公開日:2023.09.04
更新日:2023.09.19
PayPalとSquareの違いを比較【実際のユーザーが解説】
こちらの疑問にお答えします。
PayPal、Squareとも3年以上使用しているユーザーが解説します
こんにちは。
Web制作事務所Houn、田野正樹と申します。

この記事ではオンライン決済ツールのPayPalとSquareの違いについて、両社とも3年以上使っている筆者が、ユーザーの視点で分かりやすく解説します。
設定方法の解説もあります
実際どうやってオンライン決済を使うか?設定方法も以下の記事で解説しています。
ご安心のうえ、まずはアカウントを作成(無料)してみてください。
前提:メールやサイトの決済リンクから支払いを受ける、オンライン決済ツールとしての比較

まず前提として、この記事は「オンライン決済ツール」としての解説です。
Squareは決済端末を使った対面決済でも使えますが、ここでは割愛します。
具体的には、ウェブサイトに決済ボタンを設置、もしくは顧客にメールで決済URLを送付する用途での比較になります。
小規模事業者であればSquare、海外との取引があるならPayPalがオススメ
最初に結論。
どちらがオススメか?について筆者の意見は、あなたが個人事業主などの小規模事業者であればSquareがオススメです。
Squareには業界トップ水準の入金サイクルの早さや、振込手数料無料といった強みがあります。
対して越境ECなど、海外の顧客を相手にする事業であればPayPalが良いでしょう。
世界的に認知度が絶大で、PayPalアカウント(*)を持っている消費者も多いため「PayPalが使える」こと自体が安心・信頼にもつながります。
*PayPalでは、消費者はPayPalアカウントを登録、もしくは登録しない”ゲスト支払い”を選んでの決済になります。
Squareには消費者用アカウントはなく、カード情報だけを入力して決済します。
なお、日本のPayPalアカウントで取引ができる通貨は22種あります。

続いて、両社の具体的な各種条件の違いについてチェックしていきましょう。
どちらも無料です
コスト面での比較

最初にコスト面、どこでいくらお金がかかるのか?を解説します。
PayPal・Squareともに初期費用や固定費はなし

まず両社とも、アカウント作成時の初期費用や月額の固定費、解約費用は一切かからず無料です。
決済が発生しない限りお金はかかりません。
決済手数料はほぼ同等で、高額決済の場合PayPalでは割引あり

顧客から支払いを受けた際にかかる決済手数料は、
- PayPal:3.6%+40円
- Square:3.25%、3.6%、3.75%のいずれか
となり、同等と考えて良いでしょう。
PayPalでは高額決済の場合、手数料が割引
PayPalでは決済額が30万円を超えると手数料が割引されます。
- 30万円超100万円以下:3.4%+40円
- 100万円超1,000万円以下:3.2%+40円
- 1,000万円超:2.9 %+40円
0.数%の差ですが、これだけ金額が大きければ、ばかにはできないでしょう。
あなたが高額商品を扱っているなら、PayPalを使うとお得になります。
Squareの手数料が3種類ある理由
Squareの手数料に3.25%、3.6%、3.75%と3種類あるのは、用途によって違うためです。
- 単発、1回限りの決済:3.25%
- 月会費など、サブスク型サービスの決済:3.6%
- 特定の顧客から定期的な決済を受ける:3.75%
2と3について詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
どちらも無料です
入金サイクルと振込手数料について。Squareのほうがお得

PayPal・Squareとも、決済された売り上げはいったんアカウントにチャージされた後に口座へ入金されます。
入金のサイクルや手数料について比較してみましょう。
PayPalは5万円未満だと250円の手数料、サイクルは自分で設定
PayPalは、金額が5万円未満だと250円の振込手数料が発生します。
入金サイクルについては、初期設定では手動で申請して3~6営業日以内の入金。
もしくは好きな頻度での自動入金も可能です。

Squareは手数料無料で週1回の入金
対してSquareは、金額に関わらず振込手数料無料。
水曜日に締めて同じ週の金曜日に振込と、週に1回入金されます。
なお三井住友銀行、みずほ銀行の場合はさらに早い、翌営業日の入金です。
利用できる決済手段について。PayPalのみ口座振替可(大手銀行のみ)

まずクレジットカードのブランドについては、両社とも
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
- Diners Club
- Discover
と、主要ブランドをカバー。またデビットカードも使えます。
さらにPayPalは口座振替も可能(*)。
対してSquareは口座振替には対応していません。
*PayPalの決済に使える銀行口座は、下図の大手銀行とゆうちょ銀行だけです。
また口座振替を利用するには、顧客はPayPalアカウントを作成する必要があります。

サポート窓口について

決済サービスでは、何かあったときのサポート体制も大変重要ではないでしょうか。
筆者もこれまで両社のサポート窓口に相談した経験がありますが、Squareのほうが対応が手厚い印象です。
Squareは土日祝も営業で通話料無料
両社ともメールやメッセージといったテキスト対応に加えて、電話サポートが用意されています。
まず窓口の営業時間は、PayPalは平日のみの9〜18時に対して、Squareは土日祝も営業の10〜18時。
土日に窓口が開いているのはとてもありがたいです。
加えて通話料はSquareが無料に対して、PayPalは携帯・海外からかける場合は有料と、Squareのほうが優しいです。
さらにSquareでは、電話が混み合っているときは折り返してくれるなど親切です。
Square加盟店コミュニティに質問・情報交換も
またSquareでは、加盟店コミュニティサイトがあって質問を投稿すれば公式スタッフさんが積極的に回答してくれます。

以上の点から筆者は「Squareのほうが安心して使える体制を整えてくれている」と感じています。
まとめ
基本的に国内で事業をしているかたなら、Squareのほうがオススメです。
海外と取引をするなら、知名度の面などでPayPalが良いでしょう。
どちらも無料です
設定方法の解説もあります
実際どうやってオンライン決済を使うか?設定方法も以下の記事で解説しています。
ご安心のうえ、まずはアカウントを作成(無料)してみてください。