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詳しく見る公開日:2023.10.19
更新日:2024.06.19
PayPal決済ボタンの作りかた【2024年版】
PayPal(ペイパル)で、ウェブサイトに設置して使う決済ボタンの作りかたを解説します。
決済内容を設定すればHTMLコードが自動作成されますので、サイトに貼り付けだけ出来れば大丈夫、知識は不要です。
コストは- 決済手数料3.6%+40円
- 売上入金時の振込手数料250円(5万円以上は無料)
で、ほかはすべて無料で使えます。
【追記・重要】既存のボタン機能は廃止。代替機能ではプログラミング知識が必要
※2024年1月17日、PayPal公式に確認のうえ追記
じつは当記事で解説している決済ボタンの作りかたは、2023年11月に廃止されております。
当記事は以前からPayPalに備わっていた「今すぐ購入」「カートに入れる」という種類のボタン作成方法を解説した記事ですが、現在は当機能が廃止されており(*)、代替で「スマートボタン」という新機能が用意されています。
*アカウントによっては旧ボタンが使える場合もありますが、非推奨とのことです
ただこちらの「スマートボタン」はプログラミング知識が必要、さらに解説も英語なので、技術者でないと作成が難しいです。
公式の解説ページ「Integrate PayPal Checkout」
推奨の代替サービスSquareについて
大丈夫!
僕はプログラムが書けるから、解説見ながらできそうだよ。
というかたでない限りは、別のサービスを利用が良いでしょう。
筆者はSquare(スクエア)が推奨です。
Squareは、Twitter創業者のジャック・ドーシー氏が設立した決済サービスで2013年に日本上陸。
三井住友カードと業務提携しており、安心して使えるサービスです。
店頭決済で有名ですがPayPal同様のオンライン決済機能が揃っており、もちろん決済機器は不要なので無料で始められます。
決済ボタンの作成方法(関連記事)
Squareでは専門知識なしで、簡単にボタンの作成が可能。
作成方法は以下の記事で解説しています。
サンプルも掲載してますので、ご参考ください。
Square・PayPalの比較
Square | PayPal | |
---|---|---|
固定費や違約金 | なし | なし |
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円 |
売上の入金 | 毎週自動入金 (みずほ・三井住友銀行は翌営業日) 金額に関わらず手数料無料 | 手動で振込申請 (自動振替設定も可) 5万円未満だと振込手数料250円 |
電話サポート | 土日も営業 通話料無料 混み合っているときは折り返してくれる | 土日休み 携帯電話からは有料 |
Square・PayPalの各種条件を比較してみました。
両社とも月額固定費や違約金などは無料のため、かかるお金は決済手数料のみです。
海外販売ならPayPalが強いですが、あなたのビジネスが国内向けであればSquareを推奨します。
関連記事:Squareで決済ボタンを作成する方法
Squareアカウント作成後、どうやって決済ボタンを作成するか?についても当サイトで解説しています。
あわせてご参考ください↓
あなたのサイトがWordPressで作られているのであれば、以下がより分かりやすいです(プラグイン不要)↓
アカウントを作成に必要なのは- 口座情報(売上入金用)
- 運転免許証などの身分証
でネット完結、無料です。
使い心地を試してみてください。
(PayPalボタン廃止に伴う追記部分は以上になります)
【実施前に確認】支払い側もPayPalアカウントが必要
PayPalは販売側だけでなく支払い側、つまりあなたの顧客もPayPalアカウント登録が必要になります。
決済画面でPayPalアカウントのログインもしくは登録を求められ、直接カードで支払うことができません。
詳しくは以下の記事で解説しています↓
【本題】決済ボタンの作成ページはどこか?
