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詳しく見る公開日:2024.02.12
更新日:2024.12.06
AirペイとSquare比較【実際の利用者が解説】
AirペイとSquare、どっちを入れようかな?
手数料とかを比べたいのはもちろん、どんな機械を使うのかも見れると嬉しいんだけど‥。
という、あなたの疑問にお答えします。
実際に申込み、自店に導入した筆者が解説します
こんにちは。
ホームページ制作事務所Houn、田野正樹と申します。
妻がリラクゼーションサロンを2023年にオープンしたのですが、最初にSquare、続いてAirペイを申込み、店舗のキャッシュレス決済に利用しています。
この記事では両社の違いを、利用者が詳しく解説します。
Airペイ・Squareそれぞれ強みが異なる
ひと言で「こっちが良いよ!」というのはありません。
Airペイ・Squareそれぞれの強みがあり、どこを重視するかによりお勧めが異なります。
- 中国インバウンド対応したい
- 店舗用のiPadが欲しい
- 使いやすい端末がいい
など
- 入金スピードを重視したい
- すぐに導入したい
- おしゃれな端末がいい
- 店頭以外、オンライン決済もしたい
など
それでは、具体的にチェックしていきましょう。
Airペイ・Square共通のポイント
まずはAirペイ・Square両社ともに共通して、かつ事前に知っておきたい重要ポイントを解説します。
店内にWi-Fi環境、もしくはモバイル通信できる端末が必要
両社ともに、カードリーダーとスマートフォン(もしくはタブレット)をBluetoothで接続して使う「モバイル決済」というサービスです。
店内にWi-Fi環境、もしくはモバイル通信できるスマートフォンが必要です。
【※フリーWi-Fiは使用不可】
ショッピングモール内などテナント店舗の場合、モールにフリーWi-Fiが入っているケースがあるかと思います。
しかしフリーWi-Fiはセキュリティ上のリスクが大きく、お客様のカード情報などを扱う決済サービスには適しません。
必ず自店でネット環境を用意する必要があります。
分割払いは非対応
両社とも分割・リボ・ボーナス払いは非対応、一括払いのみ利用できます。
費用は端末費と決済手数料のみ
利用にかかる費用は、- 端末機器の費用
- 決済手数料
のみ(金額はこのあと解説します)。
ほか登録料や違約金、振込手数料はすべて無料です。
AirペイとSquareの違いを比較
続いて、Airペイ、Squareの違いを比較していきます。
各費用や対応決済ブランドなど、ひとつずつ比べてみましょう。
初期費用(端末代)について比較
Airペイ | Square | |
---|---|---|
カードリーダー | 無料 | 税込¥4,980〜 |
スマホ or タブレット | キャンペーン中ならiPad無料 | 自前で用意 |
対応OS | iOSのみ | iOS・AndroidともにOK |
初期費用はカードリーダーとスマホ(もしくはタブレット)の端末費用ですね。
Airペイのほうが安く済みます。
なお注意点として、AirペイはAndroidスマートフォンに対応していません。iPhoneもしくはiPadでのみ利用可です。
Airペイはカードリーダー無料、キャンペーン利用ならiPadも
Airペイは現在、カードリーダーが無料で提供されます。加えてタイミング良く「キャッシュレス導入0円キャンペーン」が実施されていればiPadも無料。
初期費0円でキャッシュレス決済を導入できます。
*カードリーダー、iPadともにあくまで貸し出しであり、貰えるわけではありません。
Airペイ解約時には返却。
さらにAirペイでの決済が継続的にされていないとリクルート社が判断した場合、iPad代を請求される場合があります。
Squareはリーダー端末が4,980円から。スマートフォンは自前で用意
Squareは近年、端末無料のキャンペーンは実施していません。まず自前でスマホもしくはiPadを用意の必要があります(もちろん普段使いのスマホを利用もOK)
リーダー端末は3種あり、最安機種が「Squareリーダー」税・送料込みで4,980円です。
