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詳しく見る公開日:2024.03.21
更新日:2024.09.26
【Squareレジスター大解剖】スペックや他社・他端末との比較
2024年3月21日、Squareの新端末「Squareレジスター」が発売されました。
常時電源接続の据え置きタイプ。
「レジ周りをすっきり、スムーズな会計を実現」がコンセプトの、Squareの最上位機種。
価格は84,980円です。
(税込)
2画面構成が最大の特徴
(クリックで拡大できます)
Squareレジスター最大の特徴は、店舗側とお客さま側の2画面構成です。
- 店舗側はタッチ式のPOSレジ画面
- お客さま側はカードなど読み取り部のついた会計画面
と、お互い見やすく、スマートで簡単な会計を実現しています。
なお両ディスプレイは、付属のケーブルで最大2mまで離して使うことが可能。カウンターに合わせて柔軟にレイアウトできます。
記事後半では、寸法や付属品なども解説しています。
Squareスタンドと比較
既存の据え置きタイプ端末として、iPadを取り付けて使うSquareスタンドがあります。
Squareスタンドは1画面につき、店舗側でレジ操作のあとスタンドを回転させお客様に提示、会計内容を見せて決済してもらう流れです。
(上記動画では0:12〜に回転シーンがあります)
対してSquareレジスターでは「回転させる」の1アクションが削減され、よりスムーズな会計が可能、というのが違いですね。
Squareの特徴について(他社比較あり)
へー、なんかレジ周りがスマートになりそうで良いね!オシャレだし。
ただSquareのサービス自体使ったことがないから、手数料とかまず知りたいんだけど‥
という疑問に、他社比較も交えてお答えします。
比較サービスは、- 小型のリーダーと、iPadもしくはiPhoneを接続する「Airペイ」
- Squareレジスター同様、2画面構成の決済端末を使う「stera pack」
です。
すでにSquareを利用中、Squareレジスターについてだけ知りたいかたは以下クリックで読み飛ばせます。
読み飛ばす
コストは端末費と決済手数料のみ
Square | Airペイ | stera pack | |
---|---|---|---|
端末費 | Squareレジスター:84,980円 最安がSquareリーダー:4,980円 | リーダー無料 キャンペーン期間であればiPad無料 | 無料 |
決済手数料 | 3.25% | 3.24%* | Visa・Mastercard:2.7% ほか3.24% |
振込手数料 | 無料 | 無料 | 220円 三井住友銀行は無料 |
違約金 | 無料 | 無料 (要端末返却) | 無料 (3年未満の場合は要端末返却) |
固定費 | 無料 | 無料 | 3,300円/月 |
Squareの登録料・違約金・固定費や振込手数料はすべて無料。
コストは- イニシャルコストに端末の購入費
- ランニングコストに決済手数料
のみです。
またSquareではすべての決済端末が30日以内なら使用後も返品可能と、ノーリスクで導入できます。
*Airペイの決済手数料について
Airペイの公式サイトを見ると、電子マネーとQR決済の手数料は2.95%(COIN+は0.99%)と案内があります。
しかしこれらは消費税の対象となり、課税後の実質手数料が3.24%(COIN+は1.08%)です。
(他社補足1)Airペイ・stera packの端末費無料について
Airペイは小型のカードリーダーが無料、またキャンペーン期間中であればリーダーと接続するiPadも無料です。
ただいずれも貰えるわけではなくレンタルで、特にiPadは継続的にAirペイを利用していないと代金を請求されることがあります。
stera packも専用の決済端末「steraターミナル」が無料で提供されますが、 3年未満の解約時には要返却。返却しない場合は違約金が発生します。
(他社補足2)stera packの月額費、決済手数料について
stera packは月額3,300円の固定費が発生します。
(13ヶ月目まで無料のお試しプランあり)
そのぶん、Visa・Mastercardの決済手数料が2.70%と安い料率(ほかブランドは一律3.24%)なんですね。
※お試しプランでは全ブランド3.24%
どれだけカードでの売り上げがあれば、月額払ってもstera packのほうがSquareよりお得になるの?
