・利用にあたってのコスト面はいかがでしょうか。
- 初期費用
- 月額固定費
- 決済手数料
の順に紹介します。
1.初期費用:¥4,980
初期費用は機器の購入費です。以下の2つが揃えば導入可能です。
タブレットもしくはスマートフォン

Squareは専用アプリ(無料)で操作しますので、必ず必要になります。
お客様に画面提示もしますのでタブレットがベストですが、ふだんお使いのスマホでも問題はありません。
iPhone(iPad)、Android両方OKです。
カードリーダー

カードを読み取る機械です。
タブレットにカード番号を手入力しての決済も可能ではありますが、あまりスマートではないので必要かと思います。
価格は税込・送料込で¥4,980です(上位機種もあります)
レシートプリンタは買いませんでした

レシートプリンタは購入を見送りました。
Squareではレシートは「電子レシート」として、EメールもしくはSMS(携帯メール)でお客様にお送りできます。


紙で欲しいというお客様には手書きの領収書を発行すれば良いと判断。プリンタは、もし今後必要になれば用意すれば良いという考えです。
結論として、初期費用はカードリーダー購入費の¥4,980でした。
2.月額固定費:なし
月額固定費はありません。クレジットでのお支払いが発生しない限り、お金がかかることはありません。
ほか振込手数料や違約金etc.も一切ありません。
3.決済手数料:3.25%
唯一かかるランニングコストが、この決済手数料です。
料率は主要カードブランド一律3.25%という認識で大丈夫です。具体的には、VISA・マスターカード・アメックス・ディスカバー・JCB・ダイナースになります。
※JCBは2023年4月28日より3.95%→3.25%へ引き下げ
¥10,000の決済をクレジットでお受けした場合、¥325が差し引かれる形ですね。
捉えかた次第ですが、お客様の利便性向上に加えて集客・単価アップへの貢献が期待できるのであれば安いものかと思います。
クレジットカード以外に対応している決済方法について

Squareではクレジットカードのほか、交通系ICを始めとした電子マネーに加え、QRコード決済ではシェアトップのPayPay(別途PayPayに申込)が利用できます。
決済手数料はIDのみ3.75%。ほかはクレジットカード同様3.25%になります。「基本すべての決済が3.25%で、IDだけちょっと高い」と認識しておけばOKです。
※なおSquareにてPayPayを導入する場合、PayPayとの直接契約よりも料率が1.27〜1.65%高くなります。
反面、SquareでPayPay導入のメリットもありますので、QRコード決済を検討される場合は以下の記事もご参考ください。
SquareでPayPayを導入(有効化)する方法や手数料について
申し込みはネットで5分、書類不要。個人サロンも審査に通りやすい

小規模な個人サロンでも審査に通るの?というのも気になるところではないでしょうか。
まず申し込みはネットで5分ほどで完結し、開業届や身分証の提出は必要ありません。
Squareは比較的審査が通りやすく、導入している事業者の6割以上が個人事業主だそうです。
オープン前でも審査通過しました!
今回申し込みをしたのは、じつはサロンオープン前でした。
さすがに営業実績がないと難しいかなと思いましたが、無事審査通過することができました(ありがとうございました)
ただ具体的には、最初のネット申込み翌日に「追加情報をください」とSquareからメールがありました。

