公開日:2023.07.05
更新日:2023.09.21
SquareとWordPressを連携する全手順【初心者OK】
SquareとWordPressの連携方法。
具体的には、Squareに登録した商品をWordPressサイトのページに表示させて、そこから読者が購入できるようにする方法を解説します。
簡単・無料で使えます(商品が売れたときだけ手数料3.6%)
完成サンプル画面
当ブログページに表示させてみた完成画面のスクリーンショットです。
商品写真、名前、価格と購入ボタンがページ上に表示されて↓

購入ボタンをクリックすれば購入画面に進み、決済が可能になります↓

SNS投稿の埋め込みリンクと同様のイメージ。Squareに保存した商品データをWordPressに表示
改めて、事業理念を定めました。
— 田野正樹|栃木県のホームページ制作 (@tanomasaki) October 6, 2022
「Make your business more fun!(あなたの事業活動を、より楽しいものに)」。
具体的には、2つの価値を提供します。
↓
上記はXの投稿を表示させた埋め込みリンクですが、これと同様です。
Squareに保存した商品データを、埋め込みリンクとして表示させる方法になります。
購入情報の管理はSquare側でおこなう

そのため購入内容や顧客データ管理などは、あくまでSquareの管理画面にておこないます。
利用における注意点について確認

続いて、利用前に知っておきたい決まりごと、注意点などを確認しましょう。
「いや大丈夫、もう実際の使いかたが知りたい!」というかたは、以下リンクをクリックで読み飛ばし可。連携手順までジャンプできます。
決済手段や手数料について。専門知識は不要

実現には、オンラインチェックアウトと呼ばれるSquareの機能を使います。
Squareアカウントを作成すればすぐに使える機能です。
決済手段はクレジットカードのみ

Squareオンラインチェックアウトで使える決済手段、つまり顧客が商品を買うときの支払い方法はクレジットカードだけです。
銀行振込や代引きなどは受けられません。
コストは商品が売れたときの決済手数料3.6%だけ

Squareアカウント作成は無料、月額固定費や違約金もかかりません。
コストは顧客が商品を購入した場合のクレジットカード手数料(3.6%)のみです。
プラグインやコードの編集は不要で簡単

WordPressにプラグインを追加したり、HTMLやCSSを編集する必要はありません。
専門知識は不要で、簡単に導入できます。
販売できる商品

物販(例:衣料品)や調理済み食品、イベントチケットや無形サービスなどの販売ができます。
また月会費などといったサブスクサービスの決済も可能です。
詳細は以下の記事にて詳しく解説していますので、該当するかたはぜひご覧になってみてください。
商品登録時には、まずどういった商品か?という「商品タイプ」を選択し、

物品を配送するなら、会計画面で届け先住所が入力できるようになり、送料ももちろん地域や商品単位で設定可。

イベントチケットの販売なら、イベント日時・会場などを設定できます。
(対面だけでなく、ZOOMセミナーなどのオンラインイベントも可能)

WooCommerceは推奨しません
WordPressに決済機能を追加する場合、ECプラグインのWooCommerceの利用がけっこうメジャーです。
ただ安全性の面では筆者は推奨しません。
WooCommerceはWordPress本体にカート機能を追加するため、WordPressの管理画面内でお客様の個人情報を扱うことになります。

そしてWordPressのメンテナンス、セキュリティ管理は自己責任。
万一、顧客の個人情報が漏洩したとなれば目も当てられません。
であれば、セキュリティ管理はカート機能の提供会社(今回の場合Square)にお任せ。
WordPressは埋め込みリンク表示させるだけ、としたほうが安全です。
※もちろん、Squareログイン時のパスワードを複雑にする、二段階認証を設定(簡単にできます)するなど、こちらでできる範囲の対策は必要です。
SquareとWordPressを連携する全手順

それではSquareとWordPressの連携、あなたのサイトから商品を販売する全手順を解説していきます。
まずはSquareアカウントの作成

まず最初に、Squareのアカウントを作成しましょう。
オンラインで5分で完了します。
審査はもちろんありますが最短当日で結果が返ってきて、個人でも審査が通りやすいです。
(他社サービスと比較したときのSquareの強みです)
消費税を設定する
Squareが利用可能になったら、管理画面にログインします。
まずは販売商品に対しての消費税を設定しましょう。
画面右上に、アカウント作成時に設定したあなたの事業所名があると思いますのでクリック。

