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詳しく見る公開日:2023.10.19
更新日:2023.12.04
PayPal決済ボタンの作りかた【2023年の変更に対応】
PayPalで、ウェブサイトに設置して使う決済ボタンの作りかたを解説します。

商品内容を設定すればPayPalがHTMLコードを作成してくれますので、サイトに貼り付けだけ出来れば大丈夫です。

コストは
- 商品が売れたときの決済手数料3.6%+40円
- 売上の口座入金時に振込手数料250円(5万円以上は無料)
で、ほかはすべて無料で使えます。
なおPayPalは2023年に操作画面の構成などに変更があり、本記事は変更後の内容に対応した最新版です。
他サイトさまの解説で「自分の画面と違ってるんだけど‥」と混乱したあと当記事を訪問くださったあなたも安心してください。
【まずはビジネスアカウントが必要】
決済ボタンに限らずPayPalで支払いを受けるには、事業用アカウントである「ビジネスアカウント」が必要です。
まだのかたは以下リンクからどうぞ。
作成は無料で個人も可能。ネットで完結します。
PayPalビジネスアカウントを作成する
※推奨の決済サービスはSquareです(理由あり)
筆者の仕事はウェブサイトの制作ですが、サイトに決済ボタンを設置するための決済サービスはSquareをふだんお客様に提案・推奨しています。
Squareは、Twitter創業者のジャック・ドーシーが設立した決済サービスで2013年に日本上陸。
三井住友カードと業務提携しており、安心して使えるサービスです。

Square・PayPalの比較
Square | PayPal | |
---|---|---|
決済手数料 | 3.6% | 3.6%+40円 |
売上金の銀行口座入金 | 毎週自動入金 (みずほ・三井住友銀行は翌営業日) 金額に関わらず手数料無料 | 手動で振込申請 (自動振替設定も可) 5万円未満だと振込手数料250円 |
電話サポート | 土日も営業 通話料無料 混み合っているときは折り返してくれる | 土日休み 携帯電話からは有料 |
顧客が入力する必要情報 (手続きの簡単さ) | カード情報のみ | カード情報 郵便番号 携帯電話番号 |
Squareの強みは業界トップ水準の入金条件。
何もせずとも自動で毎週売り上げが振り込まれ(みずほ・三井住友銀行なら翌営業日)、金額に関わらず振込手数料は無料です。
PayPalは、初期設定では手動で振込申請をおこない3〜6日内に入金。
自動入金も最短毎日で設定できますが、注意点として5万円未満だと振込手数料250円が発生します。
PayPal同様に月額固定費や違約金などは無料なため、かかるお金は決済手数料のみです。
海外に販売するのであればPayPalが強いですが、あなたのビジネスが国内向けであれば筆者はSquareを推奨します。
関連記事:Squareで決済ボタンを作成する方法
Squareアカウント作成後、どうやって決済ボタンを作成するか?についても当サイトで解説しています。
あわせてご参考ください↓
あなたのサイトがWordPressで作られているのであれば、以下がより分かりやすいです(プラグイン不要)↓
サブスク決済を使うかたはこちら
また本記事は「単発商品を販売する決済ボタン」の解説です。
PayPalはサブスク決済(定期支払い)機能もありますが、そちらについては以下の記事で解説してますので、該当するかたはご参考ください。
決済ボタンの作成ページはどこ?
それでは、PayPalで決済ボタンを作成していきましょう。
まずは作成ページの開きかたから解説します。
画面構成の変更に伴い、どこから決済ボタン作成画面に辿り着けるか分かりづらくなりました。

- アカウント名
- プロフィール設定
をクリック。

- ウェブペイメント
- PayPal決済ボタン-更新
をクリック。

こちらがボタン作成画面です。
用途に合わせてボタンの種類を選択できるようになっています。
決済ボタン作成の手順

それでは、決済ボタンを作成していきましょう。
本記事で解説するのは単発商品のボタンなので
- 「今すぐ購入」ひとつの商品を購入用。すぐに決済画面に移るボタン
- 「カートに入れる」複数の商品を販売用
あなたの用途に合うほうをクリックすると、以下の作成画面が開きます。

*本記事では「今すぐ購入」ボタン作成画面で解説していきますが、「カートに入れる」ボタンでも作成画面は同様です。
それでは、ひとつずつ入力項目を解説していきます。
製品情報

