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キャッシュレス決済

公開日:2023.04.19

更新日:2023.12.04

【実例】自宅個人サロンにクレジットカード決済を導入(比較あり)

個人サロンオーナー

やっぱり今どき現金だけじゃなくて、カード使えるようにしたほうが良いのかな‥。
集客や単価アップに繋がるなら良いんだけど、手数料がかかるんだよね?
どこの会社が良いのかも分からないし、最初にいくらかかるんだろう?

この疑問にお答えします。

個人サロンのキャッシュレス決済導入について、実例として解説します

こんにちは。

ホームページ制作事務所Houn、田野正樹と申します。

筆者の顔写真

このたび妻が個人リラクゼーションサロンを開業し、Square(スクエア)というキャッシュレス決済サービスを導入しました。

コストや審査、使用したうえでの感想や他社比較をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。

エステやネイル、ヘアサロン、整体院などのオーナーさまに参考いただけます。

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キャッシュレス導入のデメリットとメリットについて確認

まず、そもそも個人サロンにキャッシュレス決済は必要か?デメリットは?について調べたデータがありますのでシェアします。

デメリット・メリットそれぞれ2点あります。

デメリット1:決済手数料が発生する

キャッシュレス決済のデメリットはまず、決済手数料がかかる点です。

今回当店が導入したSquareは、売上の3.25%が手数料になります。

10,000円の売り上げに対して325円が引かれる形ですね。

なお他社比較もこのあと解説しますが、どこも料率は3%台でした。

デメリット2:すぐには現金にならない

現金払いなら当然その場で現金が手元に入りますが、キャッシュレス決済は決まった締め日と振込日があり、振り込まれるまで現金になりません。

なおSquareは週1回の振り込みで、振込手数料は無料です。

月1回だったり手数料がかかる会社もあるなか、良心的でした。

メリット1:単価アップが見込める

日経新聞の記事によると、クレジットカードで支払う人は現金払いの人より1.7倍多く使うとの調査結果があります。

キャッシュレス払いに対応することで、オプションメニューの追加や店販品の購入により、客単価1.7倍アップが見込めるということですね。

日本経済新聞「クレジット利用額、現金の1.7倍」

メリット2:お客様を取り逃さない

キャッシュレス利用者の3割以上が、キャッシュレス未対応が理由で来店をやめたことがあるという調査データがありました。

見込客10人のうち3人を「当サロンは現金だけ」が原因で取り逃がしていると言えます。

「現金だけ」は悪印象?

新規のお客様

あっ、‥カード使えないんですか?(今どきなにそれ、古っ‥)

と、キャッシュレス未対応であること自体が「時代遅れ」「不親切」といったネガティブな印象を与えているというデータもあります。

キャッシュレス未対応の店舗に対する顧客の印象アンケート

「メリット2」のデータ・画像引用元:MMD研究所「キャッシュレス利用者の3割以上がキャッシュレス未対応が理由で来店をやめたことがある キャッシュレス決済、普及の体感は61.3%、期待は60.3%」

以上のデメリットとメリット、参考にしてみてください。

それでは続いて、当サロンの導入事例を紹介します。

個人サロンのカード導入はモバイル決済が最適【スマートで安い】

SquareリーダーとiPhone

Squareはスマホorタブレットとカードリーダーだけで完結する、モバイル決済と呼ばれるツールです。

個人サロンでは、レジカウンターを置かずソファでお会計というお店も多いと思います。

であれば、持ち運びが簡単な小型機器での決済がやはりスマートですね。

加えて、スマホはふだんお使いのものでOKですし、カードリーダーも5千円足らず(詳しくはこのあと解説します)なため、格安でキャッシュレス決済を導入できます。

タブレット提示でのテーブル会計

Squareはどんな会社か

Square公式サイトのトップ画面

Squareはアメリカ発のモバイル決済サービスで、Twitter創業者のジャック・ドーシーが創業。2013年に日本に上陸しました。

もちろん、操作や公式サポートなどすべて日本語対応しています。

三井住友カードと業務提携しており、安心して使えるサービスです。

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導入・利用のコスト。どこでいくらお金がかかるか

Squareを導入・利用にあたってのコストはいかがでしょうか。

結論として当店の場合

  1. 初期費用:4980円
  2. 月額固定費:なし
  3. 決済手数料:3.25%

でした。

詳しく解説していきます。

1.初期費用:4980円

初期費用は機器の購入費です。

以下の2つが揃えば導入可能です。

タブレットもしくはスマートフォン

Squareは専用アプリ(無料)で操作しますので必ず必要ですが、ふだんお使いのスマホでも問題ありません。
iPhone(iPad)、Android両方OKです。

カードリーダー

カードを読み取る機械です。
価格は税込・送料込で4980円です(上位機種もあります)

