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決済サービス

公開日:2024.08.12

更新日:2024.12.05

スマホを決済端末にする方法【iPhone・Androidでタッチ決済】

店舗オーナーさん
スマホだけでクレジットカード決済を導入できるって聞いたんだけど、
  • 実際どうやるの?
  • お金かかるのかなあ?
  • そもそも、私のスマホ機種も対応してる?

こんな疑問を解決します。

あなたのスマホがカード決済端末になります

2024年、iPhoneがクレジットカードのタッチ決済に対応し話題となりましたが、これはAndroidスマートフォンでも可能です。

決済端末は不要で、
  • 初期費用をかけず、手軽にキャッシュレス決済を導入できる
  • 場所を選ばず決済できる

というのが最大のメリットになります。

スマートフォンにクレジットカードをかざして決済する「スマホでタッチ決済」。

この記事では、具体的な導入方法や利用条件、注意点について解説します。

【まず確認】決済方法と対応機種は?

まずはじめに、「スマホでタッチ決済」は、
  • どんな決済方法に対応しているか?
  • スマホ機種はどれが対応か?

確認しておきましょう。

タッチ決済対応のカード、モバイルウォレットでの決済が可能

スマートフォンにクレジットカードをかざす「スマホでタッチ決済」は、当然ながらタッチ決済に対応しているカードのみ使えます。

タッチ非対応の、挿し込み決済専用のカードは使えません。

※対応ブランド(VISA, Mastercardなど)は利用する決済サービスで異なり、このあと詳しく解説します。

クレジットカードのほかでは、お客様のスマホにカードや電子マネーを登録する、Apple Pay・Google Payといったモバイルウォレットが利用可能です。

交通系ICなど、カード型の電子マネーは使えません(モバイルSuicaなど、モバイルウォレットに登録すれば使えます)。

対応するスマホ機種について

あなたのスマートフォンは、「スマホでタッチ決済」対応機種か?こちらも事前に要チェックですね。

iPhoneはXS(テンエス)以上

iPhoneの場合、2018年9月に発売されたiPhoneXS(テンエス)以上*の機種であれば対応しています。
*XS以上はXR・11・12‥と続きます。XS以前の機種であるiPhone8やiPhoneXは非対応です。

Androidは公式サイト要確認

Androidは、XperiaやGalaxyなど機種が多岐に渡りますが、NFC機能が付いているほとんどの機種であれば対応しています。

このあと改めて解説しますが、決済代行サービスで案内している対応機種は以下の通りです↓

※AirペイはAndroid非対応

【導入方法】決済代行サービスに申込む(無料)

「スマホでタッチ決済」の導入は、決済代行サービスに申込むことで実現できます。

決済代行サービスとは、各種キャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネーetc.)を一括して取り扱うサービスのことで、「スマホでタッチ決済」に対応しているのは以下の3つです。

Square(スクエア)

Square公式サイト(※掲載されている機器の購入は不要です)

Twitter(現X)の創業者が立ち上げた、アメリカ発の決済サービスです。世界8カ国で利用され、シンプルな操作性と強固なセキュリティを誇ります。

このあと詳しく比較しますが、筆者はSquareがオススメです。

\筆者推奨の決済サービス/ Square公式サイト 審査・入金が業界最速水準

Airペイ(エアペイ)

Airペイ公式サイト

人材サービスやマーケティング支援など、多岐にわたる事業を展開するリクルート社が運営。オダギリジョーさんによる「じゃいいですぅ~」のCMでもお馴染みですね。

stera tap(ステラタップ)

3大メガバンク、三井住友銀行が運営母体。決済手数料がもっとも安いのが魅力です(*)。
*決済手数料やほか費用については、このあと詳しく比較します

3サービスとも、無料で安心して始められます

以上、いずれも運営元が信頼できる、安心して使えるサービスです。

なお3サービスとも、登録料はかからず初期費用はすべて無料で始められます。

Square・Airペイは、ほかの決済機能も利用可

なおSquareとAirペイについては、「スマホでタッチ決済」専用のサービスというわけではありません。

↑カードリーダーとスマホで決済する「モバイル決済」(リーダーはSquareのもの)