ほか上位機種として、iPadを接続して使うSquareスタンド、レシートプリンタまで付いた1台完結型のSquareターミナルがあります。
カードリーダーを比較
続いて、カードリーダーはどんな機器か比較してみましょう。
Squareには全3種のリーダー端末がありますが、ここではもっとも安価で、サイズもAirペイと同じくらいの「Squareリーダー」で比較してみます。
両社ともタッチ決済、差し込みに対応。読み込み速度や充電の保ちなど、スペック面の差はありません。
使いやすさならAirペイ
Airペイのリーダーは上部のディスプレイで「カードを読み取って下さい」「暗証番号を入力」など案内してくれますので、お客様が分かりやすい作りです。
もちろん、スマホ(タブレット)側にも表示されます。
対してSquareリーダーは本当に「カードを読み取るだけ」の機器といった印象ですね。
決済の手順はスマホ(タブレット)の画面にのみ表示されます。
暗証番号入力に違いがある
またAirペイのリーダーは暗証番号を入力するためのキーボタンが配置されていますが、Squareリーダーにはありません。スマホ(タブレット)の画面に表示され、タップで暗証番号を入力します。
リーダー側で暗証番号入力が一般的ですし、お客様も使い慣れています。
使いやすさ、安心感を重視して選ぶならAirペイが良いでしょう。
見た目重視ならSquareリーダー
対してSquareリーダーの良いところは、なんといっても見た目です。
他社とは一線を画すスタイリッシュなデザイン、白いシンプルな端末は、店内の雰囲気を重視したい店舗にはピッタリです。
決済手段と手数料で比較
続いて、対応している決済手段と手数料の比較です。
キャッシュレス決済とひと口に言っても、クレジットカードをはじめ電子マネー、QR決済など複数の決済手段があります。
それぞれ対応している決済手段と手数料が異なるため、ひとつずつ見ていきましょう。
クレジットカードについて
まずはキャッシュレス決済の多数を占める(*)クレジットカードについての比較です。
*参考:キャッシュレス決済比率の内訳。クレジットが最多対応カードブランドと決済手数料
Airペイ | Square | |
---|---|---|
VISA Mastercard AMEX JCB DinersClub Discover | 3.24% | 3.25% |
銀聯 | 3.24% | 非対応 |
両社ともVISAやMastercardをはじめ主要ブランドに対応。
加えてAirペイは中国産ブランド「銀聯 ぎんれん」に対応しているため、中国インバウンドの需要がある店舗なら強みになります。
中小事業者なら決済手数料が引き下げ!
電子マネーについて
iDにQUICPay、またSuicaをはじめとした交通系電子マネーはAirペイ・Squareとも利用可能です。
決済手数料はクレジットカード同様- Airペイ:3.24%(*)
- Square:3.25%
と、ほとんど差はありません。
*Airペイの決済手数料について
Airペイの公式サイトを見ると、電子マネーとQR決済の手数料は2.95%(COIN+は0.99%)と案内があります。
しかしこれらは消費税の対象となり、課税後の実質手数料が3.24%(COIN+は1.08%)です。
QRコード決済について
利用者が増加しているQR決済について。
(参考:日本経済新聞「QR決済、100億回迫る。昨年3割増、クレカの半分超え」)
AirペイQR(*)、SquareともにPayPayをはじめ楽天ペイやd払い、さら海外のQR決済サービスであるWeChat Pay・ALiPayにも対応。
インバウンド対応を含め、対応ブランドに不便することはなさそうです。
*【備考】AirペイとAirペイQR
- クレジットカード・電子マネーがAirペイ
- QR決済がAirペイQR
と、サービスが分かれています。
違いは入金サイクルで、- Airペイは月3回or月6回
- AirペイQRは月1回
と異なります(このあと詳しく解説します)
QR決済の手数料は同水準
AirペイQR | Square |
---|---|
3.24% COIN+のみ1.08% | 3.25% |
手数料は同水準です。
AirペイのCOIN+のみ1.08%(0.99%プラス消費税)と、安い手数料が適用されます。
