記事内に広告を含む場合があります
詳しく見る公開日:2023.04.19
更新日:2024.09.09
個人サロンのキャッシュレス・カード決済導入ガイド【実例で解説】
やっぱり今どき現金だけじゃなくて、カード使えるようにしたほうが良いのかな‥。
集客や単価アップに繋がるなら良いんだけど、手数料がかかるんだよね?
どこの会社が良いのかも分からないし、最初にいくらかかるんだろう?
あなたの、こんな疑問にお答えします。
個人サロンのキャッシュレス決済導入について、実例として解説します
こんにちは。
ホームページ制作事務所Houn、田野正樹と申します。
このたび妻が個人リラクゼーションサロンを開業し、最初にSquare(スクエア)、続いてAirペイというキャッシュレス決済サービスを導入しました。
- 費用
- 使用感
- SquareとAirペイの違い
をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
エステやネイル、ヘアサロン、整体院などのオーナーさんに参考いただけます。
キャッシュレス導入のデメリットとメリットについて確認
まず、そもそも個人サロンにキャッシュレス決済は必要か?デメリットは?について調べたデータがありますのでシェアします。
デメリット・メリットそれぞれ2点ありました。
「もうキャッシュレス導入は決めているから、具体的な利用条件だけ知りたい!」というかたは、以下クリックで読み飛ばせます。
読み飛ばす
👎デメリット1:決済手数料が発生する
キャッシュレス決済のデメリットはまず、決済手数料がかかる点です。
当店が導入したSquareは3.25%、Airペイは3.24%が手数料になります。
10,000円をキャッシュレス決済したら、300円ほど引かれる形ですね。
👎デメリット2:すぐには現金にならない
現金払いなら当然その場で現金が手元に入りますが、キャッシュレス決済は決まった締め日と振込日があり、すぐには現金になりません。
👍メリット1:単価アップが見込める
日経新聞の記事によると、クレジットカードで支払う人は現金払いの人より1.7倍多く使うとの調査結果があります。
キャッシュレス払いに対応することで、オプションメニューの追加や店販品の購入により、客単価1.7倍アップが見込めるということですね。
👍メリット2:お客様を取り逃さない
キャッシュレス利用者の3割以上が、キャッシュレス未対応が理由で来店をやめたことがあるという調査データがありました。
見込客10人のうち3人を「当サロンは現金だけ」が原因で取り逃がしていると言えます。
通販通信ECMO「まるであのCM?「じゃあいいですぅ~」の経験者が3割以上に」
「現金だけ」は悪印象?
あっ、‥カード使えないんですか?(今どきなにそれ、古っ‥)
と、キャッシュレス未対応であること自体が「時代遅れ」「不親切」といったネガティブな印象を与えているというデータもあります。
「メリット2」のデータ・画像引用元:MMD研究所「キャッシュレス利用者の3割以上がキャッシュレス未対応が理由で来店をやめたことがある キャッシュレス決済、普及の体感は61.3%、期待は60.3%」
以上のデメリットとメリット、参考にしてみてください。
それでは続いて、当サロンの導入事例を紹介します。
個人サロンにはモバイル決済が最適【安くて場所を取らない】
Square・Airペイはスマートフォン(*)とカードリーダーを使った「モバイル決済」と呼ばれる、個人サロンには最適なサービスです。
*iPadでもOK
最適である理由は2つあります。
理由1. 導入費用が安いor無料
カードリーダーは、五千円未満もしくは無料(詳しくはこのあと解説)。
またスマートフォンは、ふだんお使いのもので問題なく、専用の無料アプリを入れれば準備OKです。
格安でキャッシュレスをあなたのサロンに導入できます。
【2024年6月追記】初期費用を無料にする方法
Square・Airペイともに、スマホでタッチ決済できる機能が追加されました!
