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詳しく見る公開日:2025.11.14
顧問料をクレジットカードで受け取りたい税理士さんへ【実践ガイド】
毎月、顧問先から決まった金額を受け取る月時顧問料。そのつど請求書を送って入金のチェックまでおこなうのは、かなりの負担です。
この請求業務、以下のようになれば理想ではないでしょうか:
- 請求書は自動で顧問先にメール送付される
- 請求はクレジットカードで自動決済される
- 決済完了時にはメール通知が届く
- 決済失敗時(登録カードの期限切れなど)にも通知が届き、支払い漏れのリスクがない
- 定期請求のサイクルは自由に設定できる(請求書の送付日、決済日)
こうした仕組みが整えば、請求や入金確認に割いていた時間を大幅に削減でき、本来の業務や顧問先対応に、より集中できるようになります。
さらに言えば、顧問先も嬉しいはず。振り込みの手間から解放されるうえ、振込手数料の負担もなくなるわけですから。
請求の仕組み化は、お互いにとっての「手間のない信頼関係」になります。
実践者による解説

筆者の仕事は、ホームページの制作や運用サポートなど。その中で「ホームページ保守費」として、顧問料と同じように毎月決まった金額を定期請求しています。
この保守費の回収に、クレジットカードの自動決済を利用中。請求から入金までがすべて自動化され、入金漏れや確認作業もなくなりました。
今回は、そんな実体験にもとづいて「どんな点が便利なのか」「どう活用できるのか」を、実践者目線でシェアしていきます。
自動継続決済はSquareで実現

自動の定期決済には、「Square スクエア」という決済プラットフォームを利用。
Twitter(現X)の創業者ジャック・ドーシー氏による企業で、日本ではSquare株式会社(本社:東京都港区)が運営しています。
ITレビューサイト「ITReview」ではアワードを受賞しており、アメリカ本社Block, Inc.は2025年、S&P500に採用されました。
信頼性・セキュリティともに、士業の先生方に安心して利用できる決済基盤です。
Squareの利用条件(決済手数料・入金サイクル)
Squareの利用にかかるコストは、カード決済時の決済手数料3.75%。これだけです。
(税込顧問料2万円の場合=手数料約750円)
ほか初期費用や月額固定費、振込手数料、違約金などは一切発生しません。
(月3,000円の上位プランも存在しますが、無料プランで十分な機能が備わっています)
入金は、木~水曜日に決済された請求が、金曜日に先生の口座に振込まれます。

さらに、登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行であれば翌営業日!キャッシュフロー面でも優秀です。
利用シーン

Squareの定期請求書を使った決済の流れを、実際の画面を交えてご紹介します。
先生ご自身と顧問先、双方の画面イメージをつかんでいただけると思います。
(画面はクリックで拡大できます)
【詳しい使い方はこちら】
この記事では、大まかな利用イメージの紹介に留まりますが、Square定期請求の詳しい設定方法は以下にて解説しています:
あわせてご参考ください。
顧問先に届く請求書メール

まず、顧問先にはこのようなメールが届きますので、「カードで支払う」をクリックして決済画面を開いてもらいます。
顧問先には、別途以下のようなメールをお送りしておくと良いでしょう:
○○様
先ほど、顧問契約に関する定期請求書メール をお送りいたしました。
メール本文の案内に従い、クレジットカードにてお手続きをお願いいたします。カード情報は決済システムにより安全に管理され、翌月以降は自動的に毎月の顧問料が決済されます。
また、請求書はPDF形式で保存いただけますので、経理処理など必要に応じてご活用くださいませ。
支払い画面

- 顧問先は、開いた画面からクレジットカードを入力することで、決済・カードの保存が行われます
- 請求書はPDFにてダウンロードが可能です
PDF請求書のサンプル

ダウンロードできる請求書PDFのサンプルです。
登録番号の記載をはじめ、インボイス制度に対応した適格請求書として保管いただけます。
支払い完了の通知メール

支払いが完了すると通知が届きますので、支払い状況の手動チェックは不要です。
(完了通知は、顧問先にも届きます)
管理状況

請求書の送付〜支払い状況は、Squareの管理画面で一括管理できます。
まとめ
士業の先生方は、日々クライアントの経営や暮らしを支える専門家です。
その価値提供に集中するためにも、請求や入金といった事務作業は、仕組みで解決する時代になっています。
Squareの定期請求書は、顧問先との信頼関係を損なうことなく、請求業務を丁寧かつ自動的に進められる仕組みです。
先生にも顧問先にも負担がなく、導入のハードルも低いのが特徴です。
“誠実さのかたち”が変わりつつある今、クレジットカード決済は、士業の実務に自然にフィットする選択肢だと感じています。