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詳しく見る公開日:2023.09.04
更新日:2024.10.22
PayPalとSquareの違いを徹底比較【実際のユーザーが解説】
という、あなたの疑問にお答えします。
PayPal、Squareとも5年以上使用しているユーザーが解説します
こんにちは。
Web制作事務所Houn、田野正樹と申します。
この記事ではPayPalとSquareの違いについて、両社とも5年以上使っている筆者が、ユーザーの視点で分かりやすく解説します。
設定方法の解説もあります
実際の使いかた、設定方法も関連記事で解説しています。
ご安心のうえ、まずはアカウントを作成(無料)してみてください。
【最大の違い】支払い側はアカウント登録が必要かどうか
PayPalとSquareにおける最大の違いは、支払い側(あなたの顧客)はアカウント登録を必要とするかどうか?です。
PayPalは基本的にアカウントが必要。登録が面倒で離脱されるリスクあり
PayPalは、基本的に支払い側もPayPalアカウントが必要。
機能や利用環境によって不要(カード情報の入力だけで支払い可)なこともありますが、PayPalアカウントを作成し、アカウントに登録したカードや口座で支払うのが基本的な使いかたです。
詳しくは以下の記事にて解説しています↓
デメリットとして、
え?PayPal登録しなくちゃいけないの?
面倒だからやっぱり買うのやめよう
と離脱、顧客を逃すリスクが発生します。
Squareはアカウント不要。支払い操作は最低限
対してSquareは、支払い側はアカウント登録不要。
顧客はクレジットカード情報を入力するだけの少ない手順で支払いが完了します。
理想はPayPal・Square両方導入?
先ほど、PayPalはアカウント登録が面倒で離脱されるリスクが発生と書きました。
しかし、すでにPayPalアカウントを持っている消費者なら「あ、PayPal使えるのね。じゃあログインして‥」と、むしろスムーズな購入に繋げられます。
PayPal払いのメリットは、アカウントがあればカード情報の入力無しで買えるから便利・安心という点です。
であれば、カード(Square)払い・PayPal払い両方使えるようにするのが理想ですね。
例えば下図はクラウド会計ソフトfreeeの利用料支払い設定画面ですが、カード・PayPalが選べるようになっています。
PayPalをふだん利用している人ならPayPal払いを選び、そうでなければクレジットカードで支払うでしょう。
同じく「お支払いはカード(Square)、もしくはPayPalが利用できます」と選択肢があれば顧客は支払いやすいです。
2つサービスを管理する手間は増えますが、売上の最大化が期待できます。
*PayPal・Squareとも登録料や月額固定費などは無料です。
売れない限りお金はかかりません。
【どちらか選ぶなら】基本はSquare、海外との取引があるならPayPal
無料であれば両方導入しても良いけど、とりあえず最初はどっちかだけで良いかな。
どっちか選ぶなら、どっち?
という場合、筆者はSquare推奨です。
Squareには業界トップ水準の入金サイクルの早さや、振込手数料無料といった強みがあります(このあと詳しく解説します)。
個人事業主をはじめとした、小規模事業者に優しいサービス体系がSquareの特徴です。
対して越境ECなど、海外の顧客を相手にする事業であればPayPalが便利です。
世界200以上の国と地域で使われており認知度が絶大、「PayPalが使える」こと自体が安心・信頼にもつながります。
なお、日本のPayPalアカウントで取引可能な通貨は22種です。
続いて、両社の利用条件を比較してみましょう。
機能面での比較
PayPal、Squareともに使えるのは- オンライン請求書
- リンク決済
- 購入ボタン(HTMLコード)作成
- サブスク決済
といった、オンライン決済機能です。
設定方法の解説もあります
実際の使いかた、設定方法も関連記事で解説しています。
ご安心のうえ、まずはアカウントを作成(無料)してみてください。
加えてSquareではオンラインショップの作成や、決済端末を使った店頭決済にも利用可。
小売に特化したPOSレジ機能などがあり、実店舗ビジネスをされているならSquareでまとめて管理できるので便利でしょう。
対してPayPalには、Squareにはない個人間送金機能(*)があります。
*個人間の割り勘などに使う機能で、ビジネス利用は禁じられています
手数料を比較