スマホだけあればOK(*)。カードリーダーが不要につき、初期費用は無料です。
*AirペイはAndroid非対応につき、iPhoneが必要です(SquareはiPhone・Android両方対応)
タッチ決済に非対応(差し込みしかできない)のカードは使えないので制限はありますが、まずは手軽に試してみたいかたにはピッタリです。
以下の記事はSquareでの解説ですが、Airペイも使い勝手は同様です。
あわせてご覧ください↓
理由2. スペースを取らず、柔軟なスタイルで会計できる
個人サロンは店舗サイズが小さく、大きな機器の設置が難しいことも多いでしょう。
モバイル決済に必要なのは、手のひらサイズのリーダーとスマホだけ。
持ち運びもできますので、会計カウンターのないサロンでも問題ありません。
【運営会社について】モバイル決済の2大サービスがSquareとAirペイ
Squareについて
Squareは、Twitterの創業者が立ち上げた世界初のモバイル決済サービス。いわば元祖です。
2013年に日本上陸の外資系企業ですが、操作やサポートはもちろん完全日本語対応。
個人商店から、ブルーボトルコーヒーやタワーレコードなど大手企業まで、幅広く使われています。
Airペイについて
Airペイは、ホットペッパービューティなどでサロン業にはお馴染みのリクルート社のサービス。
「じゃいいですぅ~」のCM効果もあり、知名度は絶大ですね。
Square・Airペイともに安心して使えます
以上、両社とも国内モバイル決済の代表とも言える、安心して使えるサービスです。
Square・Airペイ共通の重要ポイント2つ
まずはSquare・Airペイ両社ともに共通して、かつ重要なポイントは2つです。
- 必要なお金は端末の購入費と決済手数料のみ(金額はこのあと解説)
ほか登録料や違約金、固定費、振込手数料は一切かかりません - 一括払いのみ
分割・リボ・ボーナス払いは非対応です
以上をまず認識しておきましょう。
続いて両社の違い、どちらがおすすめか?を解説していきます。
【SquareとAirペイの違いを比較】利用者視点で徹底解説
【初期費用】Airペイのほうが安い
初期費用は両社とも、カードリーダーとスマホ(もしくはiPad)を用意する、端末費のみです。
※スマホ・iPadはふだんお使いのものでOK
【2024年6月追記】初期費用を無料にする方法
Square・Airペイともに、スマホでタッチ決済できる機能が追加されました!
スマホだけあればOK(*)。カードリーダーが不要につき、初期費用は無料です。
*AirペイはAndroid非対応につき、iPhoneが必要です(SquareはiPhone・Android両方対応)
タッチ決済に非対応(差し込みしかできない)のカードは使えないので制限はありますが、まずは手軽に試してみたいかたにはピッタリです。
以下の記事はSquareでの解説ですが、Airペイも使い勝手は同様です。
あわせてご覧ください↓
Squareはカードリーダーが4,980円
まずSquareは、もっとも多く使われているカードリーダーが「Squareリーダー」。税・送料込で4,980円です。
ほか上位機種として、1台完結型(スマホ不要)のSquareターミナル、据え置きタイプのSquareレジスターなどがあります。
Airペイはキャンペーン期間なら無料(※貸し出し)
Airペイは、まずカードリーダーが現在無料。
さらにキャンペーンが開催されていればiPadも無料と、0円で端末を入手できます。
ただ注意点として、リーダー・iPadともに貰えるわけではなく、あくまで貸し出しです。
解約時には返却、さらに利用状況はチェックされていて、「Airペイ全然使ってないな」とリクルート社が判断すると、iPad代を請求されることがあります。
■参考記事↓iPadの在庫が無くなりしだいキャンペーン終了
iPad無料提供のキャンペーンは、在庫が無くなりしだい予告なく終了します。
過去にも複数回にわたり開催されているキャンペーンにつき、タイミングしだいです。
開催状況は公式サイトでチェックしてみてください。
【※重要!】AirペイはAndroid非対応
Airペイは、お手持ちのスマートフォン・タブレットでの利用ももちろん可能です。
しかしAndroidスマートフォンは非対応につき、iPhoneもしくはiPadが必要になります。
(SquareはiOS・AndroidどちらもOK)
【レシートプリンタ】両社とも別途購入(※任意)
レシートプリンタが必要な場合は、両社とも別途購入が必要です(安くて2万円台〜)。
けっこう高いんだね!
