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詳しく見る公開日:2023.12.27
更新日:2024.09.28
【AirペイとSquare併用】注意点と活用例を解説
Airペイ(エアペイ)とSquare(スクエア)、両方使うっていうのはアリかな?
カードのお客様が多いから、どっちか使えなくなったときに予備としてあれば安心だし。
その場合どっちをメインにするのが良いだろ。
初期コストも倍かかる?
という、あなたの疑問にお答えします。
トラブル時の予備として備えておくのが理想
併用といっても気分で使い分けるものではないですし、メイン使いをどちらかに決めて、もう一方をトラブル時の予備として使い分けが自然でしょう。
端末が故障、システム障害で一方が使えないときの保険ですね。
それこそインバウンド需要のある店舗でしたら、仮に丸1日カード決済が使えないとなれば大打撃。
「備えあれば憂いなし」としての併用です。
AirペイとSquare、どちらをメインにする?
AirペイとSquare、メイン使いをどちらかに決めてもう一方は予備に。
じゃあどちらをメインにする?を考えてみましょう。
Airペイのキャンペーンを利用するなら、Airペイがメイン必須
まず、AirペイのカードリーダーとiPadが無料提供(*)される「キャッシュレス導入0円」キャンペーンを利用した場合は、Airペイをメイン使いにする必要があります。
*貰えるわけではなく貸し出しです
理由は、別サービス(ここではSquare)の予備としてAirペイを利用することが、キャンペーンの利用規約で禁じられているためです。
ざっくばらんに言うと、
iPadが欲しいためだけにAirペイを申し込まれると困るので、いつもAirペイで決済してくださいね!
ということです。
実際に利用状況はチェックされており、Airペイの継続的な決済が確認できないと電話がかかってきたり、最終的にはiPad代が請求されます。
iPad無料キャンペーンを利用しないなら縛りなし
iPad(もしくはiPhone)なら持ってるよ!
ふだんは私用で使ってるけど、お店の決済に兼用しても問題ないし。
だからキャンペーン使わなくてもOKなんだけど。
という場合、カードリーダーのみ無料貸し出しをしてくれます。
カードリーダーだけであれば、Airペイをメイン使いにする縛りは適用されません。
AirペイとSquare、どちらをメインにするか?純粋に条件面で選択できます。
Airペイ vs Square、利用の条件面を比較
では、AirペイとSquareにおける利用条件の違いを比較してみましょう。
決済手数料は同等で、ほかは無料
最初に、気になる決済手数料は- Airペイが3.24%(*)
- Squareが3.25%
と、ほぼ変わりありません。
また、両社とも決済手数料が唯一のランニングコストで、ほか固定費や違約金、振込手数料などはすべて無料です。
*Airペイの決済手数料について
Airペイの公式サイトを見ると、電子マネーとQR決済の手数料は2.95%(COIN+は0.99%)と案内があります。
しかしこれらは消費税の対象となり、課税後の実質手数料が3.24%(COIN+は1.08%)です。
比較のポイントは3つ
比較のポイント、大きな違いは- 対応OS
- 決済ブランド
- 入金サイクル
の3つです。
1.対応OS〜AirペイはAndroidスマホ非対応
Airペイ・Squareともに、スマートフォンもしくはタブレットと専用リーダーを接続して使う「モバイル決済」と呼ばれるサービスですが、AirペイはAndroidスマホに対応していません。
AirペイにはiOS端末(iPadもしくはiPhone)が必要、お持ちでない場合は購入や、上記のiPad無料キャンペーン利用にて入手しましょう。
SquareはiOS・Android両方OKです。
2.決済ブランド〜Airペイのほうが多い
Airペイ・Squareともに- クレジットカード
- 電子マネー
- QR決済
と、キャッシュレス決済全般に対応していますが、細かいブランドについてはAirペイがより多くに対応しています。
クレジットカードはAirペイのみ中国大手に対応
Airペイ | Square | |
---|---|---|
VISA Mastercard AMEX JCB DinersClub Discover | ◯ | ◯ |
銀聯 | ◯ | × |
クレジットカードについては、両社ともVISA・Mastercardをはじめ主要ブランドに対応。
加えてAirペイは中国の大手ブランド「銀聯 ぎんれん」に対応しているため、中国インバウンドの需要がある店舗なら強みになります。
*AirペイとAirペイQR
- クレジットカード・電子マネーがAirペイ
- QR決済がAirペイQR
と、サービスが分かれています。
違いは入金サイクルで、- Airペイは月3回or月6回
- AirペイQRは月1回
と異なります。
3.入金サイクル〜Squareが早い
Square すべての決済手段一律 | Airペイ カード・電子マネー | AirペイQR QR決済 |
---|---|---|
週1回 三井住友・みずほ銀は翌営業日 | 月3回 三菱UFJ銀行・三井住友・みずほ銀は月6回 | 月1回 月末締め、翌月末日入金 |
入金サイクルについては、Squareが断然早いです。
すべての決済手段一律で週に1回、さらに指定の大手銀行なら翌営業日という早さ、これは業界最速水準になります。
Airペイは、QR決済だと月末締めの翌月末日入金と、遅いサイクルになっています。
キャッシュフローを重視するならSquareをメインに使うのが良いですね。
関連記事:詳しい比較はこちら
AirペイとSquareについて、さらに詳しくは以下の記事で解説しています。
あわせてご参考ください。
併用を開始するための初期費用は?
利用開始後のランニングコストは、両社とも決済手数料のみでした。
それでは、併用を始めるためのイニシャルコストは?確認してみましょう。
結論は、iPad(もしくはiPhone)を購入する場合の費用と、Squareリーダー4,980円です。
iPadもしくはiPhoneを購入する場合の端末費
まずは、iPadもしくはiPhoneが必要になります。
AirペイとSquareのアプリをインストールするわけですね。
すでにお持ちでしたり、Airペイのキャンペーンを使うならお金はかかりません。
購入するなら、その代金がかかります。
Squareリーダー4,980円を購入
もうひとつの必要機器、カードリーダーについてはどうでしょう。
まずAirペイは、カードリーダーが現在無料で貸し出されます。
ただ、これは当然Squareの決済には利用できませんので、別途Squareのリーダーが必要です。
Squareでは、リーダーの無料貸し出しは実施しておりませんので購入が必要。
価格は税・送料込みで4,980円です。
結果としてiPadもしくはiPhoneを除けば、必要な初期費用はSquareリーダー代金の5千円足らずということですね。
店頭決済をAirペイ、オンライン決済にSquareも有効
Squareでは、店頭販売だけでなくネットでオーダーを受ける、決済リンクを顧客に送るといったオンライン決済機能も備わっています。
Airペイをメイン使いする場合も、オンライン決済用にSquareも利用可能にしておくと販売の幅が広がります。
Airレジの決済方法にSquareを追加できる
なおAirペイの利用は、同じリクルート社が提供しているPOSレジアプリ「Airレジ」と連携させて使うのが一般的だと思います。
実はAirレジのキャッシュレス決済方法には、AirペイだけでなくSquareも追加可能。
Airレジの会計画面で、キャッシュレス決済ではAirペイ・Squareどちらを使うか選択できるようになります。
必要な設定を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください↓
まとめ
- AirペイのiPad無料キャンペーンを利用するなら、Airペイをメインに利用が必要
- AirペイはQR決済対応ブランドと中国人インバウンドに強い、Squareは入金サイクルが早い
- 初期費用はSquareリーダー4,980円のみ(iPadもしくはiPhoneを持っている場合)
- 店頭決済ではAirペイを使う場合も、オンライン決済でSquareを活用できる
以上、活用してみてください。