ここから記事の本題、PayPalで決済ボタンを作成していきましょう。
まずは作成ページの開きかたから解説します。
画面構成が変更され、どこから作成ページを開くか分かりづらくなりました。
- アカウント名
- アカウント設定
をクリック。
- ウェブペイメント
- PayPal決済ボタン-更新
をクリック。
こちらがボタン作成画面です。
用途に合わせてボタンの種類を選択できるようになっています。
決済ボタン作成の手順
それでは、決済ボタンを作成していきましょう。
本記事で解説するのは単発商品のボタンなので
- 「今すぐ購入」ひとつの商品を購入用。すぐに決済画面に移るボタン
- 「カートに入れる」複数の商品を販売用
あなたの用途に合うほうをクリックすると、以下の作成画面が開きます。
*本記事では「今すぐ購入」ボタン作成画面で解説していきますが、「カートに入れる」ボタンでも作成画面は同様です。
それでは、ひとつずつ入力項目を解説していきます。
製品情報
- 販売する商品の名前です
- 販売価格。通貨が初期状態ではUSD(アメリカドル)になっているので、日本円にするなら「JPY」を選択します
- 任意ですが、商品の在庫を追跡管理(このあと解説します)する場合に必要です
ボタンの外観をカスタマイズする
ボタンのデザイン変更や、商品のバリエーション選択などを設定できます。
なお、設定変更すると右側の「ボタンのプレビュー」がリアルタイムで切り替わるので、確認しながらカスタマイズ可能です。
このうち
- ボタンのサイズ
- ボタンのテキストを選択
- 国と言語(日本で販売するなら「日本-日本語」を選択)
- 対応しているカードのロゴを表示(カードブランド表示の有無)
については、さほど説明は不要かと思いますので、それ以降について解説します。
カスタムボタンの画像を使用する
自分で作成した画像をボタンにできます。
ただ、画像をPayPalに直接アップロードではなく、どこかにアップロードした画像URLを貼り付ける方法です。
少し面倒なので、こだわりがなければ不要です。
商品の説明および料金設定(任意)-ドロップダウンメニューを追加
商品に対して色やサイズなどバリエーションを追加、顧客が選択できるようにします。
さらにバリエーションごとに価格を設定も可能です。
カスタムリクエスト用のメッセージボックスを追加
顧客が自由に書き込める備考欄がボタンに追加されます。
追跡オプション
最上部「PayPalでボタンを保存」は固定で操作ができませんので、以降の「在庫の追跡」から解説していきます。
在庫の追跡・損益の追跡
「在庫の追跡」にチェックを入れると、その下の項目「追跡に関する設定」で、在庫数や通知メールを送信する数量の設定。
また「損益の追跡」にチェックを入れることで、管理画面から商品ごとの損益を確認できるようになります。
売り切れた商品を買い手が購入できるようにしますか?
こちらは分かりやすいですね。
在庫がゼロになったときも購入できるようにするか?「売り切れ」として購入不可にするか?の設定です。
オプションの設定
「オプションの設定」をクリックすると、商品に特定の消費税や送料、購入後に表示させるページの指定などができます。
消費税、配送料を設定する
商品に適用する消費税、また配送する商品の場合は送料を設定できます。
チェックアウトページのカスタマイズ
チェックアウト(決済手続き)ページのカスタマイズができます。
ひとつずつ見ていきましょう。
顧客の配送先住所の情報をリクエストしないでください
チェックを入れると、決済画面から商品配送先の住所入力欄がなくなります。
デジタルデータなど、配送を必要としない商品の場合にはチェックを入れましょう。
復帰URL・支払いがキャンセルされた後のURL
復帰URLなら「お買い上げありがとうございました」
支払いがキャンセルされた後のURLであれば「購入手続きが完了しておりません」
といった具合に、あなたがサイトに用意したページのURLに飛ばすことができます。
もちろん、オプション設定なので空欄でも大丈夫です。
詳細な変数
「変数」と呼ばれる、PayPalのプログラムを追加して細かな設定をする項目ですが、高度な設定につき本記事では割愛します。
操作自体はPayPalで用意されているプログラム文字を、1行ずつ貼り付けるだけです。
変数一覧は以下のページ(英語)から確認できますので、必要に合わせて活用してみてください。
HTML Variables for PayPal Payments Standard
ボタンをウェブサイトに設置する
設定項目は以上です。
完了したらページ最下部「ボタンを保存して作成」をクリックします。
ボタンをあなたのウェブサイトに設置するためのコードが出来上がりますので「コードをコピーします」をクリック。
あとは貼り付けるだけで完了です!
WordPressで作られたサイトであれば「カスタムHTMLブロック」の利用が良いですね。
保存したボタンを確認・編集する
作成したボタンはPayPalに保存され、内容や貼り付けコードの再確認や編集、複製ができます。
ボタン作成画面の右上「保存したボタンを表示する」をクリック。
作成・保存済みボタン一覧画面が開きますので
- ボタン名横の「開く」
- おこないたい操作
をクリックします。
サイトに設置したボタンに変更を加える場合は、貼り直しが必要
サイトに設置済みの決済ボタンに対して、価格など商品内容を変更したい場合。
「ボタンを編集」から変更を加えて再保存するわけですが、サイトに設置済みのボタンには変更が適用されません。
コードが新しくなりますので、再度貼り付けが必要になります。
まとめと関連記事
以上で、PayPalで決済ボタンを作成しサイトに設置、あなたの商品をオンライン販売できるようになります。
あとは実際に商品を販売して売れたあと、売上金を引き出すのに手動で操作の必要があります。
引き出しかたについて以下の記事で作成しましたので、あわせて参考にしてみてください。