ひとまずお客様に言われたときだけ手書きの領収書で対応して、あとあと検討しようかな‥。
というのも、もちろんOKです。
1日に何十件も会計が発生しない個人サロンであれば、さほど不便も起きないかと思います。
当店でも現時点では購入していません。
*キャッシュレス利用時の領収書発行について
手書きの領収書を発行する場合、キャッシュレスで決済したことを記載の必要があります。
また本来、5万円以上の決済には収入印紙を貼る必要がありますが、カード払いの場合は不要です。
電子レシートも発行可(Squareのほうが使いやすい)
Square・Airペイともに、お客様のメールアドレス宛てに電子レシートの発行も可能です。
さらにSquareはSMS(携帯番号宛て)送信もでき、送信先の入力だけですぐに送れます。
対してAirペイは認証操作(最初にパスワードがメールで届いて、レシート発行画面に打ち込む)が必要と、手順が多いです。
参考)AirレジFAQ「メールで電子レシートを送付する方法 – STEP2.お客様がQRコードを読み取り、メールアドレスを登録する」
Squareにはレシートプリンタ内蔵の端末もあり
またSquareには、レシートプリンタが内蔵された決済端末「Squareターミナル」も用意されています。
1台完結型につき、Squareリーダーのようにスマホもタブレットも要りません。
価格が39,980円と値が張りますが、
(3,332円での分割払い可)
- レシートプリンタは使えるようにしたい
- キャッシュレス決済用のスマホorタブレットを持っていない
のであれば、結果トータルで安上がりになります。
【初期費用まとめ】とにかく無料で始めたいならAirペイ、そうでなければSquare
Square | Airペイ (キャンペーン利用時) | |
---|---|---|
カードリーダー | 4,980円 (上位機種もあり) | 現在無料 |
スマホor タブレット | 自分で用意 | iPad無料 |
運営による利用頻度チェック | 特になし | 継続的な利用がないとiPad相当額の請求あり |
対応OS | iOS・Androidともに対応 | iOSのみ |
最初にお金かけたくない!のであればAirペイのキャンペーンを利用。
そうでなければ、気兼ねなく使えるSquare。というのが筆者の意見です。
【2024年6月追記】初期費用を無料にする方法
Square・Airペイともに、スマホでタッチ決済できる機能が追加されました!
スマホだけあればOK(*)。カードリーダーが不要につき、初期費用は無料です。
*AirペイはAndroid非対応につき、iPhoneが必要です(SquareはiPhone・Android両方対応)
タッチ決済に非対応(差し込みしかできない)のカードは使えないので制限はありますが、まずは手軽に試してみたいかたにはピッタリです。
以下の記事はSquareでの解説ですが、Airペイも使い勝手は同様です。
あわせてご覧ください↓
【対応する決済手段】Airペイのほうが多い
続いて決済手段、どんなカードや電子マネー、QR決済が使えるのか?について解説します。
結論として、Airペイは中国ブランドとQR決済に強いです。
クレジットカード
まず最重視したいクレジットカードについては、Square・Airペイとも下図の主要ブランドすべてに対応しています。
またAirペイでは、加えて中国の大手ブランド銀聯が使えます。
電子マネー
iDにQUICPay、またSuicaをはじめとした交通系電子マネーはAirペイ・Squareとも利用可能です。
QR決済
AirペイはPayPayやd払いをはじめ、中国の大手サービスAliPay+やWeChat Payなどに対応しています。
対してSquareはPayPayのみ、Squareの弱いポイントです。
決済手段の比較まとめ
中国人インバウンドの需要があるサロンなら、中国大手の決済サービスに対応しているAirペイが便利です。
そうでなければSquareでも問題ないでしょう。
Squareが唯一対応するPayPayはQR決済のシェア7割(*)を占めているため、ほかQR決済が使えないことでの大きな機会損失はないと考えて良いと思います。
*情報元:2023年10月5日の日経新聞ならびにPayPay株式会社によるプレスリリース
【決済手数料】11月からSquareが安い
Square | Airペイ | |
---|---|---|
Visa Mastercard | 2.5% (2024年11月から) | 3.24% |
AMEX JCB DinersClub Discover | 3.25% | 3.24% |
ほか電子マネー・QR決済 | 3.25% | 3.24% COIN+のみ1.08% |
Squareは2024年11月から、Visa・Mastercardの決済手数料が2.5%に引き下げ(下記参照)。ほか3.25%一律です。
Airペイは3.24%一律、COIN+という電子マネーのみ1.08%ですが、あまり使われていないので考慮は不要でしょう。
【朗報】Squareの手数料が11月から引き下げ!