もともと両社は、カードリーダーとスマホをBluetooth接続して決済をおこなう「モバイル決済」というサービス。

SquareもしくはAirペイに申込んで審査が通れば、
  • スマホでタッチ決済
  • カードリーダーを使ったモバイル決済
  • (Squareなら)オンラインの決済

すべての機能を利用できます。

カードリーダーを使えば、もちろん挿し込み専用のカードも決済可。「スマホでタッチ決済」のデメリットが解消されます。

カードリーダーは無料もしくは安価

そんなカードリーダーの費用ですが、じつはAirペイなら現在無料で提供されます(*)。Squareも4,980円で購入可。
*Airペイのリーダーは、貰えるわけではなくレンタルです

ほか初期費用(登録料など)はありませんので、けっきょくは無料もしくは安価に始められるわけです。

店舗オーナーさん

そうなんだ?!
最初に費用かけたくないから、まずは「スマホでタッチ決済」から始めようと思ってたんだよね。
だけどこれなら、”本格的なキャッシュレス導入”できるじゃん!

というあなたは、以下の記事もチェックしてみてください。「スマホでタッチ決済」だけではない、Airペイ・Squareサービス全体としての2社の比較です↓

\キャッシュレスを本格導入/

モバイル決済の2大サービス

stera tapは「スマホでタッチ決済」専門

対してstera tapは、「スマホでタッチ決済」専門の決済サービス。

姉妹サービスとして「stera pack ステラパック」という決済サービスがありますが、stera tapとは別モノです↓

stera pack公式サイト

stera packは、据え置きタイプの決済端末を使った、月額有料の決済サービスになります。

■stera packについて詳しくはこちら↓

「スマホでタッチ決済」する流れを見てみる

店舗オーナーさん

決済サービスに申込めばよくて、無料なのね!
実際に使っているところも見てみたいんだけど、操作はカンタンなのかな‥。

というあなたに、決済シーンを実際の画面で解説します。

各決済サービスでそれぞれ無料アプリが提供されていますのでインストール。申込み者のアカウントでログインすることで使えます。

【参考】各決済サービスのアプリ
■Square
iPhone版
Android版
AirペイiPhone版
※Androidは非対応
■stera tap
iPhone版
Android版

以下、本記事ではSquareのアプリで流れを見てみましょう。Airペイ・stera tapもほぼ同じです。

Square(iPhone)アプリでの決済の流れ

アプリを開いた最初の画面です。

  1. 金額を打って
  2. 「売上の確認」をタップ

もしくは、あらかじめ商品を登録しての会計も可能です。

内容を確認して「お会計」をタップ。

支払い方法の選択画面になりますので「iPhone(Android)のタッチ決済」をタップ。

あとはお客様のクレジットカードをかざすだけで、決済が完了です。

電子レシートの発行

会計完了後はレシート発行画面に切り替わり、メールやSMS送信で電子レシートを発行できます。

※任意でレシートプリンタを購入して接続すれば、紙のレシートも発行可能です。

決済サービス3社を比較

店舗オーナーさん

操作はカンタンなんだね!
じゃあちょっと、試してみたいな。
でも3社あるうち、けっきょくどこに申し込むのがいいんだろう?

といった疑問にお答えします。

以下にて、費用や機能など利用条件の比較を、一覧表にまとめました。

SquareAirペイstera tap
対応OS👍
iOS・Android
iOSのみ👍
iOS・Android
決済手数料
(小規模事業者)
2.50%2.48%👍
Visa,Mastercard:
1.98%
JCB,AMEX:2.48%
決済手数料
(上記以外)
3.25%3.24%👍
Visa,Mastercard:
2.70%
JCB,AMEX:2.48%
入金サイクル👍
週1回
指定メガバンクで翌営業日
月3回
指定メガバンクで月6回
月2回締め15日後払い
振込手数料👍
無料
👍
無料
220円
三井住友銀行は無料
決済ブランド
(クレジットカード)
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
👍
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
銀聯
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
決済ブランド
(QR決済)
👍
PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
👍
PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
無し
導入スピード👍
最短3〜4日。
一部カードブランドは最短当日
約3週間👍
iPhone版:最短15分
Android版:最短5営業日
POS機能👍
👍
オンライン決済👍
不可不可