PayPal・Squareともに初期費用や固定費はなし
まず両社とも、アカウント作成時の初期費用や月額の固定費(*)、解約費用は一切かからず無料です。
決済が発生しない限りお金はかかりません。
*Squareには一部の機能において高度な設定ができる月額有料プランも存在しますが、無料プランでも基本的な機能は備わっているため、解説を割愛します。
決済手数料はほぼ同等で、高額決済の場合PayPalでは割引あり
顧客から支払いを受けた際にかかる決済手数料は、
- PayPal:3.6%+40円
- Square:3.25%、3.6%、3.75%のいずれか
となり、同等と考えて良いでしょう。
PayPalでは高額決済の場合、手数料が割引
PayPalでは決済額が30万円を超えると手数料が割引されます。
- 30万円超100万円以下:3.4%+40円
- 100万円超1,000万円以下:3.2%+40円
- 1,000万円超:2.9 %+40円
あなたが高額商品を扱っているなら、PayPalを使うとお得になることがあります。
Squareの手数料が3種類ある理由
Squareの手数料に3.25%、3.6%、3.75%と3種類あるのは、用途によって違うためです。
- 単発、1回限りの決済:3.25%
- 月会費など、サブスク型サービスの決済:3.6%
- 特定の顧客から定期的な決済を受ける:3.75%
2と3について詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
入金サイクルと振込手数料について。Squareのほうがお得
PayPal・Squareとも、決済された売り上げはいったんアカウントにチャージされた後に口座へ入金されます。
入金のサイクルや手数料について比較してみましょう。
PayPalは5万円未満だと250円の振込手数料、サイクルは自分で設定
PayPalは、金額が5万円未満だと250円の振込手数料が発生します。
入金サイクルは、初期設定では手動で申請して3~6営業日以内の入金。
もしくは好きな頻度での自動入金も可能です。
Squareは手数料無料で週1回の入金
対してSquareは、金額に関わらず振込手数料無料。
水曜日に締めて同じ週の金曜日に振込と、週に1回入金されます。
なお三井住友銀行、みずほ銀行の場合はさらに早い、翌営業日の入金です。
利用できる決済手段について。PayPalのみ口座振替可(大手銀行のみ)
まずクレジットカードのブランドについては、両社とも
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
- Discover
と、主要ブランドをカバー。
加えてSquareではDiners Clubも加わります。
クレジットカード以外では、PayPalは口座振替が可能(*)。
対してSquareは口座振替には対応していません。
*PayPalの決済に使える銀行口座は、下図の大手銀行とゆうちょ銀行だけです。
また口座振替を利用するには、顧客はPayPalアカウントを作成する必要があります。
サポート窓口について。Squareのほうが手厚い
おカネを扱う決済サービスでは、何かあったときのサポート体制も大変重要です。
筆者もこれまで両社のサポート窓口に相談した経験がありますが、Squareのほうが対応が手厚い印象です。
Squareは土日祝も営業で通話料無料
両社ともメールやメッセージといったテキスト対応に加えて、電話サポートが用意されています。
電話サポートについて詳しく見てみましょう。
PayPal | Square | |
---|---|---|
営業時間 | 9〜18時 平日のみ | 10〜18時 土日祝も営業 |
通話料 | 携帯・海外からかける場合は有料 | 無料 |
混み合っているときの対応 | ずっと待つだけ | 希望すれば、折り返しかけてくれる |
Squareのほうが親切ですね。
Square加盟店コミュニティに質問・情報交換も
またSquareでは、加盟店コミュニティサイトがあって質問を投稿すれば公式スタッフさんが積極的に回答してくれます。
以上の点から筆者は「Squareのほうが安心して使える体制を整えてくれている」と感じています。
まとめ
消費者(あなたの顧客)の利便性を最大化するなら、PayPal・Squareどちらも支払い手段として用意するのがベストです。
ひとまずどちらか一方を使うなら、筆者なら基本はSquare推奨、海外向け事業ならPayPalです。
設定方法の解説もあります
実際の使いかた、設定方法も関連記事で解説しています。
ご安心のうえ、まずはアカウントを作成(無料)してみてください。