Squareは11月1日よりVisa・Mastercardの決済手数料を、3.25%から2.5%に引き下げます。(*1)
Visa・Mastercardでブランドシェアの7割を占めますので、コストダウン効果は大きいですね。(*2)
*1. Impress Watch「Square、Visa・Mastercardの決済手数料を2.5%に引き下げ」)
*2. Visaが50.8%・Mastercardが17.8%。出典:イプソス株式会社「2020年キャッシュレス大規模調査」
さらに現在〜10月31日においても、キャンペーンにて実質手数料が引き下げになります。
ランニングコストで選ぶならSquareです。
下記のボタンからキャンペーン詳細を確認のうえ、ぜひお得にキャッシュレス決済を始めてください。
*Airペイの決済手数料について
Airペイの公式サイトを見ると、電子マネーとQR決済の手数料は2.95%(COIN+は0.99%)と案内があります。
しかしこれらは消費税の対象となり、課税後の実質手数料が3.24%(COIN+は1.08%)です。
【入金サイクル】Squareが早い
Square | Airペイ | |
---|---|---|
カード・ 電子マネー | 週1回 三井住友・みずほ銀行は翌営業日 | 月3回 みずほ・三菱UFJ・三井住友銀行は月6回 |
QR決済 | 週1回 三井住友・みずほ銀行は翌営業日 | 月1回 |
キャッシュレス決済は、各社決まった締め日と入金日があります。
Squareは週1回、さらに指定の大手銀行なら翌営業日の入金。これは業界最速水準です。
Airペイは決済手段によって異なり、QR決済だと月1回(月末締めの翌月末)入金と遅いサイクルになっています。
キャッシュフローを重視したい個人サロンには、Squareの入金スピードは嬉しいポイントです。
【審査スピード】Squareが大幅に早い
審査スピード、すなわち利用開始までの期間もSquareが大幅に早く、一部のカードブランドなら最短即日で使えます。
上図はSquare公式サイトにある導入日数の他社比較表になります。
※社名が伏せられていますが、条件から「モバイル決済他社A」とはAirペイのはずです
- Squareが14日間
- Airペイが42日間
でした。
もちろん審査状況や曜日、祝日の兼ね合いで変動しますので目安ですが、いずれにせよSquareのほうが大幅に早くスタートできます。
アプリとカードリーダーを比較
Square・Airペイともに、専用のアプリを入れたスマートフォン(もしくはiPad)とカードリーダーを、Bluetoothで繋いで使います。
このアプリ、カードリーダーはどんなものか?
”操作の使い勝手”についてもチェックしておきましょう。
使いやすいPOSレジアプリが両社とも完全無料
↓アプリの操作画面(クリックで拡大できます)Square・Airペイともにアプリは無料。
決済だけでなく、商品登録や売上管理ができるPOSレジアプリになっています。
両社とも操作は簡単なのと、ガイドやサポートも充実しているので、使い方が分からなくて困ることはないでしょう。
ちなみにSquareは一つのアプリで完結。
Airペイは- Airレジ‥POSレジ
- Airペイ‥クレジットカード・電子マネー決済
- AirペイQR‥QR決済
と機能別にアプリが分かれています。
とはいえ、実際はAirレジから会計操作すればAirペイ・AirペイQRと自動で連携され、操作は簡単です。
各アプリはこちらから
※Airレジ・Airペイ・AirペイQRはiOS版のみ(Androidは非対応)です
Airペイのリーダーは一般的なタイプ
Airペイのカードリーダーは、ごく一般的なタイプの形状です。
あなたもお買い物のさい、このリーダーを見たことがあるのではないでしょうか。
上部の画面で手順を指示してくれるので、お客様を迷わせません。
同時にiPad側にも手順が表示されますので、お客様 / サロンスタッフともに分かりやすい作りになっています。
Squareリーダーはシンプルでスタイリッシュ
対してSquareリーダーは、他社とは一線を画すスタイリッシュさ。
カード挿入口とタッチ読み取り部だけの、ごくシンプルな形状です。
操作手順の案内や暗証番号入力は、すべてスマートフォン・iPad側でおこなわれます。
【カードリーダー比較まとめ】使いやすさと安心感ならAirペイ、おしゃれさ重視ならSquare
Airペイのリーダーは、おそらくあなたのお客様にとっても見慣れた機械。
安心感と使いやすさというメリットがありますね。
対してSquareのモダンなデザインは、店内の雰囲気を大切にしたいサロンにはぴったり。
スマートな会計シーンで、お客様のサロン体験を締めくくれます。
まとめ〜「現金のみ」による機会損失は大きいかも?
あなたのサロンにマッチするのは、Square・Airペイどちらだったでしょうか。
いずれにせよ、キャッシュレス決済はほとんどのお客様が要望するサービスということです。
あそこのサロン上手なんだけど、現金だけなんだよね〜
‥と言われてお店選びから外される、せっかく来てくれた新規客にリピートされないといった、大きな機会損失を生んでいるかも知れません。
まずはアカウント作成をして、使い心地を試してみてください。