については、Visa・Mastercardの決済額が月間約60万円以上からです。
Visa・Mastercardが全カードブランドのうち7割(*)を占めますから、カードの決済額がざっくり月100万円台発生する見込みがあれば、決済手数料の面ではstera packを使うとお得です。
*Visaが50.8%・Mastercardが17.8%。出典:イプソス株式会社「2020年キャッシュレス大規模調査」
入金サイクルと導入スピードが業界最速水準
Square | Airペイ | stera pack | |
---|---|---|---|
入金サイクル | 週1回 三井住友・みずほ銀は翌営業日 | カード・電マネ: 月3回or月6回 QR決済: 月1回 | ・月2回締め15日後払い ・月2回締め2営業日後払い ・月6回締め2営業日後払い から選択 |
導入スピード | 最短10日 Visa・Mastercard・AMEXなら最短当日 | 約1ヶ月以上 | 約2ヶ月 |
Squareの強みは、入金サイクルと導入スピードの早さです。
まず入金サイクルは週1回の自動入金、さらに三井住友銀行・みずほ銀行であれば翌営業日に入金されます。
また導入までの日数、全決済ブランドの審査スピードが最短10日と早いのもSquareの特徴です。
Visa・Mastercard・AMEXであれば、最短当日から決済を受け付けられます。
オンライン決済も利用可
Square | Airペイ | stera pack | |
---|---|---|---|
リンク決済 | ◯ | × | × |
オンライン請求書 | ◯ | × | × |
無料オンラインショップ | ◯ | × | × |
またSquareの大きな特徴は、店頭だけでなくオンラインでも決済を受けられる点です。
お客さまに決済リンクを送信する、オンラインショップを開いてネットで注文を受け付けるなど、ひとつのアカウントで多様な販売手法に対応できます。
参考記事
POSレジは無料(他社POS連携は不可)
Squareレジスターには無料の自社製POSレジが搭載されています(*)が、ほかの端末用に用意されている「Square POSレジアプリ」と同じものです。
(無料とはいえ、十分な機能が備わっています)
そのため「POSレジの使い心地をチェックしたい」というかたは、Squareアカウントを作成してお使いのスマートフォンもしくはタブレットにインストール、実際に操作してみることが可能です。
決済しない限り無料ですから、気兼ねなく試すことができます。
*Squareレジスターで使えるのは自社POSレジのみ
本来ならSquareではAirレジやスマレジなど、他社のPOSレジアプリと連携させることが可能です。
参考)Squareサポート「POS APIを使って他社のアプリとSquareを連携する」
例として上図は、Squareと連携させたAirレジのiPad画面です。
POSはAirレジ、Squareはキャッシュレス決済としてのみ利用というケースですね。
(参考:Square×Airレジ連携の解説記事)
しかしSquareレジスターは他社POSレジアプリのインストールが不可、イコール連携ができません。
すでに他社POSレジを利用していて切り替えが難しい場合は、SquareリーダーやSquareスタンドといった、ほか端末の利用が必要になります。
Squareレジスター端末について
続いてSquareレジスターについての細かいスペックなどを、ほかのSquare端末との比較も交えながら解説します。
【重要】Squareレジスターの利用可能条件
まずは導入前にかならず把握しておきたい、Squareレジスターを利用するための必要環境についてチェックしましょう。
常時電源接続タイプ。設置場所に電源が必要
Squareレジスターはバッテリーではなく、常時電源接続になります。
設置するレジカウンターに電源が必要です。
インターネット環境が必要
Squareレジスターはインターネットに接続して使う端末につき、店内にWi-Fi環境が必要です。
もしくは有線LANも使えますので、レジカウンターにLANが引かれている店舗ならもっとも通信が安定するため理想ですね。
まいったなー、お店にWi-Fiないんだよね。でも入金早いのは魅力だしSquare使いたいな‥
というかたは、ほか機種としてSquareリーダー、もしくはSquareスタンドなら可能です。
- Squareリーダーはスマートフォンもしくはタブレット(iOS・Androidともに可)
- SquareスタンドはiPad
と、モバイル端末と繋げて使う機種。
よって、モバイル端末側で4Gなどのインターネット通信できる状態であれば利用可能です。
レシートプリンタは別途購入
レシートプリンタは内蔵されておらず、必要な場合は別途購入となります。
レジ周りをスッキリさせる、というコンセプトの端末ですから、プリンタ内蔵されているとなお良かったかなと思います。
対応機種は以下の公式ページからご確認いただけます↓
Square対応レシートプリンタ一覧
Squareご担当者さまによると「ほかも多くの機器に対応しているため、詳細はぜひお問い合わせください」とのことです。
Squareへのお問い合わせ先
- 電話
0120-117-042
10:00〜18:00(土日祝祭日も営業。年末年始を除く) - メールフォーム
Squareチームへのお問い合わせ
電子レシートも発行可
SquareではEメールもしくはSMSにて電子レシートも発行できるので、レシートプリンタ無しでも利用は可能です。
Squareターミナルならレシートプリンタ内蔵
Squareターミナルなら、レシートプリンタが内蔵されています。
また小型で持ち運び可能なため、テーブル会計などフレキシブルな利用が可能。
便利なオールインワン端末です。
サイズや付属品
Squareレジスターのサイズは、本体にあたるお店側ディスプレイが13インチ(正確には13.24インチ)と、小さめのノートパソコン(MacBookAirなど)程度になります。
お客様側が7インチ、ハガキほど画面サイズですね。
ケーブルは2本。
電源と、店舗画面-お客さま画面の接続用です。
電源ケーブルなどは同梱物として一式付いてきますので、届きしだいすぐに使い始められます。
公式による開封動画
Square公式のYouTubeチャンネルにて、開封動画があがっています。
様子がよく分かる動画になっていますね。
まとめ
以上がSquareレジスターの解説でした。
個人的なまとめとしては、なんと言ってもオシャレですよね。
Apple製品にも通ずるようなデザイン性の高さは、お店のブランド構築にも一役買ってくれるでしょう。
またビジュアルだけでなく、スムーズな会計を実現する機能美も備わっています。
お会計は最後の「お客様体験」です。
よい印象を持ってお帰りいただくためのアイテムとして、あなたの店に取り入れてみてはいかがでしょうか。