ご覧のとおり、一長一短あります。

詳しく見ていきましょう。あなたの重視したいポイントで選んで、申込みしてください(10分で、ネットで申込み完了します)。

ちなみに筆者のオススメは、上記一覧でもGOOD👍ポイントが最多のSquareです。

\筆者推奨の決済サービス/ Square公式サイト 審査・入金が業界最速水準

【対応OS】AirペイはAndroid非対応。Square・stera tapは対応だが、機種に定めあり

Airペイはもともと、Androidスマートフォンに対応していません。「Airペイ タッチ(*)」では、iPhoneのみ利用できます。
*Airペイにおける、「スマホでタッチ決済」の機能名

なおカードリーダーを使った決済では、iPadも利用可能です。

(Airペイ公式による案内)
Airペイ アプリ・Airペイ QR アプリは、iPadまたはiPhoneのみ対応しています。
Airペイ タッチは、iPhoneのみ対応しています。
※Androidはサポート対象外です。

AirペイFAQ-動作環境
店舗オーナーさん

そっかー、Androidしか持ってないんだよね。
決済のためだけにiPhone買うのもな‥。

という場合、Airペイは選択肢から外れます。Squarestera tapいずれかを選びましょう。

\Androidをお使いなら/

Square・stera tapのAndroid対応機種

Squarestera tapはAndroid対応ですが、機種が定められています。

それぞれ公式ページで対応機種が案内されていますので、チェックしてみましょう。

Squareの場合

対応端末一覧」のページを開き、

  1. Android
  2. メーカー
  3. 機種

を選択、「Tap to Pay on Android」に「対応」と表示されればOKです。

対応端末一覧ページはこちら

stera tapの場合

stera fasstap/stera tap推奨端末」というPDF資料で公開されています。

【決済手数料】stera tapが最安

SquareAirペイ👍stera tap
小規模事業者2.50%
(JCB・Diners Club・Discover・Amexは2025年1月21日から)
2.48%Visa,Mastercard:
1.98%
JCB,AMEX:

2.48%
上記以外3.25%3.24%Visa,Mastercard:
2.70%
JCB,AMEX:

2.48%

決済手数料では、stera tapがもっとも安くなります。

なお3社とも、事業者の規模によって決済手数料が異なります。はじめにSquareが、小規模事業者のキャッシュレス導入を支援する趣旨で2024年11月よりVISA・Mastercardの決済手数料を2.5%へ引き下げ、追随する形でAirペイ、stera tapも引き下げとなりました。

引き下げ対象の条件は各社細かい点で異なりますが、おもに「中小企業庁が定める中小企業の定義に該当するか?」を基準としています。

中小企業庁ホームページ「中小企業者の定義」

業種分類中小企業基本法の定義
製造業その他資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
小売業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

ほか細かい条件は3社で異なります。SquareAirペイ については以下の記事で解説しており、stera tapに関しては公式サイトでご確認ください。

【入金サイクル・振込手数料】Squareなら早くて無料

👍SquareAirペイstera tap
入金サイクル週1回
指定メガバンクで翌営業日
月3回
指定メガバンクで月6回
1. 月2回締め15日後払い
2. 月2回締め2営業日後払い
3. 月6回締め2営業日後払い
から選択可
※2、3は対象外業種あり
振込手数料無料無料220円
三井住友銀行は無料

売上の入金に関しては、Squareがもっとも好条件。週1入金、さらに三井住友銀行・みずほ銀行は翌営業日という早さです。

Airペイはみずほ・三菱UFJ・三井住友銀行なら月6回。他行は月3回となります。

stera tapでは、三井住友銀行以外だと220円の振込手数料がかかるのが注意点です。また、早期入金(表内の2、3)では、一部対象外の業種があります。詳細は公式資料の7ページ目でご確認ください。