公式の端末一覧ページ

レシートプリンタは買いませんでした

レシートプリンタ

レシートプリンタは購入を見送りました。

Squareでは電子レシートとして、メールもしくはSMS(携帯メール)でお客様にお送りできます。

電子レシート発行の選択画面
1.メール・SMSを選んでいただき
電子レシート送信先入力画面
2.送信先の入力を依頼します。

紙で欲しいというお客様には、手書きの領収書(*)を発行すれば良いと判断。

プリンタは、もし今後必要になれば用意すれば良いという考えです。

結果として、初期費用はカードリーダー購入費の4980円でした。

*カード決済時の領収書発行について

クレジットカード決済の旨が記載された領収書

カード決済時に手書きの領収書を発行する場合、カードで決済したことを記載の必要があります。
また本来、5万円以上の決済には収入印紙を貼る必要がありますが、カード払いの場合は不要です。

2.月額固定費:なし

月額固定費はありません。

クレジットでのお支払いが発生しない限り、お金がかかることはありません。

ほか振込手数料や違約金なども一切ありません。

3.決済手数料:3.25%

唯一かかるランニングコストが決済手数料主要カードブランド一律3.25%になります。
(VISA・マスターカード・アメックス・ディスカバー・JCB・ダイナース)

10,000円の決済をクレジットでおこなった場合、325円が差し引かれる形ですね。

電子マネー・PayPayも使用可

Squareの加盟店スタンド

交通系ICを始めとした電子マネー、QRコード決済ではシェアトップのPayPayが利用できます。

決済手数料はIDのみ3.75%で、ほかはクレジットカード同様3.25%になります。

「IDだけちょっと高くて、あとは全部3.25%」と認識しておけばOKです。

申し込みはネットで5分、書類不要。個人サロンも審査に通りやすい

Squareアカウント作成画面
Squareアカウント作成画面

小規模な個人サロンでも審査に通るの?というのも気になるところではないでしょうか。

まず申し込みはネットで5分ほどで完結、必要なのは

  • 口座情報:売上入金用
  • 免許証などの身分証:本人確認用

の2点。お財布を手元に置いて進めればOKですね。

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Squareは比較的審査が通りやすく、6割以上が個人事業主だそうです。

オープン前でも審査通過しました!

当店が申し込みをしたのは、じつはサロンオープン前でした。

さすがに営業実績がないと難しいかなと思いましたが、無事に審査通過することができました(ありがとうございました)

※あくまで事例としてご参考ください

Squareは回数券の販売も可能(金額・期間に上限あり)

Squareは、回数券をクレジット決済にて販売することも可能です。

逆に言うと、回数券をクレジット決済にて販売することはNGとする決済会社が多い(審査が通らない)ということなのですね。

このあと解説する他社比較ですと、STORES決済はNGです。

Squareではエステの施術コースの場合

  • 合計金額が5万円以下で期間が1年以内
    もしくは
  • 合計金額が5万円を超える場合は期間が1ヶ月以内

の回数券であれば、クレジット決済での販売が可能です。

現時点で回数券を販売する予定はなかったのですが、今後を見込んで、あらかじめ利用可能なSquareを選択しました。

他社比較(Airペイ・STORES決済)

Squareに加えて、AirペイとSTORES決済というサービスを検討しました。

モバイル決済というと、この3社がメジャーなようです。

比較表を作ってみました。

SquareAirペイSTORES決済
決済手数料3.25%3.24%3.24%
振込手数料なしなしなし
(自動入金設定時)
入金サイクル週1回月3回or6回月1回
(自動入金設定時)
決済端末4,980円無料
(キャンペーンにてレンタル)
19,800円
(条件達成で無料)
回数券の販売不可
対応OSiOS・AndroidiOSのみiOS・Android
QRコード決済PayPayPayPay・d払い・auPAY・楽天Pay・WeChatPayなどWeChatPay