- お店や商品のことが確認できるもの(パンフレットや店内写真etc.)
- ウェブサイトURL(SNSでも可)
- 利用を予定している決済方法
を送ってくださいと書いてあります。
回答として
- オープン準備中の店内写真1点
- Instagramアカウント(「もうすぐオープンです」などの投稿があるもの)
- 「決済端末を用いて対面で」と回答
と送信したところ、翌日には審査通過のメールをいただきました。
※あくまで事例としてご参考ください
Squareは回数券の販売も可能(金額・期間に上限あり)
Squareは、回数券をクレジット決済にて販売することも可能です。
逆に言うと、回数券をクレジット決済にて販売することはNGとする決済会社が多い(審査が通らない)ということなのですね。
後述する他社比較ですと、STORES決済はNGです。
Squareではエステの施術コースの場合
- 合計金額が5万円以下で期間が1年以内
もしくは - 合計金額が5万円を超える場合は期間が1ヶ月以内
の回数券であれば、クレジット決済での販売が可能です。
現時点で回数券を販売する予定はなかったのですが、今後を見込んで、あらかじめ利用可能なSquareを選択しました。
他社比較(Airペイ・STORES決済)
Squareに加えて、AirペイとSTORES決済というサービスを検討しました。モバイル決済というと、この3社がメジャーなようです。
他社比較は下表の通りです。
Square | Airペイ | STORES決済 | |
---|---|---|---|
決済手数料 | 3.25% | 3.24% | 3.24% |
振込手数料 | なし | なし | なし (自動入金設定時) |
入金サイクル | 週1回 | 月3回or6回 | 月1回 (自動入金設定時) |
決済端末 | ¥4,980 | 無料 (キャンペーンにてレンタル) | ¥19,800 (条件達成で無料) |
回数券の販売 | 可 | 可 | 不可 |
対応OS | iOS・Android | iOSのみ | iOS・Android |
入金サイクルの早さが選んだ決め手

Squareを選んだポイントは入金サイクル、売上が銀行口座に入金されるまでの早さでした。”実際におカネになる”までの早さのことですね。これはとても重要ではないでしょうか。
売上金額に関わらず振込手数料なしで、毎週勝手に振り込んでくれます。さらに、みずほ銀行または三井住友銀行であれば翌営業日だそうです。
Airペイはみずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行のみ月6回。他行は月3回です。
STORES決済は月末締めで翌月20日入金の月1回。こちらは自動入金(何も手続きせずとも入金してくれる)の場合で、手動で振込依頼をする場合は2営業日以内に入金ですが、10万円未満は振込手数料が¥200発生します。
決済端末についての比較
AirペイとSTORES決済では決済端末が無料で入手できるのですが、以下の注意点があります。
Airペイは現在キャンペーンにつきカードリーダーに加えてiPadも無料ですが、貰えるわけではなくレンタルです。また継続的なAirペイ利用が無いと運営が判断した場合、iPad代の請求が発生することがあるそうです。
STORES決済はカードリーダーが本来¥19,800のところ無料になりますが、条件として申込み完了日から半年以内に10万円のクレジット売上が必要になります。
無料は魅力的でしたが条件つきのため、であれば五千円足らずで何も気にせず利用できるSquareを選びました。
Squareの決済端末について
今回購入したのは「Squareリーダー」という、小型のカードリーダータイプの決済端末です。
Squareリーダーの公式ページ
タブレットorスマホにSquareアプリをインストールして、リーダーにBluetoothで繋ぎます。
アプリで金額を打ち込み(もしくは保存済の商品を選択)リーダーにクレジットカードを差し込みorタッチ決済で使用。非常に簡単です。
また見た目がシンプル、スタイリッシュなため、店内空間の雰囲気が大切なサロン業には助かりますね。
ほか上位機種として、操作パネルもレシートプリンタもすべて一体化タイプの「Squareターミナル」、カウンター決済に便利な「Squareスタンド」があります。
公式の端末一覧ページはこちら各端末は1年間の保証つき、また30日以内であれば返品も可能
Squareの公式ショップから購入したこれらの端末はいずれも1年間の保証付き。さらに購入から30日以内であれば、使用した後でも返品が可能です。
実質、初期コストにおいてはノーリスクで始められるわけですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。Squareはとくにデメリットを感じることもなく、妻も気に入って使用しています。
言わずもがなですが、キャッシュレス決済は現在、多くのお客様が要望するサービスです。
「お支払いは現金のみ」が原因でお店選びから外される、新規客に再来店されないといった、大きな機会損失を生んでいるかも知れません。
この記事があなたのサロンの更なるご発展につながる、有益な情報になれば幸いです。
Squareの申込みはこちら(無料・5分で完了)