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詳しく見る公開日:2023.12.27
更新日:2024.04.30
【AirペイとSquare併用】注意点と活用例を解説
Airペイ(エアペイ)とSquare(スクエア)、両方使うっていうのはアリかな?
カードのお客様が多いから、どっちか使えなくなったときに予備としてあれば安心だし。
その場合どっちをメインにするのが良いだろ。
初期コストも倍かかる?
という、あなたの疑問にお答えします。
トラブル時の予備として備えておくのが理想
併用とはいえ気分で使い分けるものでは当然ないですし、メイン使いをどちらかに決めて、もう一方をトラブル時の予備として使い分けが自然でしょう。
端末が故障、システム障害で一方が使えないときの保険ですね。
それこそインバウンド需要のある店舗でしたら、仮に丸1日カード決済が使えないとなれば大打撃。
「備えあれば憂いなし」としての併用です。
併用するにあたっての初期コストは?
AirペイとSquare両方導入するにあたっての初期コスト、必要な機器について見てみましょう。
なおメイン使いはAirペイ、サブにSquareが推奨(理由はこのあと解説)ですので、その前提にて解説します。
Airペイ導入はキャンペーン利用なら無料
Airペイは時おり「キャッシュレス導入0円キャンペーン」という、iPadとカードリーダーを0円で貸し出すキャンペーンを開催しています。
キャンペーンを利用するなら、まずAirペイに際しては無料で導入できますね。
予告なく終了するのでタイミング次第ですが、カードリーダーだけ無料貸し出しであれば常時開催されているようです。
この場合、iPadもしくはiPhone(*)だけ自身で用意すればOKです。
*AirペイはAndroidが使えません
Squareのリーダー(4,980円)があれば併用可
では、追加でSquareを導入する場合のコストについて確認しましょう。
SquareもAirペイ同様、iPad(もしくはiPhone)とリーダーが必要ですが、iPadはAirペイで使う機器をそのまま流用すれば良いだけです。
1台のiPadに、Airペイアプリに加えてSquareのアプリもインストールすればもちろん使えます(※)
※Airペイのキャンペーンで貸し出されるiPadにも当然インストールできます。
何も制限のかかっていない、普通の新品のiPad(いわゆる工場出荷時の状態)が届きます。
となると、必要なのはSquareのカードリーダー「Squareリーダー」のみ。
税・送料込みで4,980円の機器ですので、併用に必要な初期費用は5千円足らずと考えれば良いでしょう。
月額利用料・違約金などは両社とも無料
Airペイ、Squareとも固定の月額利用料や違約金などは無料です。
ランニングコストは決済手数料だけなので、決済しない限りお金はかかりません(振込手数料も両社無料)
「5千円のSquareリーダーを予備で買っておく」といったスタンスで、気軽に2社のキャッシュレス決済を併用できます。
店頭決済の場合はメインにAirペイ、サブにSquare
続いて、どちらをメイン使いにするか?についての解説です。
結論としてはAirペイをメインに、Squareはサブとして利用が推奨です。
理由は2つあります。
理由1. Airペイのほうが条件が良い
そもそも決済手数料や対応する決済手段の面で、AirペイのほうがSquareより条件が良いです。
詳しく比べてみましょう。
クレジットカードの対応ブランドと決済手数料
まずクレジットカードについては、両社とも主要ブランドVisa・Mastercard・AMEX・JCB・Diners Club・Discoverに対応。
加えてAirペイではUnionPay(銀聯 ぎんれん)が使えるため、中国のインバウンド需要がある店舗でしたらAirペイに優位性があります。
決済手数料は- Airペイ‥3.24%
- Square‥3.25%
と、0.01%の微妙な違い(*)ながらAirペイが安いです。
*参考)1万円の決済で1円、10万円の決済で10円差
QR決済の対応状況と手数料
上図は、Airペイの対応QR決済サービス一覧です。
国内シェアNo.1のPayPayをはじめ、d払いや楽天Payなど多様なサービスに対応していますね。
対してSquareが対応しているQR決済はPayPayのみ。
さらに決済手数料も- Airペイ‥各3.24%、COIN+は1.08%(*)
- Square‥PayPayのみで3.25%
とAirペイが安いです。
電子マネー・交通系IC
Airペイ | Square | |
---|---|---|
iD | 3.24% | 3.25% |
QUICPay | 3.24% | 3.25% |
交通系IC | 3.24%(*) | 3.25% |
QUICPayなどの電子マネーやSuicaをはじめとした交通系ICもAirペイが安いです。
*Airペイの決済手数料について
Airペイの公式サイトを見ると、電子マネーとQR決済の手数料は2.95%(COIN+は0.99%)と案内があります。
しかしこれらは消費税の対象となり、課税後の実質手数料が3.24%(COIN+は1.08%)です。
まとめ
- すべての決済手段においてAirペイのほうが手数料が安い
- Airペイは多くのQR決済に対応、SquareはPayPayのみ
以上の点でAirペイのほうが条件が良いので、Airペイをメイン使いするのが推奨です。
入金サイクルはSquareのほうが好条件
入金サイクル、すなわち売り上げが振り込まれる頻度についてはSquareのほうが好条件です。
Airペイは月に3回の入金、みずほ・三菱UFJ・三井住友銀行であれば月6回。
AirペイのQR決済では月1回です。
対してSquareは、すべての決済手段で週1回入金。みずほ・三井住友銀行であれば翌営業日と業界最速水準の早さ。
キャッシュフローを重視するなら、入金サイクルも踏まえて検討が良いでしょう。
理由2. Airペイのキャンペーンを利用するなら、継続的にAirペイで決済する必要あり
Airペイの、iPadとリーダーが無料で貸し出される「キャッシュレス導入0円キャンペーン」を利用する場合。
このキャンペーンには「継続的なAirペイ利用を確認できない場合、iPad端末相当額とその他の貸与にかかる諸経費相当額が請求される」という規約があります。
決済にSquareばかり使っていると「Airペイで全然決済してないからiPad代払って」と言われる可能性があるということです。
キャンペーンを利用するなら、Airペイをメインにしておいたほうが安心ですね。
有効な活用法は店頭×オンライン
Airペイ×Square併用のメリットが最大化できる活用法は、店舗でオンライン決済を使うケースです。
店頭販売だけでなくネットでオーダーを受ける、決済リンクを顧客に送るといったオンライン決済機能は、AirペイにはないSquareならではの機能。
店頭決済では条件の勝るAirペイを利用し、オンライン決済が活用できるシーンがあればSquareの出番、といったところですね。
Airレジの決済方法にSquareを追加できる
なおAirペイの利用は、同じリクルート社が提供しているPOSレジアプリ「Airレジ」と連携させて使うのが一般的だと思います。
実はAirレジのキャッシュレス決済方法には、AirペイだけでなくSquareも追加可能。
Airレジの会計画面で、キャッシュレス決済ではAirペイ・Squareどちらを使うか選択できるようになります。
必要な設定を以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください↓
まとめ
まずは、Airペイが何かしらの理由で使えなくなったときに備えてSquareを用意しておくと安心。
予備を用意しておくと理想です。
それに加え、業態によってオンライン決済のニーズがあればSquareが活躍、売り上げを最大化できます。
ぜひ活用してみてください。