QR決済の入金サイクル重視ならSquare
AirペイQR (全ブランド共通) | Square |
---|---|
月1回 月末締め、翌月末日入金 | 週1回 水曜日締め、同じ週の金曜日入金 三井住友・みずほ銀行は翌営業日に入金 |
入金サイクルの面ではSquare優位。
週1回は業界最速水準で、キャッシュフローを重視するならSquareがお勧めです。
■参考の関連記事↓入金サイクルで比較
QR決済の入金サイクルについて軽く触れたところで、さらに詳しく見ていきましょう。
まず結論として、Squareのほうが早い入金です。
ちなみにAirペイ、Squareとも振込手数料は無料です。
Squareはすべての決済手段で週1回入金
Squareはすべての決済手段で週1回の入金、水曜日に締めて同じ週の金曜日にあなたの口座に振り込まれます。
さらに登録口座が三井住友銀行・みずほ銀行であれば翌営業日という早さです。
Airペイは決済手段によって入金サイクルが異なる
Airペイは- クレジットカード・電子マネー
- QR決済
で入金サイクルが異なります。
正確には、カードと電子マネーを扱うのが「Airペイ」・QR決済は「AirペイQR」とサービスとして分かれているので、サービス間で入金サイクルが異なるということですね。
Airペイ(カード・電子マネー)は指定銀行で月6回、ほかは月3回
■みずほ・三菱UFJ・三井住友銀行は月6回決済期間 | 振込日 |
---|---|
前月末日~4日 | 10日 |
5日~9日 | 15日 |
10日~14日 | 20日 |
15日~19日 | 25日 |
20日~24日 | 末日 |
25日~末日前日 | 翌月5日 |
決済期間 | 振込日 |
---|---|
前月末日~9日 | 15日 |
10日~19日 | 25日 |
20日~末日前日 | 翌月5日 |
Airペイ(カード・電子マネー)は、みずほ・三菱UFJ・三井住友銀行であれば月に6回、そのほかの金融機関では月3回の入金サイクルです。
QR決済(AirペイQR)は月1回入金
AirペイQRは、月末締めの翌月末入金と、時間がかかるスケジュールです。
決済手段と手数料、入金サイクル比較まとめ
- 中小事業者なら決済手数料が引き下げになる
引き下げ対象のカードブランドが多いのはAirペイ - 中国インバウンドに対応したいならAirペイ
Airペイは銀聯カードなど中国ブランドに対応 - キャッシュフロー重視ならSquare
週1入金は業界最速水準
審査スピードで比較【断然Square】
審査スピード、申込みから利用開始までの期間はSquareが断然早いです。
上図はSquare公式サイトにある導入日数の他社比較表ですが、筆者が両社申し込んだときも大体このくらいのスケジュール感でした。
※社名は伏せられていますが、条件から「モバイル決済他社A」とはAirペイのはずです
もちろん審査状況や曜日、祝日の兼ね合いで変動しますので目安ですが、いずれにせよSquareのほうが大幅に早くスタートできます。
利用シーンで比較【Squareはオンライン決済利用も可】
利用シーン、どんな決済に使えるかについても比較してみましょう。Airペイに備わっているのは、あくまで対面決済機能のみです。
対してSquareは、対面決済だけでなくオンライン決済も可能。具体的には、- ネットショップを開設
- カード決済できる請求書(インボイス対応)を顧客に送る
- 決済リンクを作成、顧客にメールやメッセージで送信して支払いを受ける
- ホームページに決済ボタンを設置
などの機能があり、もちろん固定費は無料(*)。決済手数料のみで利用できます。
*月額有料の上位プランも用意されていますが、無料プランでも十分使えます
まとめ。リスクゼロでキャッシュレス決済を始めてみる
Airペイは端末無料、Squareの端末は30日以内なら使用後も返却可。
また両社とも登録・解約・月額は無料なので、リスクゼロでキャッシュレス決済を始められます。
参考に、試してみてください。
- 中国インバウンド対応したい
- 店舗用のiPadが欲しい
- 使いやすい端末がいい
など
- 入金スピードを重視したい
- すぐに導入したい
- おしゃれな端末がいい
- 店頭以外、オンライン決済もしたい
など