- 販売する商品の名前です
- 販売価格。通貨が初期状態ではUSD(アメリカドル)になっているので、日本円にするなら「JPY」を選択します
- 任意ですが、商品の在庫を追跡管理(このあと解説します)する場合に必要です
ボタンの外観をカスタマイズする

ボタンのデザイン変更や、商品のバリエーション選択などを設定できます。
なお、設定変更すると右側の「ボタンのプレビュー」がリアルタイムで切り替わるので、確認しながらカスタマイズ可能です。
このうち
- ボタンのサイズ
- ボタンのテキストを選択
- 国と言語(日本で販売するなら「日本-日本語」を選択)
- 対応しているカードのロゴを表示(カードブランド表示の有無)
については、さほど説明は不要かと思いますので、それ以降について解説します。
カスタムボタンの画像を使用する

自分で作成した画像をボタンにできます。
ただ、画像をPayPalに直接アップロードではなく、どこかにアップロードした画像URLを貼り付ける方法です。
少し面倒なので、こだわりがなければ不要です。
商品の説明および料金設定(任意)-ドロップダウンメニューを追加

商品に対して色やサイズなどバリエーションを追加、顧客が選択できるようにします。
さらにバリエーションごとに価格を設定も可能です。
カスタムリクエスト用のメッセージボックスを追加

顧客が自由に書き込める備考欄がボタンに追加されます。
追跡オプション

最上部「PayPalでボタンを保存」は固定で操作ができませんので、以降の「在庫の追跡」から解説していきます。
在庫の追跡・損益の追跡

「在庫の追跡」にチェックを入れると、その下の項目「追跡に関する設定」で、在庫数や通知メールを送信する数量の設定。
また「損益の追跡」にチェックを入れることで、管理画面から商品ごとの損益を確認できるようになります。
売り切れた商品を買い手が購入できるようにしますか?

こちらは分かりやすいですね。
在庫がゼロになったときも購入できるようにするか?「売り切れ」として購入不可にするか?の設定です。
オプションの設定

「オプションの設定」をクリックすると、商品に特定の消費税や送料、購入後に表示させるページの指定などができます。
消費税、配送料を設定する

商品に適用する消費税、また配送する商品の場合は送料を設定できます。
チェックアウトページのカスタマイズ

チェックアウト(決済手続き)ページのカスタマイズができます。
ひとつずつ見ていきましょう。
顧客の配送先住所の情報をリクエストしないでください

チェックを入れると、決済画面から商品配送先の住所入力欄がなくなります。
デジタルデータなど、配送を必要としない商品の場合にはチェックを入れましょう。
復帰URL・支払いがキャンセルされた後のURL

復帰URLなら「お買い上げありがとうございました」
支払いがキャンセルされた後のURLであれば「購入手続きが完了しておりません」
といった具合に、あなたがサイトに用意したページのURLに飛ばすことができます。
もちろん、オプション設定なので空欄でも大丈夫です。
詳細な変数

「変数」と呼ばれる、PayPalのプログラムを追加して細かな設定をする項目ですが、高度な設定につき本記事では割愛します。
操作自体はPayPalで用意されているプログラム文字を、1行ずつ貼り付けるだけです。
変数一覧は以下のページ(英語)から確認できますので、必要に合わせて活用してみてください。
HTML Variables for PayPal Payments Standard
ボタンをウェブサイトに設置する
設定項目は以上です。

完了したらページ最下部「ボタンを保存して作成」をクリックします。

ボタンをあなたのウェブサイトに設置するためのコードが出来上がりますので「コードをコピーします」をクリック。
あとは貼り付けるだけで完了です!
WordPressで作られたサイトであれば「カスタムHTMLブロック」の利用が良いですね。


保存したボタンを確認・編集する
作成したボタンはPayPalに保存され、内容や貼り付けコードの再確認や編集、複製ができます。

ボタン作成画面の右上「保存したボタンを表示する」をクリック。

作成・保存済みボタン一覧画面が開きますので
- ボタン名横の「開く」
- おこないたい操作
をクリックします。
サイトに設置したボタンに変更を加える場合は、貼り直しが必要
サイトに設置済みの決済ボタンに対して、価格など商品内容を変更したい場合。

「ボタンを編集」から変更を加えて再保存するわけですが、サイトに設置済みのボタンには変更が適用されません。
コードが新しくなりますので、再度貼り付けが必要になります。
まとめ
以上で、PayPalで決済ボタンを作成しサイトに設置、あなたの商品をオンライン販売できるようになります。
参考にしてみてください。