\最短で翌日に入金!/ Square 資金繰りにやさしい

【決済ブランド】Square・AirペイはQR決済にも対応

👍Square👍Airペイstera tap
クレジットカードVISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
銀聯
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
QR決済PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
無し

決済手段の豊富さでは、SquareAirペイではQR決済にも対応しているのがポイントです。

さらにAirペイは中国の大手ブランド「銀聯」カードにも対応しており、中国インバウンドの需要がある店舗なら有利です。

(備考)QR決済は「スマホでタッチ決済」とは別機能
正確には、QR決済は「スマホでタッチ決済」の機能ではありません。
ほか決済手段の1種としてAirペイ・Squareで提供されています。
ただ、スマホ1台あれば決済できて導入も無料という点が「スマホでタッチ決済」と同様なため、あわせて利用できます。

\豊富な決済手段に対応/ Airペイ

【導入スピード】Square・stera tapが早い

👍SquareAirペイ👍stera tap
最短3〜4日。
一部カードブランドは最短当日
約3週間iPhone版:最短15分
Android版:最短5営業日

導入スピード。いわば申込みから審査が完了して使えるようになるまでの期間で選ぶなら、Squareもしくはstera tapです。

\早く使いたいあなたは/

急な出店にも便利!

【POS機能】SquareとAirペイなら無料の高性能POSが利用可

日別や商品単位での売上管理などができるPOSレジ機能。

SquareとAirペイでは、アプリにPOS機能が備わっています。高性能でなんと無料。

対して、stera tapにはPOS機能はありません。

無料の高性能POS機能付き/

【オンライン決済】Squareのみ対応

Square公式サイト

Squareの特徴は、店頭決済(決済端末の利用、スマホでタッチ決済問わず)のほかに、オンラインでも使える点です。

無料ネットショップの開設や、決済リンクをお客様に送信して支払いを受けるなどが、ひとつの店舗アカウントで利用可能です。

店舗オーナーさん

ネットでも売れるようにしたい!

というニーズがあれば、Squareなら店頭・オンライン両方使えるので便利ですね。

\店頭でもオンラインでも/ Square公式サイト

【まとめ】すべて申込んで、使ってから決めるもOK

最後に、改めて比較一覧を見てみましょう。

SquareAirペイstera tap
対応OS👍
iOS・Android
iOSのみ👍
iOS・Android
決済手数料
(小規模事業者)
2.50%2.48%👍
Visa,Mastercard:
1.98%
JCB,AMEX:2.48%
決済手数料
(上記以外)
3.25%3.24%👍
Visa,Mastercard:
2.70%
JCB,AMEX:2.48%
入金サイクル👍
週1回
指定メガバンクで翌営業日
月3回
指定メガバンクで月6回
月2回締め15日後払い
振込手数料👍
無料
👍
無料
220円
三井住友銀行は無料
決済ブランド
(クレジットカード)
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
👍
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
DinersClub
Discover
銀聯
VISA
Mastercard
AMEX
JCB
決済ブランド
(QR決済)
👍
PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
👍
PayPay
d払い
auPAY
楽天Pay
etc.
無し
導入スピード👍
最短3〜4日。
一部カードブランドは最短当日
約3週間👍
iPhone版:最短15分
Android版:最短5営業日
POS機能👍
👍
オンライン決済👍
不可不可

あなたに合ったサービスは、3つのうちどれだったでしょうか?

いずれも登録料や固定費、違約金はかかりません。いわばノーリスクで試せるわけです。極論、すべて申込んで実際に使ってから決めるのも可能(申込みは、ネットで10分ほどで完了します)。

参考に、ぜひ活用してみてください。

\入金・導入が早い/ Square公式サイト 筆者推奨はSquare
\豊富な決済手段/ Airペイ公式サイト
\決済手数料が最安/ stera tap公式サイト