「アカウントの設定」をクリック。

- 企業または店舗の情報
- 消費税
の順にクリック。

「税金を作成」をクリック。

消費税の内容を設定していきます。

「税金名」は、あとあと自分が管理画面上で確認しやすくするための名前で、顧客には表示されません。「消費税10%」など、内容を書いておきましょう。
「税金適用先」は、すべての商品に適用する税率なのか、特定の商品に対してかを選択できます。
10%と8%、税率が異なる商品を販売しない限りは「すべての課税対象商品」を選択しておけば大丈夫です。
送料を設定する(配送する商品の場合のみ)
次に送料を設定します。
もちろん有形の商品を配送する場合のみなので、該当しなければ飛ばして大丈夫です。
- 画面左上の「三」マーク
- オンラインビジネス
をクリック。

- お届け方法
- 配送
をクリック。

配送プロフィールの「設定」をクリック。

設定画面が表示されます。
それぞれ確認していきましょう。

名前
自分で管理しやすくするためにつける名前で、顧客が見ることはありません。
例:「通常送料」など
※エリア別に送料を設定する場合は、「北東北」「四国」といったようにエリア名を付けておくとベストです。
プロフィールのタイプ
「デフォルト」は、すべての商品に適用される標準の送料です。
「カスタム」は、デフォルトで設定した送料を適用しない、特定の商品などに対しての送料になります。
(送料は複数パターン作成できます)
配送先
具体的な送料を設定していく項目です。
まず、「国を追加」をクリックして

- 「日本」にチェック
- 完了

全国一律で同じ送料にするなら、このまま「料金を追加」
都道府県別に送料を分けるなら「都道府県を選択」をクリックします。

「都道府県を選択」する場合は、クリックすると任意の都道府県にチェックを入れることで「この送料はどこの都道府県に適用させるか」を選択できます。

料金
実際の金額や条件などを設定します。
「料金を追加」をクリックして

各項目を入力していき、右上「完了」ボタンをクリックすれば設定完了です。

この送料設定、エリア別に異なる送料とする場合はエリア毎に同じ手順で設定する必要があります。
少し手間がかかりますが最初だけですので、丁寧におこなっていきましょう。
「特定商取引法に基づく表記」ページを作成する
あとは商品の登録ですが、その前にひとつだけやることがあります。
ネットショップをはじめとした決済機能付きサイトには「特定商取引法に基づく表記」と呼ばれるページが必要なため、作成していきましょう。
特定商取引法とは消費者保護を目的に作られた法律で、ネットショップには「どこの誰が、どんなルール(支払方法や発送時期etc.)で販売していますよ」といった情報を記載する必要があります。
実際の書き方については以下の記事でテンプレートを用意しましたので、ご活用ください。
商品を登録する
以上が完了したらいよいよ商品を登録、販売を開始しましょう!
Square管理画面の左側メニュー
- 支払い
- オンラインチェックアウト
をクリック。

※表示されていない場合は、左上の「三」マークをクリックで出てきます。

下図の画面が開いたら「購入ボタンを作成します」をクリック。

どんな商品を販売するか?を選択するのですが、今回は物品を販売してみます。
「商品を販売する」をクリック。

商品登録画面が開きますので、商品名や価格、画像を追加して「私は改正特定商取引法を遵守〜」にチェックを入れて「続行」をクリック。

最後に、購入ボタンの見た目などをカスタマイズできます。
完了したら「購入ボタンを作成する」をクリック。

以上で商品購入ボタンの作成が完了です。
「埋め込みコード」をコピーします。

購入ボタンの埋め込みコードをWordPressに貼り付け
ここでWordPressの管理画面を開きます。
固定ページでも投稿ページでも、商品を販売したいページの編集画面を開いて
「カスタムHTML」ブロックを選択

先ほどコピーした「埋め込みコード」を貼り付けるだけです。

「プレビュー」を開いてみて、きちんと表示されていれば完了です!

まとめ
以上の手順で、WordPressサイトに決済機能を導入できます。
安全・簡単・低コスト(売れない限りは無料)で実現できるSquareが筆者としてはお勧めです。
ぜひ活用してみてください。