AirペイはAndroidが使えない

Androidのスマートフォン

まず注意点として、AirペイはAndroidスマートフォンに対応していません。

AirペイにはiPhoneもしくはiPadが必要です。

Square、STORES決済はどちらもOKです。

QRコード決済はAirペイが優位

Airペイ対応のQR決済一覧
Airペイ対応のQR決済一覧(実際の決済操作画面)

QRコード決済については、Airペイはd払いやauPAY、楽天Payなど多彩なサービスに対応しています。

対してSquareはPayPayのみ対応。

STORES決済が対応しているのはWeChatPayと呼ばれる、中国で使われているサービスのみです。

インバウンド需要があるサロンでない限り、STORESは実質QR決済は使えないと考えて良いでしょう。

【PayPayがシェア7割】
QRコード決済のシェアは現在PayPayが7割です。
SquareでPayPayしか使えないことによる機会損失は、あまり心配しなくて良さそうですね。
情報元:2023年10月5日の日経新聞

Squareは入金サイクルが最速!

振込完了通知メール
毎週口座に振り込まれ、通知メールが届きます

Squareを選んだポイントは入金サイクル、売上が銀行口座に入金されるまでの早さでした。

振込手数料も完全無料で、毎週勝手に振り込んでくれます。

さらに、みずほ銀行または三井住友銀行であれば翌営業日です。

Airペイはみずほ・三菱UFJ・三井住友銀行のみ月6回。他行は月3回です。

STORES決済は月末締めで翌月20日入金の月1回。こちらは自動入金(何も手続きせずとも入金してくれる)の場合で、手動で振込依頼をする場合は2営業日以内に入金ですが、10万円未満は振込手数料が200円発生します。

決済端末にかかる費用の比較

Airペイの決済端末
参考:Airペイの決済端末

AirペイとSTORES決済では、決済端末が無料で入手できますが注意点があります。

Airペイは現在キャンペーンにつきカードリーダーが無料ですが、貰えるわけではなくレンタルです。

STORES決済もカードリーダーが本来19,800円のところ無料になりますが、条件として申込み完了日から半年以内に10万円のクレジット売上が必要になります。

無料は魅力的でしたが条件つきのため、五千円足らずで何も気にせず利用できるSquareを選びました。

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Squareの決済端末。他社とは一線を画すスタイリッシュさ

iPhoneとSquareリーダー

今回購入したのは「Squareリーダー」という、小型のカードリーダータイプの決済端末です。

Squareリーダーの公式ページはこちら

タブレットorスマホにSquareアプリをインストールして、リーダーにBluetoothで繋ぎます。

アプリで金額を打ち込み(もしくは登録したメニューを選択)リーダーにクレジットカードを差し込みorタッチ決済で使用。いたって簡単です。

見た目がシンプルでスタイリッシュなため、店内空間の雰囲気が大切なサロン業には助かりますね。

ほか上位機種として、操作パネルもレシートプリンタもすべて一体化タイプのSquareターミナル、カウンター決済に便利なSquareスタンドがあります。

Squareターミナル
Squareスタンド

公式の端末一覧ページはこちら

各端末は1年間の保証つき、また30日以内であれば返品も可能

Squareの公式ショップから購入したこれらの端末はいずれも1年間の保証付き。さらに購入から30日以内であれば、使用した後でも返品が可能。

実質ノーリスクで始められます。

まとめ〜「現金のみ」による機会損失は大きいかも?

Squareはとくにデメリットを感じることもなく、妻も気に入って使用しています。

サロンを営業して感じるのは、キャッシュレス決済はほとんどのお客様が要望するサービスということです。

「あそこのサロン上手なんだけど、現金だけなんだよね〜」が原因でお店選びから外される、せっかく来てくれた新規客にリピートされないといった、大きな機会損失を生んでいるかも知れません。

いちどアカウント作成をして、使い心地を試してみてください。

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